気になる画材「水筆」
今回ピックアップした画材は、トンボ鉛筆の水彩画用の「水筆」です。
水筆とは…
手軽に水彩表現がたのしめる水彩画用の水筆ペン。本体軸に水を給水できるようになっているので、軽く押すことでペン先が水を含んで、水に溶ける画材(水性インクや水彩絵の具など)を上からぼかしたり、混色することができます。
さっそく使ってみましょう。
筆先は選べる3種類
トンボ鉛筆の水筆は全部で3種類。用途に合わせて筆先を選ぶことができます。上から順に平筆、中筆、小筆で描いた線です。水筆初心者でも、美しく滑らかに描くことができました。
水筆の使い方
水筆はパレット(クリアファイルなどでもOK)に水性インクを乗せてから、水筆の筆先にちょこんと色をとって使います。綺麗な白い筆先に色が残ってしまうのでは?と思いましたが、普通の水彩絵の具の筆と同様、水で洗えば元どおりに◎。
手軽に水彩画タッチ
気になる画材No.1でご紹介した水彩マーカー「ABT」と水筆を使い、大きなシャボン玉を描いてみました。縁は小筆タイプで線を重ねることで濃淡を表現。
あっという間に、シャボン玉が完成。水彩画のような透明感、透け感を手軽に表現することができました。水筆が1本あるだけで、水分量をサッと調整できるので、屋外でのスケッチなどにも便利ですね。ちなみにキャップをすれば、振ったり逆さにしても水漏れは無く、持ち運びにも◎。
これはハマりそうな予感です......!
作家さんにも使ってもらいました
minne作家のharuka yoshidaさんに、水筆とABTを使って「チェック柄モビール」「パンジー柄ラッピングペーパー」を制作いただきました。
haruka yoshida
染色作家・イラストレーターとして活動。
https://minne.com/@harukaze88
https://minne.com/@harukaze88
水筆の使用感はいかがでしたか?
パンジーの花びらを描いているところ。
haruka yoshida
水分の調整がしやすく、手軽に味わいのあるにじみやぼかしをつくることができました。色数が豊富なABTと合わせて使えば、誰でも綺麗なグラデーションを描くことができると思います。
上手に使うコツがあればおしえてください
haruka yoshida
水筆で描いたあと、一度乾いてからさらに色を重ねることで濃淡のバリエーションを出すことができるので、ゆっくりじっくりたのしんでほしいです。平筆、中筆、小筆の3種類があるので、線の細さに合わせて使い分けるとより繊細に描くことができますよ。
haruka yoshidaさんには水筆とABTを使い、「チェック柄モビール」と「パンジー柄ラッピングペーパー」を制作いただきました。
作品のレシピ記事は、「アートをもっとたのしく身近なものに」をコンセプトに生まれたトンボ鉛筆のWebメディア「FUN ART STUDIO」で公開されていますので、ぜひご覧ください。
まだまだ、気になる画材はたくさん。
定番の逸品から、ユニークな新商品まで、幅広くお届けしていきますので、次回もおたのしみに。
文 / 西巻香織 撮影 / 中村瑛美里