石垣島から届いた、おいしい初夏の知らせ
南国のフルーツが市場に並んでいるのを見かけると、「あぁ、今年も夏がはじまるな」と明るい気持ちになりますよね。
わたしは先日、石垣島のあすみおファームさんのピーチパインをお取り寄せしました。
箱を開けると、南国の香りがふわり。
桃のような甘い香りから名付けられた「ピーチパイン」。食べごろサインは、色と香りです。鮮やかなオレンジ色になってくると、皮の上からでも十分に感じるくらい甘い香りがしてきます。もうそれだけでおいしい予感がしますよね◎
パイナップルは夏になると丸ごと買い、ひと口サイズにカットして冷凍庫で常備するくらい大好きなフルーツ。ピーチパインは普通のパインよりも小ぶりで、扱いやすいのも魅力です。
そのまま食べてもおいしいのですが、今回はこのピーチパインを使って、暑い日にもぴったりなレシピを2品ご紹介します。
シャリシャリの食感がたのしい、ピーチパインシャーベット
子どもの頃、手づくりシャーベットのレシピには「4時間おきに2〜3回混ぜる」という工程がありました。当時の家の冷凍庫では、4時間経ってもちっとも固まらず液体の状態だったので、そのままほったらかしにしていたら氷のようにカチカチに凍ってしまった…という悲しい思い出があります(笑)。
今回は、ほったらかしにしていてもカチカチにならない方法で、ピーチパインのシャーベットをつくりたいと思います。
・甘酒 200cc
・牛乳 100cc
1、ピーチパインは皮を剥き、ひと口サイズに切ります。保存袋に入れて冷凍庫で3~4時間ほど冷やし固めます。甘酒は製氷器に流し入れ、冷凍庫でひと晩ほど(8時間程度)冷やし固めます。
最初に食材を凍らせておくのが、実はポイント。
2、ミキサーにピーチパイン、甘酒、牛乳を入れ、すこし果肉が残るくらいに攪拌(かくはん)します。トロッと、氷感が残るくらいでストップします。
※甘酒は商品によって甘さが異なるので、この段階で味見をして「甘さが足りないな」と感じた方は、お好みで砂糖を追加してください。
この状態でスムージーとして飲んでもおいしいですよ。
3、バットなど平たい容器に移して、さらに冷凍庫で3時間ほど冷やし固めます。
この状態が、液体を冷凍庫で4時間おきに2〜3回混ぜた状態にとても近いです。最初に食材を凍らせておくことで何回も混ぜる必要はなくなります。
半分凍った状態になれば、シャリシャリと口どけのよいシャーベットになりますよ。
ピーチパインそのものが甘いので、甘酒を使ってすっきりとした味わいにしました。これから暑くなってくる季節に向けて、冷たいデザートをぜひおたのしみください。
白ワインにも合う、大人のヨーグルトサラダ
ピーチパインはデザートとしてはもちろん、前菜としても使えるフルーツです。ミントがアクセントの甘酸っぱいサラダをつくりましょう。
・ヨーグルト 1/2パック
・酢 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・オリーブ油 大さじ1
・ミント 5枚程度
・塩 ひとつまみ
・こしょう 少々
・市販のビスケット 2~3枚
<前日からの下準備>
水切りヨーグルトをつくります。
ボウルにザル、キッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを入れます。
キッチンペーパーで包み、上に皿などの重しを乗せたら、冷蔵庫にひと晩置きます。
このときのポイントは、ボウルよりひとまわり大きなザルを使うこと。
水分を出しても、また水分に浸かると意味がないので器具のサイズ選びが重要です。
写真はひと晩おいたもの。たっぷりと水分が出ています。
このひと手間で、ヨーグルトがチーズのようにコクのある味わいになるのです。
それでは、サラダにとりかかりましょう。
1、ピーチパインは皮を剥き、1/2個を4等分にしてから1cm幅のいちょう切りにします。
※ピーチパインは芯まで柔らかいので芯も食べられます。
2、酢、砂糖、オリーブ油、刻んだミントを混ぜ合わせます。塩、こしょうで味をととのえます。
3、器にピーチパイン、水切りヨーグルトを盛り付け、ドレッシングを回しかけます。
最後に砕いたビスケットをトッピングして完成です。
ドレッシングの酸味とミントの爽やかな香りが、ピーチパインの甘みを引き立ててくれます。ぜひ、水切りヨーグルトを一緒に口に運び、さらに豊かな味わいをたのしんでいただきたいです。
季節もののフルーツは、そのまま食べて、アレンジして…と、たくさん堪能したいもの。ぜひ、みなさんもお試しください。
「石垣島海のもの山のもの」が届けるのは、“農家のごちそう”。代表の曽我潮丸(そがうしおまる)さんは、「植物の成長を感じながら育て、食べるまでのすべてが大切な過程。ぼくらが届けるごちそうを、みなさまにおいしく食べてほしい」と語り、農業への情熱を込めて日々生産に取り組まれています。