今回ご紹介するのは、鹿児島県長島から届いた「cocoromiso」。「食は時間をつくる」をテーマに掲げ、九州産地の原産された原料を使い丁寧につくられている麦味噌です。
その特徴は、「短期発酵」。あえて長期発酵をせず、うま味を抑えることで、家庭の味を活かすふんわりやさしい味になるのだそう。
麹の香りを含んだ麦の食感もたのしく、噛むほどに豊かな香りをたのしめます。
特別なお味噌で、季節をたのしむお味噌汁
味噌と聞いて、真っ先に浮かぶのはお味噌汁ではないでしょうか。
cocoromisoでつくるお味噌汁は、甘い香りがただよい、しみじみとおいしさを感じられる、ほっとするような味わいです。
これからの時期、夏野菜とも相性ばっちり。おすすめはじゃがいもとにら、なすとみょうが、まるごとトマトなど。お味噌汁と一緒にたっぷりたのしみたいですね。
今回は、そんなやさしい味わいのcocoromisoをお料理にあわせたいと思います。
ズッキーニとcocoromisoのクリームパスタ
まろやかなcocoromisoは、さまざまなお料理にあうこと間違いなし。まずは、パスタにからめていただきましょう。
パスタは太めのリガトーニ。ソースは旬のズッキーニで決まり。
・玉ねぎ 1/4個
・生クリーム 100cc
・お好みのパスタ 160g
・cocoromiso 大さじ1
・バター 15g
・オリーブオイル 大さじ1
・塩 少々
1、パスタを茹でます。
2、ズッキーニと玉ねぎは乱切りにして、フードプロセッサーにかけ、みじん切りにします。なめらかになって、すこし粒が残っている状態がベストです。
3、フライパンにオリーブオイルとバターを入れ熱し、1と塩をひとつまみ入れ水分を飛ばしながらじっくり炒めます。味がぼやけないようにしっかりと水分を飛ばしましょう。
水分が飛んだら、生クリームと味噌を加え、味を整えます。
4、ゆで上がったパスタを、ソースにからめたら、完成です。
今が旬のズッキーニは油との相性がよく、じっくり加熱することで甘みが増します。クリームベースのパスタに甘さの増したズッキーニ、味噌を加えることで、コクが出てより深い味わいになりました。
長芋とcocoromisoのマカロニグラタン
次にご紹介するのはグラタンです。味噌を加えることで香ばしく仕上げていきます。
・長いも 300g
・cocoromiso 大さじ1
・シュレッドチーズ 100g
・塩 適量
〇ベシャメルソース
・バター 60g
・小麦粉 60g
・牛乳 3カップ
・塩 小さじ2/3~1
1、まずは、ベシャメルソースをつくります。鍋にバターを入れて熱し、小麦粉を加えよく炒めます。
2、色づいてきたら牛乳をすこしずつ入れ、伸ばします。
3、牛乳をすべて入れたら、塩で味を整えます。これでベシャメルソースは完成です。
4、ベシャメルソースにcocoromisoを入れて混ぜ、茹でたマカロニも加えて耐熱の器に入れます。その上に薄切りにした長芋を並べて、チーズをふりかけ、パン粉をまぶします。
5、200℃のオーブンでで20〜25分焼き色を付けたら、できあがり。
ベシャメルソースに味噌のうま味がプラスされ、よりまろやかで濃厚な味わいがたのしめますよ。
お味噌の可能性は無限大。自分だけのたのしみ方を見つけて
今まで黒豆味噌、ひよこ豆味噌など、いろいろなお味噌づくりに挑戦しましたが、麦のプクッとした食感がおもしろい麦味噌がわたしは好きです。
cocoromisoは、お味噌単体でパクパク食べられるくらいやさしい甘みが特徴的で、どんなお料理にも自然に溶け込み、あわせやすいと感じました。
生産者さんにお味噌のレパートリーを聞いてみると、ドレッシングにチーズケーキなど、実にバリエーション豊か。たくさんの使いみちを発見し、ますますcocoromisoの魅力を感じたのでした。
インテリアに馴染むパッケージ
つい手に取りたくなる素敵なパッケージもcocoromisoのポイント。クラフトボックスと瓶の2種類がありますが、どちらも自分用にはもちろん、贈りものにもおすすめです。
使い切った後のパッケージをインテリアとして飾ってみました。匂いや見た目から冷蔵庫の端に置かれがちなお味噌ですが、cocoromisoはクールでスタイリッシュな印象に。
お味噌のような発酵食品は、作り手が麹菌の働きを観察し、発酵熟成しやすい環境を丁寧に整えてあげることでおいしく仕上がります。そんな過程を考えると、自身も“整える”暮らしを大切にしていきたいと思うのでした。
代表の石元淳平さんは高校進学とともに長島町を離れ、Uターンして2016年に石元淳平醸造を起業。「長島で成長した子どもたちが島を出たときにcocoromisoを食べて故郷を思い出し、明日への活力になる時間をつくりたい」という故郷や子どもたちを想う気持ちを原点とし、味噌づくりに取り組まれています。