いろんな画材を試してみたい。
前回、イラストレーター・hiishさんに教わりながら「陰影」の付け方を学んだふたり。
さらに今回は、夏野菜などをモデルにリアルな描画を…!と考えていましが、現在「minneとものづくりと」では、昨年シヤチハタ株式会社さんといっしょに制作させていただいた絵本『萌黄色のインク』を使ったコンテストを実施中のため、せっかくなのでふたりも参加してみることにしました。
#絵本にいろもよう 「1ページの絵本コンテスト」
絵本『萌黄色のインク』の最後の1ページを、スタンプやシール、色えんぴつやカラーペンを使ったイラストなど、思い思いに仕上げる投稿企画。
どんな道具を使ってもいい、というコンテストなので、覚え始めた絵の具や水彩ペン、色えんぴつなど、ふたりも思い思いの画材や道具を使って、ページを彩ってみることに。
完成したら、どんな作品に仕上がったか、お互いに見せ合います。
どんな作品になるでしょう。
イラストレーター・やがわまきさんが余白を残して仕上げてくださったこのイラストが、どんなページになるでしょうか。
ライター・せんせいの場合
せんせい
見た目が先生っぽいことから「せんせい」と呼ばれるようになる。新作スイーツのチェックが日課のminneスタッフ。
せんせい
思い思いに彩るコンテスト、ということなので、わたしの今回のテーマは「自由に、たのしく描くこと」にしました。大好きなブラッシュペン「ABT」、色えんぴつ「IROJITEN」、ツインマーカー「プレイカラードット」を使って、それぞれの画材の特徴を活かして、描きたいと思います。
せんせい
まずは、「プレイカラードット」のスタンプ芯を、ポンポンと押し当て、葉っぱを描いていくことに。童心にかえったような気持ちになりますね。たのしい...!いろんな色を重ねてみようかな。
せんせい
「このスタンプ芯の太さを活かして、柵を描いてみるのはどうかしら」などアイデアがどんどん浮かんできました。前回は「いちごを描こう」と決めて、似せるように描いていったけれど、今回のように自由に、気の向くままに描くのもたのしいなぁ。
せんせい
“描きたい気持ち”がどんどんふくらみ、ABTで海を追加することに。その上にはぷかぷか浮かぶ雲、鳥も飛んでいますよ。
せんせい
色を淡く数色重ねたいときは、色えんぴつが使いやすかったです。力の加減だけで濃淡を調整できることって、当たり前のようでとっても便利なことだと気づきました。
せんせい
完成です。描き始めたら夢中になってしまって、気がついたら余白が0に...!窓から猫がのぞいていたり、小さなてんとう虫がお花にまぎれていたり、男性はこっそりお花を持っていたり、と遊びゴコロもプラスしてみました。あぁ、たのしかった。
めるの感想
ブルーベリーのような鮮やかなパープルやピンク…という意外な色使いがたのしくて、とっても素敵ですね。カラフルでかわいい!家の脇に咲いているお花や、煙突からもくもくと出る煙まで、本当に細部まで凝られた作品だ…!ペンがあれば、海までつくれてしまうなんて(笑)。とってもおおしろい1枚だと思いました。
ライター・めるの場合
める
minneとお買いものが大好きなライター。息をするようにお金を使ってしまう。アイスコーヒーを飲まないと眠ってしまう。
める
「ようやく春がやって来る」というラストシーンなので、やっぱり描き足したいのは青々とした葉や花々。アクリルガッシュ、水彩ペン、色えんぴつと、それからプリザーブドフラワー。そして、今回はメイク用の「スポンジ」も用意してみました。
める
木々はちょっと立体感を出してみたくて、プリザーブドフラワーを短くカットし、手芸用ボンドで貼り付けていきます。わたしはたまに、趣味でミニチュアフードをつくるのですが、プリザーブドフラワーの便利さには毎度驚かされます。
める
ボンドの乾燥を待っている間に、白いスペースを、色えんぴつと水彩ペンを使って、埋めていくことに。4種類の色を使用しましたが、どれもすこしずつ違ってたのしい。
める
わたしが思い描く、「春のはじまり」は黄色くでかわいい「ミモザ」の花です。メイク用のスポンジに黄色のアクリルガッシュを直接とって、ポンポンとスタンプの要領で捺し重ねていきます。ベースの緑ともマッチしていていい感じ。
める
せっかくなので、シヤチハタ製スタンプパッド「いろもよう」を使用して、消しゴムハンコのようにドットも重ね、お花の花芯にすることに。
める
すこしずつ芽吹き始めた「桜」を表現したくて、プリザーブドフラワーはところどころ、先端をピンクで染めておきました。
める
完成です。2月から咲き始める満開のミモザと、すこしだけ芽吹き始めた桜。
そんな情景を、中央左側の男性が「ようやく、この街にも春が訪れたのか」と感慨深く眺めている…そうイメージして仕上げてみた作品です。
そんな情景を、中央左側の男性が「ようやく、この街にも春が訪れたのか」と感慨深く眺めている…そうイメージして仕上げてみた作品です。
せんせいの感想
やさしい春の訪れを感じさせる、やわらかい色使いがいいですね。アクリルガッシュ、水彩ペン、色えんぴつといったさまざまな画材に加え、プリザーブドフラワーという異素材も使っていますが、トーンが統一されているので全体的にうまくなじんでいるなあと感じました。
次回のふたり
今回はここまで。
次回は、当初予定していた「明暗」について勉強していきます。光の加減できらきら光る、みずみずしい作品が仕上げられるでしょうか。ひきつづき、どうかあたたかで長い目で、見守っていただければと思います。
※ #絵本にいろもよう 「1ページの絵本コンテスト」 の詳細はこちらから。