こんにちは、日比谷花壇の西澤です。
暑い夏は、お部屋にお花を飾ってもすぐに傷んでしまう、と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
これからの時期、わたしのおすすめは比較的丈夫で長持ちしやすい“葉もの”をたのしむこと。みずみずしいグリーンの葉は、じめじめとした暑さを吹き飛ばし、爽やかさを運んでくれます。
花瓶に活けるのも素敵ですが、今回は、アレンジしたグリーンを食器に合わせ、「テーブルフラワー」としてたのしんでみましょう。いつもの食卓で、リゾート地を訪れているかのような気分を味わうことができます。
メインで使う植物は、つる性のもの。茎が柔らかくて曲げやすいため、リースづくりにはとても向いています。花屋さんで買わなくても、庭に生えているアイビー、ハツユキカズラ、クレマチス、つる日日草、ハートカズラ、なども使えますよ。
ミントやローズマリー、タイムなどハーブを加えると香りも一緒にたのしむことができるので、おすすめです。今回は、小さな白い花がかわいいコリアンダーを入れようと思います。
それでは、つくっていきましょう。
用意するもの
・つる性の植物(今回は、トキワイチゴ、コロニラバリエガータ、利休草、コリアンダーを使用)・スープ皿(今回は、ワイド23cmの楕円形カレー皿を用意しました)
・ワイヤー 150~200cm(花をまとめて固定できるように太めのワイヤーがおすすめです)
・花バサミ
STEP1 ワイヤーを丸め、花留めをつくる
お皿の内側に収まる大きさに、ワイヤーをぐるぐると丸めて花留をつくります。真ん中はすこしスペースをあけ、高低差をつけるようにすると立体的なリースに仕上がりますよ。
お好みのフォルムに丸めたら、お皿の上に置き、水を注ぎます。
STEP2 ワイヤーに葉を絡める
大きい葉から順にワイヤーに絡めていきます。器の縁に添うように、固く真っ直ぐな茎は折れないように注意して曲げましょう。これを“ためる”と言います。
ためたい部分の茎に親指を添えながら、少しずつ力を加えて曲げていきます。一気にためようとすると折れてしまうことがあるので、様子を見ながら力加減を調整しましょう。難しいかもしれませんが、その後のアレンジがしやすくなるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
水に浸かる部分の葉を取り除き、茎を花バサミで斜めにカットし、アレンジしていきます。カットした茎の先端が水に浸かっていることを確認してから、ワイヤーに葉を絡めましょう。他の葉ものも、お好みでバランスよく配置してください。
STEP3 全体のかたちを整える
動きのあるもの、小さいものは最後にポイントになるように入れるといいです。
全体のバランスを見て、形を整えたら完成です。
夏は水が腐りやすいので、こまめに水替えをして、ときどき上から霧吹きをかけることをおすすめします。直射日光は避けて、なるべく涼しい場所に置くようにしましょう。
光と一緒にたのしむ
リースの中央に、小さいガラスの器に入れたLEDキャンドルを飾れば、また違った表情をたのしむことができます。いつもの食卓、空間を素敵に演出してくれますよ。ぜひリースと光の組み合わせも取り入れてみてはいかがでしょうか。
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編集 / 西巻香織