作り手は、prism glassさん
prism glass
ガラスの透明感に魅了され、ガラスアクセサリーとしての作家活動を開始。ピアスやリングなどを中心に制作している。
https://minne.com/@fukuglass
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ガラスとの出会い
幼いころからガラスが好きで、誕生日のたびにガラスのネックレスや置物を買ってもらっていたというprism glassさん。窓際で光に当てては、キラキラと光る様子をずっとずっと眺めていたのだそう。
そして大人になり、ガラスを制作の“素材”として考えるようになったきっかけがあったといいます。
ガラスをカットするために線をひいているところ
prism glass
虹色に光るガラスや、1枚ずつ“吹きガラス”という手法でつくられた色鮮やかなアンティークグラスと出会ったことで、ガラスを“素材”として見るようになりました。それが、材料からこだわった自分好みのアクセサリーをつくってみたい、と考えるようになったきっかけです。そして、わたしと同じように、ガラスを身につけてたのしい気持ちになってくださる方がたくさんいらっしゃるはず、と「prism glass」としてガラスアクセサリーを制作・販売するようになりました。
prism glassさんの作品といえば、ガラスそのものの美しさを活かしたシンプルなデザインが魅力です。作品制作にかける想いをうかがいました。
代表作の「絵画なガラスのつぶつぶピアス」。「ガラスは熱を与えると一気に溶けてしまうので、“角”の表情がとても難しいんです。焼き加減によって、尖らせたり丸みを帯びさせたり…と調節しています」
prism glass
数時間ガラスを眺め続けることができるくらい、熱烈にガラスが好きなわたしだからこそつくることができるアクセサリーを届けたいという想いで制作しています。光の下でこそ本領発揮をするガラスという素材を活かし、角度や光の種類によってさまざまな表情を見せるデザインを生み出せるよう試行錯誤しています。
prism glass
また、ガラスのカットにも徹底的にこだわっています。マシーンメイドできれいなガラスをつくることができるようになった今だからこそ、ハンドメイドガラスならではの鮮やかな色合いや流れ、厚みの変化は「宝物」だと思っています。窓ガラスほどのサイズのガラスから、お気に入りの色や形を丁寧に切り出し拾い上げる作業は、大変ですがとてもたのしい時間です。
古くから伝わる美意識
prism glass
ガラスという素材は古くから装飾品に利用されてきた、いわば古典的な素材です。ガラスには透明感という圧倒的な魅力がありますが、さらにトレンド要素をプラスして、毎日使いたくなるようなデザインを意識しています。
そんなprism glassさんの新作をご紹介します。
虹色の光を放つピアス
prism glass
この作品は窓辺に飾っていたプリズムから着想を得て製作したものです。ひとつの光を分けるようにして輝く様子がとてもきれいだと思い、虹色のガラスを使って、プリズムから連想する三角形のピアスをつくりました。
着想を得たプリズム。見る角度、光によって、さまざまな色に見えるのだそう。「ガラス同様、ずっと眺めていたくなるような美しさです」とprism glassさん
prism glass
たくさんの方に届けばいいなと思います。この三角形では角を重視し特に焼きの行程では角を取りすぎないよう焼き加減を調節してつくりました。すこしのズレで作品の印象が変わるので、切り方の角度についてもとても重視しています。
最後に、記事を読んでくださったみなさまに向けてメッセージをいただきました。
prism glass
みなさまからいただくメッセージやレビューで作品のアイデアをいただいています。小さなものはさりげない中にキラッと光るものを、大きなものは大振りだけど洗練されたデザインにすることで、いつでも、どんな場面でも、身につけていただける作品を目指しています。
prism glass
prism glassはみなさんに育てていただいたブランドです。これからもいっしょに成長していくことができればと思います。
連載「新作おしえて」はSNS連動企画です。minne作家のみなさんは、TwitterまたはInstagramにて「#新作おしえて」「#minneとものづくりと」の2つのタグをつけ、新作画像と作品URLをつけてぜひご投稿ください。
文 / 堀田恵里香