特集

『わかったさん』とつくるvol.4 はちみつアイス編

童話「わかったさんのおかしシリーズ(全10巻)」の物語で描かれる、おいしそうなお菓子のレシピ。幼いころ、魅了された人も多いのではないでしょうか。30周年の記念として出版された「わかったさんとおかしをつくろう!(全3巻)」をもとに、つくるの大好き、食べるの大好きなカメラマンが実際に、物語の中のお菓子を再現してみました。

わかったさんシリーズ


以前、「読むものづくり」の連載でご紹介したわかったさんの新刊本。30周年の記念に出版された3冊の絵本は、全編フルカラーでお菓子のレシピがたくさん掲載されています。
カラーになったことで、一層おいしそうなお菓子の数々。これは、つくらずにはいられません。

このおいしそうなお菓子をぜひ再現してみたくて、「わかったさんとつくる」という、こちらの連載がスタートしました。これまで「懐かしい固めのプリン」、「ふんわりホットケーキ」、「レモンドーナツ」に挑戦したところSNSでたくさんの方に「そっくり!」「懐かしい!」と、うれしいお声をいただきました。

今回もわかったさんのレシピを参考に、できる限りイラストに「そっくり」なものをつくっていきたいと思います。

似せるためのポイントもご紹介するので、みなさんもぜひ本とあわせて参考にしてみてくださいね。

わかったさんとつくる「はちみつアイス」


4回目となる今回挑戦するのは、『わかったさんのひんやりスイーツ』に載っている「はちみつアイス」です。

ちなみに、個人的にも大好きなアイスクリーム。その中でも牛乳を使ったシンプルなものがいちばん好きです。

今回わかったさんに出てくるアイスクリームも、牛乳と生クリーム、そしてはちみつといったシンプルな材料のみが使われているので、まさにぼくにぴったりのレシピ。

バットで冷やし固めたたくさんのアイスクリームを好きなだけ食べる。むかし夢見た光景をわかったさんで叶えたいと思います。

砂糖の代わりにはちみつを使ったやさしい味わいのアイスクリーム。用意するのは、牛乳、生クリーム、卵にはちみつのみです。

まずはたまごを卵黄だけ取り出して、よくかき混ぜます。


鍋で牛乳とはちみつを温め、卵黄に少しずつ加えよく混ぜあわせます。

もう一度鍋に戻し、木べらで混ぜながら温めます。木べらにうっすらとクリームがついて、指で線がかけるほどになったら火を止めましょう。

すぐに濡れふきんをかぶせたざるでこし、氷で冷まします。

完全に冷めたらバットに流し、ラップをかけ冷凍庫に入れて冷やしましょう。

1〜2時間たったら冷凍庫から取り出し、フォークでよくかき混ぜ滑らかにします。

生クリームを7分立て(持ち上げたときに、ぼってりと重くツノが立たず、すーっと淡くすじが残る程度の硬さ)にホイップし、その中に冷やしたクリームをすこしずつ加えてかき混ぜ、元のバッドに戻して冷凍庫へ。

このあと1時間おきにフォークで混ぜていきます。混ぜる回数が多いほど空気が入ってなめらかになりますよ。

その後冷凍庫で4〜5時間ほど冷やしたらできあがり。バットいっぱいのアイスクリームができました。

どうでしょう。アイスクリームのまん丸とかわいらしいフォルムが、イラストそっくりではないでしょうか。

ほんのりとはちみつの甘さが口に広がったあと、牛乳と生クリームのミルク感もしっかりと感じられます。どこか懐かしい昔ながらの手づくりアイスができあがりました。

ぜひ、つくってみて。


子ども向けの絵本ならではの、やさしいイラストとわかりやすい説明で、失敗せずにつくることができます。
詳しいレシピはぜひ、わかったさんの絵本をご覧くださいね。

まだまだあのとき憧れたわかったさんのレシピがたくさん。次はどれをつくりましょう。
次回もおたのしみに。

タイトル:『わかったさんのひんやりスイーツ』
原文:寺村輝夫
企画・構成・絵:永井郁子
発行:あかね書房本の詳細を見る
撮影・文/真田英幸

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