特集

『わかったさん』とつくるvol.5 ロッククッキー編

童話「わかったさんのおかしシリーズ(全10巻)」の物語で描かれる、おいしそうなお菓子のレシピ。幼いころ、魅了された人も多いのではないでしょうか。30周年の記念として出版された「わかったさんとおかしをつくろう!(全3巻)」をもとに、つくるの大好き、食べるの大好きなカメラマンが実際に、物語の中のお菓子を再現してみました。

わかったさんシリーズ


以前、「読むものづくり」の連載でご紹介したわかったさんの新刊本。30周年の記念に出版された3冊の絵本は、全編フルカラーでお菓子のレシピがたくさん掲載されています。
カラーになったことで、一層おいしそうなお菓子の数々。これは、つくらずにはいられません。

このおいしそうなお菓子をぜひ再現してみたくて、「わかったさんとつくる」という、こちらの連載がスタートしました。これまで「懐かしい固めのプリン」、「ふんわりホットケーキ」、「レモンドーナツ」、「はちみつアイス」に挑戦したところSNSでたくさんの方に「そっくり!」「懐かしい!」と、うれしいお声をいただきました。

今回もわかったさんのレシピを参考に、できる限りイラストに「そっくり」なものをつくっていきたいと思います。

似せるためのポイントもご紹介するので、みなさんもぜひ本とあわせて参考にしてみてくださいね。

わかったさんとつくる「ロッククッキー」


5回目となる今回挑戦するのは、『わかったさんのこんがりおやつ』に載っている「ロッククッキー」です。

ザクザクとした歯応えが特徴的なロッククッキー。中央には、キラリと光るドレンチェリーがあしらわれています。
イラストや映画の世界では見たことがありますが、実はドレンチェリーのクッキーに実際にお目にかかったことはありませんでした。

今回はわかったさんのレシピをもとに、憧れのクッキーを再現してみたいと思います。

クッキー生地の材料は、小麦粉にバター、砂糖、卵、ベーキングパウダーなど、いたってシンプル。そこにたっぷりの角切りアーモンドを混ぜ込んでいきますよ。

ドレンチェリーは市販のものを使用。宝石のように透き通った色味がとってもキレイです。

まずは材料を混ぜていきます。バターをやわらかくなるまで混ぜたら、砂糖を加えてふんわりするまで混ぜ合わせます。

溶き卵を加えたら、小麦粉とベーキングパウダーをふるいにかけながら加え、木べらでざっくりと混ぜ合わせます。

角切りのアーモンドをたっぷり加えたら生地の完成です。

スプーンですくって天板に並べていきます。すこし厚みを出すとイラストのようにゴツッとしたクッキーに仕上がります。

ドレンチェリー、そして半分に割ったアーモンドも乗せてみました。“生地のかたまり”が、順におしゃれになっていく様子は、ずいぶんたのしいものです。

180度に予熱したオーブンで15分ほど焼き上げ、しっかり冷ましたらできあがり。

どうでしょう。ゴツゴツとしたクッキーにキラリと光るドレンチェリー。イラストそっくりにできたのではないでしょうか。

アーモンドのザクザクとした歯応えに、しっとりとしたドレンチェリーの甘さが舌に残ります。

ぜひ、つくってみて。


子ども向けの絵本ならではの、やさしいイラストとわかりやすい説明で、失敗せずにつくることができます。
詳しいレシピはぜひ、わかったさんの絵本をご覧くださいね。

まだまだあのとき憧れたわかったさんのレシピがたくさん。次はどれをつくりましょう。
次回もおたのしみに。

タイトル:『わかったさんのこんがりおやつ』
原文:寺村輝夫
企画・構成・絵:永井郁子
発行:あかね書房本の詳細を見る
撮影・文/真田英幸

  • Xでポストする
  • Facebookでシェアする