特集

【編集部 座談会】秋の夜長に。おすすめの「ものづくり」映画

映画好きの編集部メンバーが、「ものづくり」に刺激を与えてくれそうな、おすすめ映画について井戸端会議をしました。気になるタイトルを見つけて、秋の夜長にぜひDVDで鑑賞してみてはいかがでしょう。

「TSUTAYAさんに聞きました」

みなさん、映画は好きですか?
minneとものづくりと編集部メンバーはみんな映画が大好きです。


人気連載「TSUTAYAさんに聞きました」では、SHIBUAYA TSUTAYAさんご協力のもと、ものづくりにまつわる、おすすめの映画を毎月厳選いただきご紹介しています。
 

「手仕事」「作り手が主人公」「器」など、毎回、さまざまな「ものづくり」のテーマに沿った映画をピックアップ。見所とあわせてご紹介しています。
 

今回は、映画好きの編集部メンバーがこの連載を振り返りながら、それぞれのおすすめ作品について語り合いたいと思います。参加メンバーはこちらの4名です。

める
三谷幸喜さんとMARVELシリーズが大好き。豪華なキャストがドタバタ勢揃いすると、きゃあ!と心が踊る。

エミリー
キッチンが映るシーンがあるとセットの作り込み具合を見てしまう。最近はミュージカル映画にはまってます。

のこ
食べものの出てくる映画が特に好き。吉祥寺のアップリンクに毎週通ってます。

せんせい
ほっこり癒される系の映画が好き。最近は週一で映画鑑賞。連載「TSUTAYAさんに聞きました」の編集を担当。

おすすめ映画を語る

せんせい
TSUTAYAさんの連載では、ものづくりの刺激になったり、ヒントをくれそうな作品を毎月ご紹介いただいています。自分の好きな作品が入っていると、うれしくなりますよね。

める
ですね。わたしの大好きな作品もいくつかすでに登場してますが、おすすめは、やっぱり『パッドマン』。舞台はインドで、主人公の男性が奥さんのために「生理用品」をつくりはじめるん話なんですけど、「女性は大変だなあ」とか、そういった話ではなくて、そのあとの展開が本当に素晴らしいんですよ。これは、本当に見てほしい!


「作り手が主人公の映画」5選より

せんせい
そのあとの展開がおもしろいんですか?

める
そう。「試行錯誤して完成させて、終わり!」ではなくて、完成したものを「どう量産して、広めていくのか」という、ものづくりの「その先」までストーリーが続いているんです。そこに、ほんのちょっぴり恋愛要素も入っていたりもするので、最後までたのしめる映画だなあと思いました。普段はクールな同僚といっしょに映画館で見たんですが、彼女が感動して泣いていることにも、わたしは感動してしまって(笑)。すごく心に残ってますね。

のこ
『パッドマン』は、これぞ、ものづくり!という感じでぼくも大好きですね。なにか問題があって、それを解決するためのアイデアを形にして、良い製品にして、さらにそれで雇用を生む、そういう「持続可能なものづくり」が描かれていて、すごいなあと思いました。作家活動をされているみなさんもたのしめる映画だと思います。


「手仕事が描かれた映画」5選より

エミリー
わたしは、『しあわせのパン』ですごく印象的な台詞を覚えてますね。北海道でパン屋さんを営む夫婦のもとに、いろんな問題や悩みを抱えた人が訪れて、自分なりの解決を見つけて一歩また踏み出していく…みたいなお話なんですけど、その中の「パンをちぎって、分け合うたびに、わかりあえる気がする」というフレーズがすごく素敵だなって。ものづくりを通して、人との触れ合いが描かれてる映画が好きなのかも。あたたかい気持ちになれますね。

せんせい
ほっこりと心あたたまる映画、いいですよね。北海道の自然にも癒されそうだし、パンも好きだし(笑)。今度観てみようっと。

のこ
個人的には「食べもののシーン」がある映画ってすごく惹かれますね。日本版も大人気の『リトルフォレスト』ですが、ジャムだとか保存食がたくさん出てくる日本版と比べて、韓国版では、マッコリだったり韓国料理が出てくるんですよ。ストーリー自体もちょっと違うから、観比べてみてもたのしいかも。他の国バージョンもつくってほしいくらい。

エミリー
ああ、それすごくいいですね。いろんな文化も知れそうだし。他の国の料理も観たい。

せんせい
最高ですね。どなたか映画関係の方が観ていたらぜひ、製作をお願いしたいなあ(笑)。同じ映画を見てると、やっぱり盛り上がりますね。逆に、このTSUTAYAさんの連載をきっかけに知って、気になったとか、観てみた作品ってありますか?わたしは毎回知らない作品が入っていて。

める
『日日是好日』は、このジャケット写真もそうですけど、告知映像がすごくおもしろそうで。ずっと観てたみいな、と思ってたんですけど、なかなか機会に恵まれずで。でも、この連載の紹介文を読んで、ますます見たくなりました。「まずは形。心は後から入ってくるもの」って台詞が紹介されてたんですけど、見る前から「わかるなあ」って共感していたり。

のこ
ああ、そういう台詞がありました。まさに「はじめること」と「つづけること」って大事なんだなと気付かせてくれる映画って感じですね。

める
すごいな。…全部の映画観てるの?

のこ
どの全部!?(笑)そんなことはないけど!(笑)

エミリー
この回で紹介されている映画はどれも、料理だったり、家の中でもはじめられるようなものづくり、日常に取り入れられるものが題材ですね。

せんせい
本当だ!お家で過ごす時間が増えた今、まさにぴったりのラインナップですね。秋の夜長に、DVDや動画配信サービスでもう一度鑑賞するのもよさそうです。

minneとものづくりと棚が登場

連載でご協力をいただいているSHIBUYA TSUTAYAさんのレンタルフロアがこのたびリニューアルオープン!約20万本がレンタルできる日本最大級のフロアが誕生しました。懐かしのVHSテープや、廃盤となったお宝級の作品も多数取り揃えられているのだそう。

未DVD化映像作品を含む、約6,000タイトルのビデオテープを取り揃えた「渋谷フィルムコレクション」コーナー。
画像提供/SHIBUYA TSUTAYA


そして、なんとそこに......



「minneとものづくりと棚」が登場!編集部が厳選した「クリエイターにおすすめの作品」がレコメンドコメント付きで紹介されています。


エスカレーターで6Fから降りたすぐ目の前にそびえ立っています。お近くにいらした際はぜひお立ち寄りください。

せんせい
「minneとものづくりと棚」をつくりたいというお話をいただいたときは、あのSHIBUYA TSUTAYAさんに!とびっくりしましたよね。でもみんな映画が大好きなので、はりきって選ばせていただいて。どんな作品を選んだかは、実際に足を運んでチェックしてもらいたいのですが、みんながどんな作品を、どんな観点で選んだのか知りたいです。ちなみにわたしは、器をつくるシーンと、それを使うシーンにうっとりできる映画を選びました。作り手のみなさんにもきっとたのしんでいただけるはず。

める
わたしは昔から「ものづくりの天才といえば?」と聞かれたら、いつも“ばいきんまん”と答えようと思ってるんです(笑)。目的のために、ひとりで0からすごいものをつくるじゃないですか。それをぐちゃぐちゃに壊されても、また挑戦して、また完成させる。今回選ばせてもらったタイトルは、それに近い「ものづくりのガッツ」を観られる作品ですね。もう、何でも、何度でもつくっちゃうんですよ。ちょっと意外な作品かもしれませんが、ぜひ「ものづくりの視点」でたのしんでみてほしいです。

エミリー
建築家と息子の「家づくり」が描かれた映画を選びました。いっしょにつくること、それを贈ることで表現された親子の愛情にグッとくる作品で、わたし自身、実家を離れるタイミングで観たというのもあって、ものづくりの過程とあわせて親子の絆が深まっていく様子にすっごく胸を打たれました。家族と離れていたり、今ひとりで頑張ってものづくりをされている方にもぜひ観ていただきたいですね。

のこ
「ものづくりそのもの」が描かれているわけではないんですが、スランプに陥っていたり、人と比べてしまったり、どこかもやもやしている人におすすめしたい1本を選びました。何かに向き合っていると、気持ちが落ちてしまうことって誰でもあると思うんですけど、そんなとき、やる気、モチベーションをあげてくれる作品なので、ぜひ見てもらいたいです。

せんせい
みんなのおすすめ作品、どれもとっても気になりました。早速、SHIBUYA TSUTAYAさんでチェックして、借りて観ようと思います!


「おすすめ映画」を募集します

この秋、SHIBUYA TSUTAYAの「minneとものづくりと棚」で、みなさんのおすすめの「ものづくり」映画もぜひご紹介させてください。下記のボタンから、Twitterで「#おすすめものづくり映画」のハッシュタグをつけ、作品タイトルとイチ押しポイント、ニックネーム(もしくは作家名)をおしえていただけたらうれしいです。(2020年10月31日23:59まで)

▽例

おすすめは「21世紀の女の子」。15名の女性監督によるオムニバス映画で、表現の多様さ、作品づくりにかけるこだわりに刺激をもらえる1本です。(福永)
#おすすめのものづくり映画


おすすめ映画を投稿する

 
みなさんのご投稿をお待ちしています!
また、引き続き連載「TSUTAYAさんに聞きました」もおたのしみに。
 


リニューアルしたSHIBUYA TSUTAYAの詳細はHPをチェック!
公式WEBサイト:https://store-tsutaya.tsite.jp/storelocator/detail/2312.html


連載「TSUTAYAさんに聞きました」はこちら
 

文 / 西巻香織  撮影 / 真田英幸

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