特集

【連載】描きたいふたり vol.5 〜ガラスを描く編〜

「絵を習いに行こう」と語り合ってから、かれこれ半年以上が経つのに、まだなにも始めていない、編集部のライターふたりが、素敵な絵手紙交換できるようになる日を夢見て、あれこれと自宅で練習を始めました。5回目の今回は、無謀にも、透明感や光の表現が難しい「ガラス」に挑戦してみます。

透明の「ガラス」を描いてみたい。

この数ヶ月で「陰影」や「明暗」の描き分けを学び、ちょっといい気になり始めてしまったふたり。無謀にも、光や質感の表現が難しい「透明のガラス」を描くことに挑戦してみたくなってしまいました。

慎重な「せんせい」は、本を参考にしながら。
直感派の「める」は、すこし動画を見ただけで「描ける気」になって、描き進めていきます。

さて、どんな作品に仕上がったでしょう。
今回も、それぞれに取り組み、お互いに見せ合います。

ライター・せんせいの場合

せんせい
見た目が先生っぽいことから「せんせい」と呼ばれるようになる。新作スイーツのチェックが日課のminneスタッフ。

せんせい
今回のお題があまりにも難しそうなので、今後の絵の勉強にも活かせたらと思い、水彩画の本『水彩の描き方 これはどう描くの?』を購入しました。「絵の魅力」を引き出すテクニックが17も紹介されているので、この本を参考に日々、自主勉強をがんばりたいと思います。

せんせい
「透明のグラスの描きかた」のページによれば、どうやらポイントは「光」と「空気感」を表現することなのだそう。家で水を飲むときに使っているシャンパングラスをモチーフに、早速描いていきたいと思います。

せんせい
シャープペンシルで下書きを描いたら、水筆を手に取り、最初はとにかく淡く淡く色付けていきます。これはこれまでの回でも学んでいるので、いつもの手順という感じ。ただ、今回は左右対称のモチーフなので、歪まないようにと下書きの段階でかなり気を張りました。

せんせい
モチーフをさまざまな角度から観察して、外からの光、また空気による光の屈折を濃淡で表現していきます。すこし視線をずらすだけでも影ががらりと変わるので、とっっても難しい。

せんせい
最後に、より光が当たっている部分に消しゴムをかけてみました。柔らかめの紙に描いたため、消しゴムで表面が削れることで、グラスの表面の照りのような光も偶然生まれてきました...!

せんせい
完成です!こうして並べて撮影してみると、実物とだいぶ色味が異なるように見えますが、実際に目で見ると、ほんとうにそっくりに仕上がり、自分でもびっくりしてしまいました。

めるの感想
すごい・・・!!特にグラスの底と、足の部分が本当にすごいです。やはり参考書籍大切
…。「消しゴム」を使って、陽のあたりを表現してるのですね、勉強になります。花器や、カップなどほかのものにも挑戦できそうですね。

ライター・めるの場合

める
minneとお買いものが大好きなライター。息をするようにお金を使ってしまう。アイスコーヒーを飲まないと眠ってしまう。

める
「ガラス」とのことなので、お気に入りのティーポットと、これまたお気に入りのガラスのカップをモデルに描いてみることにしました。(このときはまだ、このカップの複雑なデザインは、重大な選定ミスであることに気づいていませんでした…)

める
せっかくなので、最近はまっている「ほうじ茶」を淹れてみよう、とセットしてみたところでようやく、「この茶葉も描くのだろうか」「結露は、どう表現すれば…」「カップのデザインも複雑すぎるのでは…」ということに気づき始めます。

める
しかし、なぜか強行突破。いくつかのYouTubeを見て、「グレーを下に敷くと影の具合がわかりやすい」という知識を得たわたしは、グレーの画用紙を敷き、グレーの画用紙に鉛筆でだいたいの形状を写していきました。(カップの歪みも気になるし、下手でもしっかりと落ち着いて、デッサンをすべきでした…)

める
よくわからなくなってきたので、水彩ペンと色えんぴつを使って、わかりやすいカラーのみ着色していきました。ああ、もうさっぱりよくわからない…!このあと、いったいどうすればいいのでしょう。

める
気を取り直して、アクリルガッシュで色味を加えたり、光が見える箇所を「白」で着色してみたり…。もう無茶苦茶です。連載名が『描けないふたり』に変わってしまう危機をひしひしと感じながら、そっと筆を起きました。もう1度出直します!しっかりと練習して、ガラスは数ヶ月後リベンジしたいと思います…。

せんせいの感想
まず、モチーフ選びがとっても素敵(わたしだったら難しそう、と避けるはず。しかも2点描くという意気込みも◎)。複雑な絵柄も綺麗に見えますよ。器の中の液体がゆらめく感じも表現できていますし、すこし動画を見ただけでこんなに描けるなんてすごいです。油絵みたいな不思議な魅力も感じました。

次回のふたり

今回はここまで。
次回は、デッサンの基礎を学ぶか、カラフルなイラストでもう1度気分を高めるか、悩ましいところ…。
ひきつづき、どうかあたたかで長い目で、見守っていただければと思います。

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