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【竹尾連載】紙のはなし第4回:ナチュラルな素材感が魅力「クラフトペーパーシリーズ」

300銘柄9,000種類もの紙を扱う、紙の専門商社・株式会社竹尾さんに、毎月ひとつ素敵な紙をご紹介いただく連載。第4回目は、シンプルかつナチュラルな素材感が人気の「クラフトペーパーシリーズ」です。

語り手は、株式会社竹尾・企画部の相田さんです。

今回ご紹介するのは、「クラフトペーパー」です。
紙の強度を生かした紙袋や茶封筒など、みなさんの生活でも馴染み深いかと思います。

そんなクラフトペーパーの中にもいくつか分類があります。
色の違いだけでなく、表面に艶のあるものや、表裏で素材が異なるものまで、実にさまざま。

竹尾で取り扱う、クラフトペーパーシリーズをご紹介します。

ブラウンの正体

まず、大きく分けて未晒(みざらし)と晒(さらし)という2つの種類があります。未晒が茶色、晒が白い紙です。

晒って、あまり聞きなじみのない言葉かもしれません。
紙の原料である木材パルプを漂白することで、化学的な処理でパルプの着色不純物を除去したり、無色に変える工程を指します。
漂白したパルプでつくれば、白い紙になります。色紙もふくめて多くの紙が、このパルプの漂白という工程を経てつくられています。


漂白していないパルプでつくると、紙はナチュラルな茶色になります。それが未晒のクラフトの色なんです。
その中間の薄茶色で、「半晒クラフト」という種類もあります。

ずらりと並べるとこんなに色味が異なります。写真左から、未晒クラフトの「クラフトペーパー プレーン」、半晒クラフトの「クラフトペーパー ハーフ」、晒クラフトの「クラフトペーパー ホワイト」。

クラフトペーパーのナチュラルなカラーバリエーションは、漂白の度合いで生まれていたんですね。

表面の風合い

紙に詳しい方だと、「片艶クラフト」なんて名前をお聞きになったことがあるかもしれません。これは、紙の表面の風合いを表しています。
紙の片面をプレスして滑らかに仕上げたものを指すのですが、そこには磨いたかのような艶感が生まれます。

写真上から、片艶未晒クラフトの「クラフトペーパー キャラメル」、片艶晒クラフトの「クラフトペーパー グロスホワイト」。

上品な艶がいいですね。素材感のあるシンプルなタイプと、主張しすぎない艶感のあるタイプ。ぜひ用途に合わせて使い分けてみてください。

さて、クラフトペーパーの基本の分類をご覧いただいたところで、ここからは、すこし特徴があるものをご紹介します。

素材感引き立つ加工

まずは、クラフトペーパーらしいナチュラルさがありながら、素材の存在感をたっぷりとたのしめる4種をピックアップ。

「クラフトペーパー デュプレN」は、晒クラフトと未晒クラフトを抄き合わせて表が白・裏が茶色になった、リバーシブルのようなユニークな紙。
筋入りの片艶未晒「クラフトペーパー サンドライン」は、透け感の中にストライプ柄が浮かび上がります。

クレープ加工がほどこされた「デュオストレス」は強度だけでなく、伸度もある不思議な質感が特徴。粗い繊維を混ぜ込んだ「バッグナチュラルN」は部分によって異なる表情が魅力です。


目を惹くエンボス柄


さらに目立たせたい、という方におすすめなのが、個性的なエンボス柄のクラフトペーパーです。「D’CRAFT」は、キューブ、ブロック、フラワー、ドットの4つの幾何学的なエンボス柄が展開されており、ギフトラッピングにもぴったり。

存在感あふれる厚紙タイプも

ここまでご紹介してきたのは、ラッピングや封筒に使える薄めタイプですが、クラフトペーパーらしい色や素材感で、もっと厚みがほしい、という場合には「GAクラフトボード-FS」を。

古紙パルプ100%でつくられた、原料由来の細かなチリがつくる表情が特徴の厚紙です。
組箱のパッケージ、並製書籍の表紙、カードなどに最適で、ムーンストーン、アース、クレイ、シルバーウォールの全4種。上に1色刷るとまた違った表情を見せてくれます。

さいごに


ナチュラルな素材感と紙の強さが魅力の「クラフトペーパー」。
ラッピングや封筒はもちろん、名刺やショップカード、パンフレットなどの印刷物にも、さまざまな用途で活躍してくれますよ。ぜひお試しくださいね。


それでは、次回もおたのしみに。

竹尾ウェブサイトで「クラフトペーパーシリーズ」を見る

※「クラフトペーパーシリーズ」と入力して検索してください。

 
編集 / 西巻香織 撮影 / 真田英幸

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