こんにちは、日比谷花壇の西澤です。
ここ数年、秋のウエディングシーンで人気の「パンパスグラス」をご存知ですか。
ススキに似たイネ科の大型の植物で、大きなふわふわの穂は、ナチュラル、アンティークな雰囲気もつくりやすく秋におすすめの花材です。
初秋は生花として、10月頃からはドライフラワーが出回ります。切り花で1mほどにもなるので存在感があり、大きな枝ものを飾るのと同じように、1~2本飾るだけでお部屋の雰囲気が変わりますよ。
今回は、そんなドライフラワーのパンパスグラスとオーストラリアなど南半球が原産のワイルドフラワーを合わせた、秋にぴったりの「ボーホースタイルのスワッグ」をつくってみましょう。
用意するもの
・パンパスグラス 1〜2本
・ミレット 3本
・ワイルドフラワー(ドライアンドラ 2本、バンクシア 2本、グレビレア アイバンホー 1本)
・輪ゴム 1本
・リボン お好みの長さで
・ラフィア 1本
・花バサミ
STEP1 花の下準備をする
花バサミを使い、仕上がりのサイズが60cmくらいの大きなスワッグになることをイメージしながら、花の下処理をします。
パンパスグラスは茎が長すぎると作業しづらいので、茎を30cmほど残してカットします。
穂の長さが60cm以上にもなる大型のパンパスグラスの場合は、2つのパーツに分けて使います(それほど長くない場合は、そのままで大丈夫です)。
カットするときは、穂を避けて中の茎だけを切りましょう。さらに持ち手をつくるため、下から10cmくらいは穂を取り除きます。
ミレットは、50〜60cmくらいのパーツに切り分けます。
ワイルドフラワーは、持ち手より下になる葉を取り除きます。グレビレア アイバンホーが長く大きな場合は、2つのパーツに切り分けましょう。グレビレア アイバンホーは取り除いた葉も使いますので、残しておいてください。
STEP2 花を束ねる
スワッグにしたとき、細い、長い、動きのあるものは先端に、面積の大きいものは持ち手
近くに配置するとバランスよくまとまります。
まずは、ベースとなるパンパスグラスを持ちます。左側にふわっと配置したいので、2パーツを段々になるように重ねます。次に、右側にグレビレア アイバンホーを配置します。
ミレット3本を、穂が重ならないようにグレビレア アイバンホーの上に段々に配置します。
さらにその上に、残りのワイルドフラワーも段々に重ねて配置します。いちばん手もとに近い1輪は、スワッグの中央にくるように配置しましょう。
最後に、グレビレア アイバンホーの葉を手元に重ねます。ジョイント点(接合部分)を輪ゴムでしっかりと留めます。輪ゴムはリボンで隠したいので、なるべく上に巻き付け、巻き始め、巻き終わりともにしっかりした太めの茎に絡めてください。ジョイント点から10㎝くらいのところで、茎を揃えてカットします。
STEP3 リボンを結ぶ
ラフィアでスワッグを壁に掛けるための輪っかをつくります。簡単でおすすめなのは二重止め結びです。結び目がスワッグの裏側にくるようにし、ジョイント点にしっかりと結びます。ラフィアは霧吹きなどで湿らせておくと、ギュッと締めやすくなりますよ。
リボンを結びます。リボンは、パンパスグラスの雰囲気に合わせて、サテンなど光沢のある素材より、コットンなど、ナチュラル感のある素材がおすすめです。リボンを結び終えたら、完成です。
壁に飾るだけで、空間を秋らしいムードを演出してくれる「ボーホースタイルのスワッグ」。ボリューム感があるのでシンプルなお部屋のアクセントにもおすすめです。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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編集 / 西巻香織