えってぃ
ベレー帽がトレードマークのminneスタッフ。休日は海の近くで過ごしています。
ほかにはないモチーフ
・ふむすさんの磁器製のウォンバットの置き物
ちょっとしたスペースに飾ることができて、常に癒しをくれるような小さなどうぶつの置き物を収集しているのですが、ふむすさんのギャラリーを目にしたとき、「めずらしいモチーフがいっぱい!」と、胸をときめかせたのを覚えています。
ウォンバット以外にも、オオサンショウウオやジェンツーペンギン…、ユニークなモチーフをたくさん制作している理由についてうかがってみました。
ふむすさん
どうぶつを見ていると、それぞれ固有の魅力的なポイントが見えてきて、それを表現したいという想いに駆られることがあります。たとえばそれは、ウサギの場合はぶすっとしているところ、オオサンショウウオはぷくぷくした小さい指、カカポは目とくちばしの絶妙な距離、ジェンツーペンギンはやさしげな目だったり。ウォンバットの魅力をひとことで言い表すことは難しいのですが、表現欲求を掻き立てられるどうぶつという意味では格別の存在です。
ウォンバットの不思議な魅力
ころんとしたシルエットがかわいらしいウォンバットにひと目惚れ。
「足の長いウォンバット」「ぽっちゃりとしたウォンバット」「子どものウォンバット」など、いくつか種類がある中でわたしが選んだのは「立っているウォンバット」。
そのシュールなネーミングにも心をぐっとつかまれました。
画面越しに見ても悶絶してしまうほどのかわいらしさだったのですが、実物はさらにかわいらしく、たまに頭をなでなでしながら愛でています。
大きな顔とまんまるな身体、どこか不釣り合いなシルエットが、たまらなく愛おしいんです。
ふむすさん
ウォンバットは不思議な魅力を持っているどうぶつですよね。象なら「鼻が長い」、ウサギなら「耳が長い」といったわかりやすい特徴が、ウォンバットにはありません。丸っこい形、胴体に対して大きい顔(ほぼ二頭身)、大きめの鼻、平たい額、短い脚…それぞれポイントはありますが、それらはみな周辺的なもので、核心部分ではないのです。では、ウォンバットの魅力の核心は何なのか。まだわたしにもはっきりとわかりませんが、もしかすると、静的な外見上の特徴ではなくて、人懐っこかったりつれなかったりする目線や、ひたむきな歩き方、体型には似つかわしくない俊敏さ…といった、動的な特徴こそが最大の特徴なのかもしれません。外見だけでなく、表情や動きをも醸し出す一匹になるよう、心がけて制作しています。
見る角度によっても表情がまったく違って見えることも魅力のひとつ。
普段は横向きに飾っているのですが、たまに正面からも眺めたくなり、角度を変えて飾ってみることも。
最後に、ふむすさんにこれからつくってみたいモチーフをうかがってみました。
ふむすさん
現在は大阪府最北の町、能勢町に住んでいます。身近にいろんなどうぶつがいる自然豊かな環境です。家からほど近い「野間の大けやき」には、毎年のようにフクロウとアオバズクが巣をつくります。以前、フクロウとアオバズクをモチーフにしたアクセサリーや置き物をつくって、大けやき横の資料館で販売したらよろこんでいただけました。より身近などうぶつたちを陶土で表現してみたいと思っています。まずはモリアオガエルとうり坊(イノシシの子)です。うり坊をつくってしまったら、ウォンバットとの違いがますますわかりにくくなってしまいそうですが…。
これからの新作もとってもたのしみです。わが家のウォンバットくんの仲間が増える日も近いかもしれません(笑)。
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