特集

あの人の作業机 vol.14 紙もの作家・MIRINさん

作り手が日々向き合う机の上には、こだわりの道具たちが所狭しと並んでいます。気になるクリエイターのみなさんにお声がけし、作業机や作業部屋を見せていただくことに。今回は、日常の中で、ふっと目についたものや気になったものをモチーフに、紙ものを手がけるMIRINさんの机です。次にここから生まれるのは、どんな作品でしょうか。

MIRIN
カワイイけれど照れずに使えて、ユニークだけどオフィスや学校でも使える紙ものを手がける。
https://minne.com/@mirin-001

オリジナルの作業机

いつから、ここで作業をされているんですか?

MIRIN
この机は大学の卒業制作でつくったオリジナルのもので、6年前の作家活動をスタートする前から使っています。PC作業が多いのでキーボードがしまえるように制作しました。PCがスペースをたくさんとってしまうので、机と同じ高さのラックも自作し、横につなげて広く使えるようにしてみました。

自作の机とはすごいですね!

MIRIN
机とラックを横に並べると部屋の幅いっぱいで使えるように設計をしているので、たくさんの資料やサンプルを置いても、広々と安心して作業ができています。組み立てた封筒を乾燥させる場所でもあり、「マルチスペース」ですね。

色から連想する

ビビッドなカラーの小物たちがたくさんおいてありますね。

MIRIN
作品のアイデアを考えるときも、色から連想ゲームのように考えることが多いので、好きな色のアイテムを目につくところに置くようにしています。イラストが入っているものはどうしてもイメージが引っ張られてしまうので、無地やシンプルな柄のものをなるべく選んでいますね。

コンポの上には、個性的なアイテムが集まっていますね。このコーナーも作品のアイデアにつながっているのでしょうか。

MIRIN
ここに置いてあるのは、ラジオを流しながらふと眺める「小さい(ヘンな)モノ」コレクションです(笑)。「これはどこで手に入れたんだっけ…?」と思い出しては和んでいるのですが、「なんでこんな色なんだろう?」と想像してみたり、そこから制作につながることもある気がしますね。

すのこを使った吊るす収納

作業スペースの整理整頓術などがあればおしえてください。

MIRIN
数年前に取り入れた「吊るす収納」がとっても便利で気に入っています。

 

壁にかかっているこの木はもしかして「すのこ」ですか?

MIRIN
そうなんです!すのこに金具をつけて壁に画鋲で取り付け、表面にフックを取り付けて道具や小物を吊るしています。

 

なんでも、ご自身が使いやすいよう、最適なものを見事に自作されていますね。

MIRIN
たしかに、これのおかげで壁の穴を増やさずに、自由にフックの量も調節できるので、とっても便利になりました。定規などの長いものの収納にも困っていたのですが、これのおかげで解決しました。

手に馴染んだものを

作業に欠かせない「スタメン」のようなアイテムはありますか?

MIRIN
ノート、メモ帳、定規、筆記具が欠かせないアイテムです。ノートはツバメノートのA5方眼が好きでずっと使っています。シャーペンは0.3、0.5、0.9と芯のサイズによって用途を使い分け、カッターも角度違いで2本を使用しています。金属製の定規はすのこに吊るし、常に手の届くところに置いています。

使用する道具は、どのように選ばれているんですか?

MIRIN
絵の具などはたくさんの種類を比較して選びたいので、電車に乗って大型画材店を訪れたりもしますが、いちばん使用頻度の高い筆記具は、「よく行く文具店で手に入ること」がかなり重要ですね。あと、手に馴染んだものを使い続けたいので、ペンは替え芯があるものを選ぶことが多いです。

普通と遊びの両立

最後に作品制作で大切にしていることをおしえてください

MIRIN
良い意味で「普通なこと」でしょうか。日用品として安心して使えるということも、すごく大事だと思っているんです。定型だから説明がなくても使うことができる、だから冒険してみようと思える。その、普通と遊びの両立に、いつも頭を悩ませながら、これからも「スタンダードでありながら、遊び心がある」、そういう作品を目指し続けたいですね。

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取材・文/中村瑛美里

 

今後もminneとものづくりとでは、みなさんの「作業机」を募集しております。「#わたしの作業机」(「#minneとものづくりと」をお忘れなく!)の投稿をお待ちしております。

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