人物を描いてみたい
前回は「ガラスを描いてみる」というお題に四苦八苦。
「デッサンや、模写を基礎から学んでみましょうか…」という話になりました。
まずは簡単なモチーフから始めればいいものを、なぜか「それぞれの顔をお互いに描いてみいたい」という話になってしまい、まずは何の知識もないまま、自画像にトライすることに。
今回の反省を活かし、さらに描き手の方にアドバイスをいただきながら、次回、互いの顔を描いてみようと思います。
いつもは慎重な「せんせい」ですが、パソコンのカメラを見ながら、サクサクと描きすすめてしまいます。
直感派の「める」も、真似をするようにパソコンのカメラで自分を映しながら、描き始めることに。
さて、どんな作品に仕上がったでしょう。
今回も、それぞれに取り組み、お互いに見せ合います。
ライター・せんせいの場合
せんせい
見た目が先生っぽいことから「せんせい」と呼ばれるようになる。新作スイーツのチェックが日課のminneスタッフ。
せんせい
突然ですが、「一瞬で顔の特徴をつかんで、似顔絵をラフにささっと描ける人」ってカッコいいですよね。これまで、この連載では、モチーフをよく眺め、割とじっくりと描いてきたので、今回わたしは、「スピード重視」でトライしてみようと思います!パソコンのカメラを起動して、必要画材を確認。水筆に水を入れたら準備完了です。
せんせい
さっそくシャープペンを手に取り、大体のラインをサクッと下描き。自分の顔の特徴はなんとなくわかっているものの、こうして自画像を描くのは、中学時代の美術の時間以来...?あのときは、何時間もかけて何週にもわたって顔の凹凸やシワを描いたっけ...と懐かしい気持ちに一瞬浸りつつ、今回は、そういったものは省略します!
せんせい
下描きを終えたので、手に持つ画材をABTと水筆にチェンジ。数色を使い、髪の毛をパパッと塗り、目もとの着色に突入。目もとはすこし慎重に。メガネのふちも慎重に色を乗せます。いきなりスピードをゆるめたため、手が震えてしまいました。
せんせい
今着ている洋服は赤、リップとピアスもほぼ同色なので、水筆で濃淡をつけて一気に着色。
せんせい
ふと気付くとパレットは混色しまくりでちょっと汚くなってしまっていました...。でもこのラフさがカッコよくありませんか?我ながら、勢いを感じますね。
せんせい
最後に、目もとのホクロをシャープペンシルで描き入れたら、完成です!
せんせい
下書きから始まり、撮影をしながらも20分かからずに描き終えました!部屋にひとりきりでしたが、パソコンを起動しながらの自画像デッサンは、なんだかライブ感があってたのしかったです。
反省点は、たくさんありますね。輪郭をはじめ、歪みやシワなどを一切描かなかったことで、なんだか漫画っぽくなってしまいました。
全体的に平坦な印象なので、特に、鼻、口、顎をもうすこしちゃんと描いて、洋服のリブもきちんと表現すればよかったかな、と思いました。
そして、最大の反省は、美化しすぎたこと...。自画像あるあるでしょうか?
ライター・めるの場合
める
minneとお買いものが大好きなライター。息をするようにお金を使ってしまう。アイスコーヒーを飲まないと眠ってしまう。
める
「自画像」だなんて、小学校以来かもしれません。今思えば、写真を見ながら描けばよかったのかもしれませんが、なぜかパソコンのインカメラに映る自分を見て、鉛筆で下描きを始めました。いつもながら、描いている最中は、真剣そのものなのです。(部屋が散らかっていますね)
める
アニメの女の子でしょうか。わたしの顔の特徴は、目も鼻もほっぺもすべてが丸いところ。しかし、実際よりも目を大きく、あごを尖らせてしまう…というのは、本当にかなしい性ですね。申し訳程度に、ちゃんとシワも付け足しておきました。
める
おおよそ描き終えたあと、PIGMAでなぞってみると…。意外にもすっぴんのわたしにそっくりです。朝起きて顔を洗うとき鏡を見ると、いつもこんな顔をしている気がします。これはもしかすると、うまくいっているのかもしれません。メイクをほどこすように、着色していきましょう。
める
あれ。変な顔ですね。アクリルガッシュで色付けをしてみたのですが、ずいぶんとぼんやりとしてしまいました。(余談ですが、筆を洗うために使っていた紙コップの水も、すこし飲んでしまいました)
める
もうすこしハッキリとさせようとPIGMAでアイラインなどをひいていくと、なんだか取り返しのつかない雰囲気に。最後に色えんぴつ「IROJITEN」を使って、眉毛と鼻先を描いてみたのですが、どことなく宇宙を感じるフェイスが完成しました。
それぞれ完成作品を見せ合うふたり。
なぜ、こんなに満足そうな顔をしているのでしょうか。褒めあって、喜んでいます。
次回のふたり
今回はここまで。
次回は、描き手の方にアドバイスをいただきながら、しっかりとデッサンを学びたいと思います。
ひきつづき、どうかあたたかで長い目で、見守っていただければと思います。