こんにちは、日比谷花壇の西澤です。
わが家の玄関ドアには、いつも季節に合ったリースかスワッグを飾っていますが、その中でも「クリスマスリース」はどこか特別です。
毎年、「今年はどんなリースをつくろうかな」と、想いを巡らせ素材を選んだり集めたりしては、クリスマス当日を迎えるまでのわくわく感を募らせています。
その昔、クリスマスリースは、魔除けや豊穣(ほうじょう)、豊作の願いを込めて飾られていました。
冬でも青々と葉を茂らせる常緑樹のリースは、豊穣や繁栄の象徴であり、トゲのあるヒイラギは魔除けとして、殺菌・消毒効果があるモミやスギなどの常緑樹は、無病息災の願いが込められ、リースの飾りに使う、松かさやリンゴなどにもまた豊作の願いが込められています。
クリスマスが近づくと、花屋の店頭にはモミやスギ、ヒイラギなど何種類もの常緑樹の“枝もの”が並びます。それぞれ特徴的で、爽やかな香りもたのしむことができますよ。
今年はそんな“枝もの”と、ドライの“実もの”を使って、願いを込めながら一緒に「クリスマスリース」を手づくりしてみませんか。
用意するもの
〈枝もの〉
・モミ 1本
・ヒムロスギ 1本
・ブルーバード 1本
〈ドライ実もの〉
・松かさ(3個)
・ヤシャブシ(適量)
・ナンキンハゼ(適量)
・ヒノキ(適量)
・コニカルガム(適量)
・リースベース 約20cm
・ラフィア 1本
・ワイヤー#24 数本
・花バサミ
STEP1 吊り下げ用の輪っかをつくる
ラフィアで、リースを吊り下げるための輪っかをつくります。簡単でおすすめなのは二重止め結びです。
結び目がリースの裏側にくるように、リースベースに結びます。ラフィアは霧吹きなどで湿らせておくと、ぎゅっと締めやすくなりますよ。
STEP2 パーツに分ける
花バサミでパーツを切り分けていきます。
モミのように中心の枝が太いものは、太い枝は使わずに細い枝だけのパーツに切り分け、使います。
ヒムロスギやブルーバードのように細い枝の場合は、長めの枝と、10~15cmくらいの枝のパーツに切り分けておきます。
STEP3 リースベースに固定する
切り分けた枝を、ワイヤーでリースベースに固定していきます。
まずは、枝の種類と長いパーツ、短いパーツをミックスで3~4本選び、小さい束をつくります。ワイヤーを18cmくらいにカットし、束の根本にかけ、リースベースの後ろでねじってしっかりと固定します。
固定し、余ったワイヤーは2cmくらいにカットして、リースベースの中に入れ込み、目立たなくします。同様の手順で、ぐるりと1週したらベースの完成です。
STEP4 実ものを飾る
次に、リースの上に、実もののオーナメントを飾り付けます。
リースの上に、実際に置き、バランスを見てみましょう。大きい実の位置を決めてから、小さい実を配置するといいですよ。枝の流れに沿って配置するときれいにまとまります。
配置が決まったら、ワイヤーで固定していきます。大きい松かさはワイヤーをかけ、後ろでねじり、リースに固定します。
そのほかの実ものも、バランスを見ながらワイヤーで固定していきましょう。
すべて固定したら、形を整えて、完成です。
今回は、ホワイト、シルバー系の実ものでデコレーションしましたが、好きなオーナメントやカラーでコーディネートをおたのしみください。
玄関、室内のインテリアとしてはもちろん、家族で囲む、クリスマスのディナーテーブルにもおすすめです。
キャンドルと一緒に飾れば、テーブルコーディネートとしてもたのしめます。
手づくりのリースとともに、素敵なクリスマスをお過ごしください。
編集 / 西巻香織