常緑樹の松は、1年中青々とした葉を茂らせ、「永遠の命」「不老不死」の象徴として縁起が良い植物とされ、古くからお正月飾りに使われてきました。
今回はそんな「松」を使ったお正月にぴったりなスワッグのつくり方をご紹介します。
力強く枝を伸ばす姿や、爽やかな香り、松そのものの美しさも感じながら、いっしょにつくっていきましょう。
用意するもの
・松 2~3本(今回は、扇松1本、蛇の目松1本を用意しました)
・ドライフラワー粟 3本
・松かさ 2個
・金銀水引 各色20本くらい
・ワイヤー#24 2本
・ラフィア 1本
・輪ゴム 6~8個
・花バサミ
STEP1 下準備をする
松かさをワイヤリングします。
ワイヤーが半分くらいになるようにUの字をつくり、松かさのカサに引っ掛け、根元で2〜3回ねじります。
ワイヤーの足はねじって1本にまとめ、長めに残しておきましょう。
水引は、ぐるんと一重の輪をつくり、U字にしたワイヤーでしっかりと根元をねじり留めます。こちらもワイヤーの足はねじって1本にまとめ、長く残しておいてください。
松の枝は太く、ひとつに束ねて結うのは大変です。あらかじめ輪ゴムを2本まとめ、それをさらに連結させて「結束用」の長い輪ゴムをつくっておくといいですよ。
STEP2 それぞれを束ねる
松を手に持ち、スワッグの仕上がりのサイズが50~60㎝くらいになることをイメージして、長めの枝はカットしてください。蛇の目松のように、枝分かれが多い場合は、長めの枝をカットします。
ちなみに、松は枝に“松ヤニ”と呼ばれる樹脂が付いているので、気になる場合は手袋をして作業することをおすすめします。
用意した松の中で、いちばん長く、立派な枝ぶりのものをメインにして、他の松を段々になるように重ねていきます。
持ち手部分を、長く連結させた輪ゴムでしっかりと結束します。枝が長すぎる場合は結束したところから10㎝ほどを残してカットします。
松の上に、粟を3本を重ねます。粟の穂は内側を向くように、段々になるように配置しましょう。
さらに、水引、松かさを重ねていきますが、持っているのが大変な場合は、その都度、輪ゴムを巻いて結束していくと左手も自由になり、作業がしやすくなります。
水引と松かさを重ねて持ち、ワイヤーの上からさらに輪ゴムをしっかりと巻いて結束します。
STEP3 ラフィアを結ぶ
ラフィアで吊り下げ用の輪っかをつくります。二重止め結びが簡単でおすすめです。
結び目がスワッグの裏側にくるように、ジョイント点にしっかりと結んだら、輪ゴムを隠すようにラフィアを巻き、蝶結びをします。
ラフィアは霧吹きなどで湿らせておくと、ぎゅっと締めやすくなりますよ。
形を整えたら、完成です。
今回は、松を引き立たせるためにシンプルな飾り付けにしましたが、水引の色を変えたり、南天などの赤い実を加えると華やかな印象に仕上がります。
手作りのお正月スワッグで、清々しい気分で新年を迎えてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事もあわせてご覧ください。
編集 / 西巻香織