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【季節のリース】春のお花を使った「球根のリース」の作り方

日比谷花壇さんに、季節のお花やグリーンを使ったリースやスワッグのつくり方をおしえていただく連載です。今回は、球根付きのお花を使ってつくる早春にぴったりなリースアレンジメントをご紹介します。

日比谷花壇 シニアデザイナーの西澤さんにおしえていただきます。

西澤真実子さん
ギフト商品の部門でデザインのコアを担う、トップデザイナー。シンプルかつ花材の繊細な色合いにこだわったデザインを得意とし、女性的で透明感のある作風が特徴。

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この時期、花屋の店頭には、カラフルな春の花がたくさん並んでいます。
春の花には、チューリップやヒヤシンス、スイセンなど「球根付き」のお花が多いことも特徴のひとつです。最近では、球根付きのまま切り花でたのしむ人も増えているんですよ。

そこには素朴なかわいらしさや、ナチュラルな雰囲気など、普通の切り花とはまた違う、球根付きの花ならではの魅力があります。

今回は、球根付きのスイセン、ムスカリと、芽吹きを待つ“枝もの”を合わせて、まるで雪解けの里山の情景を切り取ったような「早春のリースアレンジメント」をつくってみましょう。

必要な材料と道具

・球根付きスイセン 3本
・球根付きムスカリ 3本
・豆の花 1~2本
・ヒメミズキ 1~2本
・ネコヤナギ 1~2本
・モス(フィンランドモス)
・リース型バスケット
・吸水性スポンジ
・ワイヤー #22 数本
・花バサミ

STEP1 吸水性スポンジをセットする

大きめのボールなどにたっぷりと水を張り、バスケットのサイズに合わせて、カットした吸水性スポンジをそっと浮かべて、水を吸わせます。
上から水をかけたり、無理やり水の中に沈めようとすると水を吸いにくくなるので注意しましょう。

スポンジが十分に水を吸ったら、バスケットに敷き詰めるように並べ、スポンジとバスケットの淵の高さが同じくらいになるようにセットします。

STEP2 枝でベースをつくる

ヒメミズキとネコヤナギの枝の細い部分を使って、バスケットよりひと回り大きいリースをつくっていきます。

花バサミで太い枝から細い枝をカットしたら、バスケットの縁に添うようにするために、硬くまっすぐな枝は折れないように、しならせるように少しずつ力を加えて曲げます。
これを「ためる」と言います。

いっきにためようとすると折れてしまうことがあるので、様子を見ながら力を加減しましょう。慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、その後のアレンジがしやすくなるので、ぜひトライしてみましょう。

まずはヒメミズキの枝を吸水性スポンジにしっかりと挿し、枝の先端はU字にしたワイヤーで留めるように吸水性スポンジに挿し固定します。

リースの輪は「まん丸」を意識しすぎず、ナチュラルな雰囲気に仕上げると素材の個性をたのしむことができますよ。

さらに高低差もつけると奥行きが生まれるのでおすすめです。

続いて、ネコヤナギも同じように吸水性スポンジに挿していきます。バランスを整えたら、枝のリース土台の完成です。

STEP3 花を配置する

枝の間に入れ込むように、リースの外側に背の高いスイセンを、内側にムスカリがくるように配置をします。

倒れやすいようなら、U字にしたワイヤーで根を吸水性スポンジに固定しましょう。
それぞれの高さが揃わないように、あえて高、中、低のように段差がつくように配置します。

最後に、お好みの位置に豆の花を挿していきます。
茎を斜めにカットして吸水性スポンジに挿し、枝に絡めるように葉や茎を整えましょう。
動きのある細いヒゲがアクセントになりますよ。

STEP4 モスで隠す

吸水性スポンジが見えているところにモスを敷き、隠していきます。
球根の根もモスで覆いましょう。

全体のバランスを見て、形を整えたら完成です。


春の花は暖かいとあっという間に咲き、成長が進んでしまうので、できるだけ涼しいところに飾ってたのしみましょう。
1日に1回、霧吹きでモスに水をあげてくださいね。

それでは、次回もおたのしみに。

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編集 / 西巻香織

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