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ドライフラワーとは
ドライフラワーとは、植物の花、葉、茎、果実などを乾燥させたものです。ヨーロッパ北部で冬の室内装飾として作られたのが始まり。イギリスでは、ビクトリア朝時代にフラワー・アレンジメントが流行し、広く親しまれるようになりました。日本に普及したのは、1960年代半ば以降といわれています。
プリザーブドフラワーとドライフラワーの違い
プリザーブドフラワーとドライフラワーはどちらも長期保存できる観賞用の草花ですが、作り方や仕上がり、保存期間に違いがあります。プリザーブドフラワーは、生花や葉を特殊な液に浸し水分を抜いて作ります。特殊な液には保湿成分や色素などが含まれているため、みずみずしく鮮やかに仕上がり、保存期間を長くすることが可能です。一方、ドライフラワーは水分を抜いて乾燥させて作ります。そのため、退色しやすく淡い色味に仕上がります。乾燥が進むと葉や花びらが落ちるため、保存期間はプリザーブドフラワーよりも短いのです。
ドライフラワーはなぜ人気?その魅力とは?
ドライフラワーは、生花と違い、水やりや水替えなどのお手入れが不要なので手軽なインテリアとして人気です。花瓶に入れたり、ブーケにしたりとアレンジ方法もさまざま。花と紐があれば初心者でも簡単に作ることができ、きれいな草花を長く楽しめます。好みの色や花の種類で、お部屋のインテリアに合うオリジナルのドライフラワーを作ってみるのも素敵です。
・簡単に作れる
・きれいな草花を長く楽しめる
・落ち着いた雰囲気が素敵なインテリアになる
・アレンジ方法がたくさんある
ドライフラワーはプレゼントとしても人気です。おすすめのドライフラワーを紹介している記事もあわせてご覧ください。
ドライフラワーの4つの作り方
ドライフラワーの作り方には、使用する花材の特徴などによってさまざまな方法があります。ドライフラワーを扱うminne作家のンミュッゲさんに代表的な次の4つの作り方を教えていただきました。また、葉っぱや木の実がついた枝におすすめなグリセリンを使用した作り方もあわせて解説します。
2.色鮮やかに仕上がる「シリカゲル」……ひまわりなど水分の多い花におすすめ
3.飾るだけでOK「ドライインウォーター」…アジサイなどふんわりした花におすすめ
4.グリーンにおすすめ「グリセリン」……葉っぱや木の実がついた枝におすすめ
https://minne.com/@ariyuk47
1.吊るすだけで簡単「ハンギング法」
2.色鮮やかに仕上がる「シリカゲル」
3.飾るだけでOK「ドライインウォーター」
4.グリーンにおすすめ「グリセリン法」
グリセリンとお湯を混ぜた“グリセリン溶液”に花材を浸してドライにしていく方法。グリセリン法は「グリセリンに花材を浸ける方法」と「花材にグリセリンを吸い上げさせる方法」の2通りあります。葉っぱや木の実がついた枝に適しているといわれています。
【グリセリンに花材を浸ける方法】
容器にグリセリン1:熱湯3の溶液を入れ、葉や実をグリセリン溶液に浸します。ホコリが入らないようラップなどで蓋をして1週間ほど経ったら、よく吹いて乾燥させれば完成です。
【花材にグリセリンを吸い上げさせる方法】
グリセリンとお湯を1:3の割合で混ぜ、液体が十分に冷めたら用意した花瓶に注ぎます。次に、花を差します。このときに液体を吸い上げやすいように茎に切り込みを入れるのがポイントです。花びらや葉の表面からグリセリンが染み出てきたら完成。7日〜10日が完成の目安です。
ドライフラワーにしやすいおすすめの花・グリーン
ドライフラワー作りの初心者の方にもおすすめの、ドライフラワーにしやすい花材についてンミュッゲさんに教えていただきました。ぜひ参考にしてみてください。
・ユーカリ
・かすみ草
・ミモザ
・パンパスグラス
・スモークツリー
・ラベンダー
・スターチス
・百日紅(サルスベリ)
ラベンダーやスターチス、百日紅は生花が鮮やかな分、ドライフラワーにしたときにまた違った雰囲気を楽しめるおすすめの花材です。
【プロに教わる】バラとかすみ草のやさしいドライフラワーの作り方
今回、ンミュッゲさんには人気の「かすみ草」と「バラ」を用いて、ハンギング法でドライフラワーを作っていただきました。その手順を詳しくご紹介します。
手順1.水揚げをして開花させる
手順2.茎、枝、葉をカットする
重なっている葉や紐を結ぶ位置にある枝や葉も一緒にカットしましょう。
手順3.ハンギング用の紐を結ぶ
バラは一輪ずつ、かすみ草は葉や花が重ならないように束ねて結びます。
手順4.1〜2週間ほど吊るす
完成までは1~2週間が目安です。
【プロに教わる】バラとかすみ草のドライフラワーをスワッグにアレンジ
ドライフラワーにしたバラとかすみ草を使ったスワッグレシピも特別にご紹介いただきました。ぜひ一緒に作ってみましょう。
必要な道具と素材
・麻紐
・輪ゴム
・はさみ
・花ばさみ
・バラ(ドライフラワー)
・かすみ草(ドライフラワー)
手順1.余分な葉をカットする
手順2.花を束ねる
どこが正面になるのか考えて、お花の顔がしっかり見えるように束ねます。
ふわっと束ね、先端がすぼまるアーモンド型を意識するときれいな形になりますよ。
手順3.輪ゴムでくくる
手順4.麻紐を結ぶ
手順5.茎の長さを切りそろえる
手順6.リボンを結ぶ
生け花のスワッグ作りに興味のある方はこちらもあわせてご覧ください。
ドライフラワーを長持ちさせる方法
ドライフラワーを作るのに適切な時期
ドライフラワーの飾り方
ドライフラワーはさまざまな飾り方で楽しむことができます。花束にして壁に飾ったり(スワッグ)、麻紐で繋げてつるしたり(ガーランド)するのも素敵です。もちろん花瓶にそのまま差すこともできます。ガラスの瓶に入れて植物標本のようにしたり、リースにしたりして飾るとオリジナル感が出ておすすめです。
・ガーランドにする
・リースにする
・花瓶に生ける
・植物標本にする
ドライフラワーの飾り方について、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
よくある質問
ドライフラワーにしやすい花・グリーンは?
ドライフラワーに向いていない花は?
ドライフラワーはどんな場所に飾るのが最適?
ドライフラワーはどのくらいの期間楽しめる?
ドライフラワーはプレゼントには良くないって本当?
インテリアやプレゼントにおすすめのドライフラワー
ドライフラワーは、簡単に作ることができるので、お気に入りの草花を集めて自分好みにデザインしてみてはいかがでしょうか。落ち着いた雰囲気のインテリアとして飾るのもよいでしょう。また、大切な人へのプレゼントにするなら購入がおすすめです。自作のものよりも発色がよく、長持ちするので、長く楽しんでもらえます。贈る相手の好みやイメージを考えながら選ぶと喜んでもらえそうですね。
minneには、お部屋のインテリアとしてもプレゼントとしても使える素敵なドライフラワーがたくさん揃っています。ぜひ、一度チェックしてみてください。
GMOペパボ株式会社 minne事業部所属。雑誌や書籍の編集、ライティングの経験を生かし、レシピやインタビューなど幅広いジャンルの記事を担当。陶芸、刺繍、料理など手仕事全般が好き。
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