インタビュー

貼り絵作家・Erika Intheislandさん「あの人に憧れて」

【PR】色とりどりの紙を切り、貼り合わせながらさまざまなモチーフをたくみに表現する貼り絵作家・Erika Intheislandさんの「ものづくり」をご紹介します。作家活動をスタートするきっかけとなった絵本や制作に欠かせない愛用道具についてなど、たっぷりとお話いただきました。

Erika
Intheisland
貼り絵で表現するイラストをもとに、紙ものからインテリア雑貨、アパレルまで幅広い作品を制作。
https://minne.com/@intheisland

絵本作家の巨匠の手法


 
貼り絵やちぎり絵というと、和テイストや落ち着いたイメージも強いのですが、Erika Intheislandさんの貼り絵作品は、色使いも含め、どこかポップでたのしい印象を受けます。

Erika Intheislandさんの貼り絵を元にした作品「バレリーナ柄のブランケット」。『眠れる森の美女』から着想を得た一品です。

Erika
Intheisland
ありがとうございます。それはもしかすると、わたしが最初に貼り絵に出会ったのが絵本だったからかもしれません。
 
貼り絵の絵本ですか?なんでしょう。

Erika
Intheisland
わたしはエリック・カールさんの『はらぺこあおむし』という絵本が子どもの頃から大好きで。見よう見まねで貼り絵をしてみたことが、今の作家活動につながるきっかけなんです。
 
そうだったのですね。見よう見まねということは、完全に独学ということでしょうか。

Erika
Intheisland
そうですね。何度も絵本をじっくりと読んでは、貼り絵ならではの色の重なりを研究したり、あと、エリック・カールさんは制作手法を動画などでも公開してくださっているので、絵本と動画とを見ながら研究を重ね、結果として今のスタイルになりました。
 
動画でも公開されているんですね。多くの人の“貼り絵との出会い”のきっかけや“学びの場”になっていそうです。これから貼り絵に挑戦してみたい、という方にもぜひチェックしていただけたらと思います。
Erika Intheislandさんは、そもそも絵本がお好きだったのですか。

Erika
Intheisland
絵本は大好きですね。小さい頃から絵が好きで、自分で描くことも好きでした。漠然とではありますが「大きくなったら絵を描く仕事ができたらいいな」という気持ちがありました。大人になり、いろいろな仕事をする中で、「やっぱり絵を描きたい。貼り絵で表現してみたい」という気持ちがどんどん大きくなり、とにかくやってみよう、と作家活動を始めたんです。

唯一無二の作品を

Erika Intheislandさんの貼り絵作品。ポストカード、フレークシールなどの紙ものだけでなく、サコッシュやブランケット、キーホルダーなどカテゴリーのバリエーションはさまざま。
 
絵を描くこと自体がお好きだったんですね。作家として、イラストではなく貼り絵を選んだErika Intheislandさんが思う、貼り絵の魅力とは。

Erika
Intheisland
貼り絵だからこそ見える「立体感」でしょうか。カットした線が波打っていたり、人それぞれの味が出てくるところが魅力だと思います。
私の作品の場合は、使用する色紙からつくるので、同じ表現は二度とできないところ、この世に1点しか存在しないところが魅力かなと思います。

貼り絵で表現するモチーフ選びなど、普段の制作でこだわっているところはありますか。

Erika
Intheisland
まずは、一度見たら忘れない印象に残るようなものにすること。すこしユーモアのあるデザインで、ひと目で「Erika Intheislandの貼り絵だ」とわかっていただけるようなものにしたいと思っています。
そして、お家に飾れる作品にすること。日常の延長線上にある風景を切り取るなど、どのお家にも、絵を飾ったことのない方にも受け入れていただけるような絵にすることを心がけています。
 
制作を続ける中で、喜びを感じる瞬間はどんなときですか。

Erika
Intheisland
わたしの貼り絵がパッケージに使用されたり、書籍に使用されるなど、自分以外の方がErika Intheislandの作品を形にしてくださったものを見るとき、いつも嬉しく感じます。
また、minneでも多くの方に作品をご購入していただき、お友達へのプレゼントに選んでいただいたり、リピートしていただける方も多く、とても光栄です。
 
そんなErika Intheislandさんには、以前「トンボ鉛筆とminneの特別企画」でトンボ鉛筆の画材を使った2つの作品レシピ制作にご協力をいただきました。

Erika Intheislandさんの作品レシピ

Erika Intheislandさん考案のレシピ『ABTとIROJITENで彩る「貼り絵のミニメッセージカード」』より。

Erika
Intheisland
トンボ企画に参加したことで、多くの方に貼り絵を広めることができ、また自身の作家活動を広めるきっかけになりました。
普段の作品づくりでは、自分がほしいなと思うものを形にすることが多いのですが、このメッセージカードは、誰かのための手作りをおうちで楽しむことができたらいいな、作り手の気持ちも一緒に届けられるものになったらいいな、という想いを込めて制作したレシピです。
 
ABT、水筆の使用感はいかがでしたか。

Erika Intheislandさん考案のレシピ『ABTとIROJITENで彩る「貼り絵のミニメッセージカード」』より。3種類のグリーンをランダムに混ぜ、さまざまなグリーンを制作。

Erika
Intheisland
色紙づくりにABT、水筆を使用させていただいたのですが、どちらもとても使いやすかったです。ABTは色を混ぜても、水筆で色を薄めても発色が美しく、また、絵の具を使うより手軽で、制作中の身の回りもより汚れにくいと感じました。

Erika Intheislandさん考案のレシピ『ABTとIROJITENで華やかに彩る「貼り絵のウッドホルダー」』より。
 
2つ目のレシピでは貼り絵を施したウッドキーホルダーの作り方をご紹介いただきました。木材に貼り絵!と驚いてしまいました。

Erika
Intheisland
ウッドホルダーは「自分のためのプレゼント」がつくれたらおもしろいかなと思い、制作しました。わたしも普段は紙に紙を貼るのですが、紙以外のものに貼ることで、わたし自身も制作時間がとても新鮮で楽しかったですね。
IROJITENはこの写真にあるバッグにも潜ませていますが、見た目にもおしゃれで持ち運びもしやすく、お出かけのスケッチなどでも活用したいと思いました。独特な色がたくさんあって素敵です。
 
貼り絵といえば、のりに関してはいかがでしょう。

Erika
Intheisland
実は日頃から、制作にはトンボ鉛筆ののりを使用させていただいていて。わたしのいちばんのお気に入りの道具は「PiTスティックのり」と言ってもいいくらい、わたしの作家活動には、欠かせないものです。
貼り絵で紙を貼る際に、一瞬でピタっとくっついてくれて、なおかつ一度貼ったらはがれないのでおすすめです。

Erika Intheislandさん考案のレシピ『ABTとIROJITENで華やかに彩る「貼り絵のウッドホルダー」」』より。ネモフィラの花びらに当てているペンのようなものが「アクアピット 強力ペンタイプ」です。

Erika
Intheisland
今回、ウッドホルダーで使用した「アクアピット 強力ペンタイプ」は初めて使用したのですがびっくりしました。一見、ペンに見えるのですがペン先から透明の液体のりが出てくるもので、接着力が抜群でした。ウッドホルダーはかれこれ1ヶ月ほどカギに付いていますが、貼り付けた紙は全く剥がれてくることもないので、みなさんも安心して活用いただけたらと思います。
 
最後に、貼り絵作家としての今後の展望を教えてください。

Erika
Intheisland
多くの方に、Erika Intheisandの貼り絵作品を知っていただけるよう日々、制作を続けたいと思います。そしていつかは、絵本を描きたいと思っています。絵本のように何世代にも続く、残る作品を皆さまにお届けできたらと思っています。



Erika Intheislandさんの作品レシピは、トンボ鉛筆メディア「FUN ART STUDIO」でご覧になれます。気軽にたのしくチャレンジできる内容となっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「貼り絵のメッセージカード」を見る「貼り絵のウッドホルダー」を見る



取材・文 / 西巻香織

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