特集

新作おしえてvol.34「Furuiroさんの新作、ちいさなヒマワリのイヤーカフ」

この連載では、作家さんにSNSで「新作」を募集。編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。第34回目にご紹介するのは、Furuiroさんの新作、「ちいさなヒマワリのイヤーカフ」です。

作り手は、Furuiroさん

Furuiro
アンティーク、ヴィンテージ加工されたパーツ・素材を使って気品あふれる、はんなりアンティークなアクセサリーやインテリア小物を制作。
https://minne.com/@tsuredzure

Furuiroが生まれるまで

幼い頃から“つくる”ことが日常の中に溶け込んでおり、市販のアクセサリーや小物をリメイク、アレンジすることも多かったというFuruiroさん。

アンティーク着物の生地の独特な柄や色、風合いを活かした「スイレン(大) 2Wayヘアクリップ・ブローチ

Furuiro
そのまま自然な流れで、大人になってからも手を動かすことが日常の中にありました。ただ、単純にリメイクをするだけではなく、こだわりやイメージをカタチにすることが増えました。そんなときに「minne」を知り、本格的に作品として“誰かのために”つくることをスタートさせました。

“和の心”を表現した作品たち

美しい色使いや、繊細なデザイン…日本の女性ならではの奥ゆかしさを感じるFuruiroさんの作品。作品に込められた想いについてうかがってみました。

すりガラスのようなマットな質感が涼やかな「あじさい ピアス・イヤリング

Furuiro
街で、品のある大人の女性を見かけてドキッとすることはありませんか。わたしの生まれ育った京都では、お着物を普段着として着ている方を街でお見かけすることがあります。美しく着こなされているその姿はまさに“和の心”。

Furuiro
控えめで、品性があり、奥ゆかしくて、どこか繊細で、落ち着いていて…憧れの存在です。その憧れの“和の心”を現代に合わせるカタチで、伝統的なデザインや色彩、技術を織り混ぜた「はんなりアンティーク」をイメージして制作しています。

新作は、ちいさなヒマワリのイヤーカフ

Furuiro
“和の心”を表現するもののひとつとして、Furuiroでは、四季を感じられる作品を多く制作しています。夏といえばやはりヒマワリ。その大きなお花やヴィヴィッドなカラーは非常に夏らしいのですが、存在感がありすぎて、そのままではFuruiroの目指すものになりませんでした。

夏にぴったりの「ちいさなヒマワリシリーズ

Furuiro
そこで夏らしいヒマワリのリアルさを残しつつ、Furuiroらしいアクセサリーにするためにたどり着いたのがこの“ちいさなヒマワリ”シリーズです。昨年誕生したこのシリーズの中で、今回は、髪をアップにすることで夏に出番が増えやすいイヤーカフを新たに追加することにしました。


Furuiro
“ちいさなヒマワリ”シリーズは、パーツの中のわずか2mm弱の花びらの中に、濃淡のグラデーションをつくっています。そうすることで、シンプルなフォルムの中に奥行きを生み出し、単調でチープなイメージにならないようにしました。

Furuiro
小さくても存在感のあるヒマワリですが、イヤーカフにするには金具の方が大きすぎたため、アンティークな葉っぱを添えて繊細さも醸し出せるカタチに仕上げました。また、イヤーカフはパーツ自体にも負荷がかかりやすいため、小さな接着面で耐久性を高めないといけませんでした。そのため、接着剤で固定した上からさらにレジンで固めるなど、強度にも気を配っています。

最後に、記事を読んでくださったみなさんに向けてメッセージをいただきました。

Furuiro
最後まで読んでいただきありがとうございます。いつも応援してくださる皆さまには励まされてばかり。お客さまがウキウキした気持ちでお手にしてくださることを聞くと、わたしも非常に嬉しくなり、日々の制作の励みとなっています。これからも、Furuiroの作品を通して、あなたのイメージする“憧れ”に近づくためのお役に立てれば幸いです。

ちいさなヒマワリのイヤーカフ
https://minne.com/items/28150576


連載「新作おしえて」はSNS連動企画です。minne作家のみなさんは、TwitterまたはInstagramにて「#新作おしえて」「#minneとものづくりと」の2つのタグをつけ、新作画像と作品URLをつけてぜひご投稿ください。

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文 / 堀田恵里香

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