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琥珀糖とは?どこの国のお菓子?
琥珀糖とは、煮て溶かした寒天に砂糖や水あめなどの甘味を加え、色素で色付けし乾燥させた日本の伝統的な和菓子。透明感があり、綺麗に色付けされた見た目から、SNSなどで「食べる宝石」と呼ばれています。
また、シャリシャリとした食感がASMR系の音を楽しむ動画などでも人気となっています。味や見た目だけでなく五感で楽しめるのも琥珀糖の魅力。材料は非常にシンプルなので意外と簡単に作ることができますよ。
人気作家さんが作る琥珀糖を見る
琥珀糖の歴史
琥珀糖が誕生したのは江戸時代のこと。京都で旅館を営んでいた美濃屋太郎左衛門(みのやたろうざえもん)が、冬に水分が抜けて乾物となったところてんを見て、寒天を見出し、そこから砂糖と寒天を使った琥珀糖ができたと言われています。当時は「琥珀糖」という名前ではなく「金玉糖(きんぎょくとう)」や「金玉羹(きんぎょくかん)」と呼ばれ、高価な和菓子として知られていたそう。現代では、さまざまな味や色のバリエーションの琥珀糖が作られるようになりました。
琥珀糖作りに必要な材料
・グラニュー糖 250g〜300g
・水200ml
・色素 お好きな色適量
琥珀糖の材料は、糸寒天にグラニュー糖とお水、色付けするための食用色素の4点のみです。糸寒天で作るとより透明度が出るため、きれいな見た目の琥珀糖ができ上がります。もちろん粉寒天や棒寒天でも作ることができるので、用意できる寒天を準備してください。
食用色素は好きな色味のものを揃えてくださいね。今回は約21×17センチのバット1つ分の琥珀糖が作れる材料で作っていきます。
琥珀糖の作り方手順
ここからは、もっともシンプルなプレーン味の琥珀糖の作り方をご紹介します。見た目よりも簡単に作ることができるのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
1.下準備
まずは下準備として糸寒天を30分から1時間ほどしっかりと水に浸します。
糸寒天を水に浸している間に、バットにクッキングシートを敷いておきましょう。
また食用色素は少量を水に溶かしておきます。
2.小鍋に糸寒天と水を入れて煮詰める
水に浸していた糸寒天の水気をよく切り、鍋に移します。そこに水を加え中火で煮ていきましょう。
煮ている間は木べらや泡立て器で糸寒天がよく溶けるように混ぜ続けます。
3.グラニュー糖を加えて煮詰める
糸寒天が溶けきったらグラニュー糖を加え、さらに煮詰めていきます。この間も焦げないようによく混ぜ続けましょう。
4.糸を引く程度に煮詰まったら火からおろす
15分ほど煮詰めていくと、すこしずつとろみが増していきます。木べらなどですくったときにすこし糸を引くほどになったら火を止めます。
5.バットに流し入れる
煮詰めた材料を鍋からバットに流し入れます。このとき、鍋だけでなくバットも非常に熱くなるため、お子さんと一緒に作る場合は注意してください。
流し入れたら上に浮いている白い泡などの濁りをスプーンで軽くすくい取っておきましょう。こうすることで、よりきれいな琥珀糖ができ上がります。
6.色を付ける
水で溶かしておいた食用色素を爪楊枝などの細い棒に付け、そのまま色付けしていきます。色が薄くても、濃くてもきれいにでき上がるので、お好みの色味で調節しながら付けていきます。
別の色と重なるのもグラデーションが出てとてもきれいですが、混ぜすぎは禁物。いい塩梅になるようにさっと混ぜあわせましょう。
7.冷蔵庫で固める
粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、1時間ほど冷やし固めます。
8.好きな形にカット
固まったらバットから取り出し好きな形にカットしていきます。
包丁を使って正方形や長方形、棒状にしてみるなど、いろいろな形を試してみるのもいいですね。
また、手でランダムにちぎると断面がよりキラキラと輝きより鉱物感が出るのでおすすめです。
9.1週間ほど乾燥させる
カットしたらすこしずつ間隔を開けて並べ、1週間ほど自然乾燥させましょう。表面が結晶化していき、外はシャリ、中はトロッとした食感になります。
完成
おしゃれな瓶やケースに入れて写真を撮るのもおすすめです。宝石のように綺麗な「琥珀糖」は目で見ても楽しむことができますよ。
動画で解説「手作りキットを使った琥珀糖の作り方」
記事で紹介した「琥珀糖」の作り方をYouTube動画でもチェックすることができます。透明感のある美しい見た目はプレゼントにもぴったり。
少ない材料で簡単に作ることができるので、動画を参考にぜひ試してみてくださいね。
よくある質問
食紅を使わない琥珀糖の色付け方法は?
色味を出せる食べ物があれば家にあるものでも代用できます。例えば、かき氷のシロップはカラーバリエーションも豊富ですし、口に入れても安心なのでぜひ使ってみてください。食用色素よりもすこし淡くクリアな色合いの琥珀糖が完成しますよ。
・紅茶
・ジュース
・ジャム
また紅茶やジュース、ジャムなどを使って味付けすれば、いろいろな風味の琥珀糖を作ることができます。ぜひ試してみてくださいね。
乾燥させるのに適した場所は?
琥珀糖の乾燥を早く仕上げる方法は?
「乾燥まで1週間も待てない!」そんな時は、カットした琥珀糖にグラニュー糖や粉砂糖をまぶしてみてください。表面についたグラニュー糖や砂糖が寒天の水分を吸い取ってくれるので、まだ乾燥していなくてもベタベタしない琥珀糖が完成します。冷蔵庫で乾燥させるのもひとつの方法です。冷蔵庫の中は温度が低く乾燥しているので、自然乾燥よりも早く仕上げることができますよ。
・冷蔵庫で冷やして乾燥させる
琥珀糖が固まらない原因や対処法は?
・砂糖と寒天が混ざりきっていない
・水分を飛ばしきれていない
・着色料を入れたときの混ぜ方が足りない 他
minneで見つかる、おすすめの琥珀糖6選
ここからはminneで見つかる、眺めているだけでうっとりしてしまうような美しい琥珀糖やかわいいデザインの琥珀糖をピックアップしてご紹介します。
ずっと眺めていたくなる綺麗な琥珀糖3選
大人も喜ぶ素敵なパッケージの琥珀糖を3作品ご紹介します。
大切なあの人への贈り物に
指輪ケースのような真紅のBOXが高級感を演出します。箱を開けたときの琥珀糖は本物の宝石のよう。結婚式の引き出物や大切な人へのプレゼントにもぴったりですよ。
お好きなフレーバーを3種類
スカット(青)、ライチ(白)、かぼす(緑)、ピーチ(黄)、あんず(オレンジ)、りんご(紫)の6つのフレーバーから3種類を選ぶことができます。好きな色の組み合わせで選んで、カラフルな見た目を楽しむのも◎。注文するときからワクワクしますね。
可愛いうさぎの琥珀糖
うさぎやハート、菱など、可愛らしい形をした琥珀糖がぎっしり入ったスズラン缶です。味はマンゴー、ライチ、マスカット、もも、洋梨の5種類。すこしずつ大切に食べたくなるような特別感のある琥珀糖ですよ。
ポップでかわいいデザインの琥珀糖3選
子どもや友達と一緒に楽しみたいかわいいデザインの琥珀糖を3作品ご紹介します。お友達へのプレゼントに
海外ドラマに出てくるジェリービーンズの瓶のようなポップな色味とパッケージが印象的な作品です。中には不揃いのカラフルな琥珀糖が10粒ほど入っています。かわいい見た目なので友達へのプレゼントにもぴったりですよ。
レトロなコラボパッケージ
どこか懐かしい味わいの琥珀糖にぴったりの、レトロなデザインのパッケージが魅力。中身にはパッケージの色味をつかったピンク、青、紫色の琥珀糖が詰まっています。年代問わずに楽しめる一品ですよ。
子どもが喜ぶ4種フレーバー
レモン、いちご、ラムネ、メロン、4種類のフレーバーを楽しむことができます。お子さまの好きなポップな色使いなので、お誕生日会などイベントで配るお菓子にもいいですね。
宝石のような琥珀糖をプレゼントにも
少ない素材で、宝石のように美しく、おいしく作ることができる琥珀糖は自分で楽しむのはもちろん、プレゼントにもぴったりのお菓子です。記事でご紹介した作り方を参考にぜひ気軽に作ってみてくださいね。
また、minneには、さまざまな味や色の琥珀糖があります。お気に入りの琥珀糖をぜひ見つけてみてください
こちらの記事もあわせてご覧ください。
「minneとものづくりと」編集部。からあげとフィギュアスケートと甥っ子が好きなフォトグラファー。作家さんの作品づくりをしている姿が大好き。文章で伝えるのが苦手なので、写真でお伝えします。自分も手芸がちょっとできる。
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