特集

【季節のリース】アンティークカラーが美しい「秋色アジサイのリース」の作り方

日比谷花壇さんに、季節のお花やグリーンを使ったリースやスワッグの作り方を教えていただく連載です。今回は、アンティークのようなグラデーションが美しい「秋色アジサイのリース」の作り方をご紹介します。上品なオーバル型もポイントです。

秋色アジサイのリースの作り方

 

日比谷花壇 シニアデザイナーの西澤さんに教えていただきます。

西澤真実子さん
ギフト商品の部門でデザインのコアを担う、トップデザイナー。シンプルかつ花材の繊細な色合いにこだわったデザインを得意とし、女性的で透明感のある作風が特徴。

Instagramはこちら
プロフィール詳細はこちら

梅雨の季節の花というイメージが強いアジサイですが、ブルーや紫、ピンク色などの瑞々しい花色のシーズンが終わると、ゆっくりとアンティークカラーに変化していきます。
フレッシュな花色とは違って何色も重ねたような深みのある色合いは、落ち着いていて大人っぽく、「秋色アジサイ」として人気を集めています。秋のインテリアにおすすめの花材です。

今回はそんな秋色アジサイでオーバル型のリースを作ります。

リースの円の形には、「終わりのない」「永遠」などの意味が込められていて、通常はまん丸の形に作りますが、オーバル型にすることで、エレガントさ、フェミニンなイメージが強くなります。シックなアンティークカラーのアジサイとよく合いますよ。

それでは一緒に作っていきましょう。

必要な材料と道具

・秋色アジサイ 2本
・サンキライ 3~4本
・ワイヤー#24を3本、#26を5本程度(緑色の地巻きワイヤーが目立たず、おすすめです)
・ラフィア 吊り下げ用
・花ばさみ

STEP1 リースベースを作る

まずはじめに、サンキライとワイヤー(#24)でオーバル型のリースの土台を作ります。リースを作りやすいように、2本のサンキライを繋ぐようなイメージで、20~30cmくらい重ねて巻き付けながら長い1本の状態にし、ワイヤーを適宜カットして、数ヶ所しっかり固定します。

楕円形に形を整え、必要に応じてワイヤーで固定します。

もう1本のサンキライを上から重ねていきます。
先端をワイヤーで固定し、土台に巻きつけながら重ね、さらに数ヶ所、ワイヤーで固定します。

オーバル型を崩してしまうような葉や実は、花ばさみでカットし、形を整えてベースの完成です。

今回は、ベースをサンキライで作りましたが、藤やキウイ、アケビのつるなどでも作れます。身近な植物で試してみてくださいね。

STEP2 吊り下げ用の輪っかを作る

次に、リースを壁に掛けるための輪っかをラフィアで作ります。二重止め結びが簡単でおすすめです。
輪っかができたらバランスを見てリースの上下を決め、リースの上側に結びます。

STEP3 秋色アジサイを配置する

秋色アジサイを花ばさみで適当な長さにカットします(均等にならなくても大丈夫です)。ワイヤー(#26)を20cmくらいにカットして半分に折り、アジサイの茎に2回くらい巻き付け、ワイヤーの足はそのまま長く残しておきます。
リースベースにアジサイを配置し、残していたワイヤーの足を使って、リースの裏側で固定します。

長く余ったワイヤーは1cmくらいにカットし、怪我をしないように内側に折り込んでください。

同様の手順で、ぐるっと一周するように秋色アジサイを配置していきます。

色のバランスに気を付けながら進めましょう。

全体の形を整えて完成です。

秋色アジサイのリースは、フレッシュな状態から徐々にドライフラワーに変化していきます。風通しの良いところに飾って永くお楽しみください。

それでは、次回もおたのしみに。

日比谷花壇では「オータムギフト」を展開中です。
敬老の日ギフト特集を見る

撮影 / 福井崇史さん
日比谷花壇 シニアデザイナー。フラワーデザイナーの想いや、作品の特長、特性を理解して撮れるフォトグラファーとしても社内外で活躍。

Instagramはこちら
プロフィール詳細はこちら

編集 / 西巻香織

  • Xでポストする
  • Facebookでシェアする