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こぎん刺しとは?
こぎん刺しとは、青森県津軽地方に伝わる伝統的な刺繍「刺し子」の一種。もともとは野良着の補強や保温のために、木綿糸で刺し子をしたのが始まりです。藍染の麻布に白い糸で刺して模様を施すなど、こぎん刺しには独自のルールがありますが、近年は自由なアレンジで楽しむ方が増えてきています。
こぎん刺しに必要な材料・道具
布・針・糸があれば気軽に始めることができるのがこぎん刺しの魅力。それぞれどんなものがこぎん刺しに適しているのかを簡単にご紹介します。
糸
こぎん刺しの場合、刺し子用の糸に比べてボリュームのある糸を使います。「こぎん糸」と呼ばれる専用の木綿糸や、25番の刺繍糸などがよく使われます。
布
布目を拾って刺していくので、布目が数えやすい目の粗い布であればOK。「コングレス」という刺繍専用の布が、容易に手に入りやすいのでおすすめですよ。
針
布目を刺していくため、針先の丸い「こぎん針」を使用します。一般的な針よりも太く、長いのが特徴的です。
こぎん刺しの基本のやり方
まず、模様の配置を考え、布と模様の中心を合わせます。次に右から左へと、目の数を数えながら生地の縦糸をすくって刺していきます。1段刺し終えたら、布を180度回転させて次の列に刺し進めていくことを繰り返します。最後は裏面の刺し糸に数回くぐらせて糸切りばさみで切って糸始末をします。
こぎん刺しのコツ
こぎん刺しは、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、グッと仕上がりが美しくなります。以下のことを意識しながら、チャレンジしてみてくださいね。
・糸の撚り(より)を戻す
刺している途中で、糸の撚りが不揃いになったり緩んできたりすることがあります。そんなときは一旦手を止め、撚りの方向に針を回して撚りを戻しましょう。そのひと手間で糸の目が均一に仕上がりますよ。
・糸こき
糸こきとは、縫い目に沿って指先でしごき、布がよれたりつっぱらないようにすることです。1段刺し終えるたびに行いましょう。糸こきをすることで、ふんわりとしたやさしい見た目に仕上がります。
おすすめのこぎん刺しアイテム12選
ここからは、minneで見つけた、素朴な雰囲気が魅力的な「こぎん刺しアイテム」をピックアップしてご紹介します。
おうち時間に。図案付き「こぎん刺しキット」
こぎん刺しをやってみたいけれど、道具を揃えるのが不安、手間だという方にぴったり!
家に届いたらすぐに始められるキットをご紹介します。
飾っておきたくなるデザイン
ころんとした形がかわいらしい、ピンクッション。見やすく拡大された図案が入っているので、それを参考に刺し進めてくださいね。
色味によって雰囲気が変わる
4種類の中から好みの色の組み合わせを選ぶことができる、こぎん刺しアートのキットです。飾りたいお部屋の雰囲気に合わせてチョイスしてくださいね。
組み合わせを楽しんで「こぎん刺しのコースター」
湯呑みからティーカップまで、意外にもさまざまなデザインのコップに似合うこぎん刺し。毎日使いたくなる、シンプルなコースターをご紹介します。
食卓でも目を惹く丸いシルエット
コースターの半分に、こぎん刺しが施されたコースター。中には接着芯が仕込まれているので、しっかりとした安定感があります。
やさしい色使いにうっとり
こぎん刺しならではのナチュラルな雰囲気にぴったりな、やさしい色味にうっとり。裏地には乾きやすい素材が採用されている心遣いも嬉しいポイントです。
タグがさりげないアクセントに
模様の美しさを存分に味わえるシンプルさが魅力。ショップには他にもたくさんのコースターが販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
持ち歩きたくなる「こぎん刺しのポーチ」
素朴な雰囲気が魅力的なこぎん刺しが施されたポーチをご紹介します。どれも持ち歩いて見せたくなるような美しい模様のものばかりです。
開閉しやすいバネ口タイプ
マチ幅が4cmある、見た目以上に収納力のあるポーチです。ライン状に施されたこぎん刺しが、いいアクセントに。
小銭入れや小物入れにぴったり
縁起のいい柄として知られる「七宝」模様が施されています。ぷっくりとしたシルエットが愛らしく、見ているだけでも癒やされる作品です。
おしゃれな模様がかわいい「こぎん刺しのバッグ」
デイリーにも取り入れやすい、こぎん刺しがワンポイントで入ったおしゃれなバッグをご紹介します。
こぎん刺しのポケット付き
真っ白な布に、水色の糸が映える爽やかなデザイン。持ち手が長めなので、肩からかけて持ち歩くこともできますよ。
ブローチのようなモチーフ
こぎん刺しのモチーフの下に、さりげなく揺れるポンポンがプラスされたキュートなデザイン。お気に入りのピアスから着想を得て制作されたデザインなんだそう。
北欧デザインを感じる「こぎん刺しアイテム」
色味やデザインなど、どこか「北欧っぽさ」を感じるこぎん刺しの作品を集めてみました。伝統的な模様とはまた違った魅力がたっぷりです。
顔まわりをパッと明るく演出
身につけているだけで気分が上がりそうな、明るい色使いの耳飾り。ブラウンのウッドビーズがさりげないアクセントになっています。
絵本のような世界観
北欧のテキスタイルのような、ナチュラルなデザインのブローチです。グラデーションの糸ならではの色味の出方も魅力的。
ハレの日に身につけたいブローチ
目の細かい布を使うことで、繊細な模様が表現されています。こぎん刺しと、ビーズやスワロフスキーとの組み合わせが新鮮で、個性が光る一品です。
minneで見つかる、こぎん刺し小物
ファッションアイテム、アクセサリーからインテリアまで。minneには他にもたくさんの素敵なこぎん刺しの作品がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。