特集

あの人の作業机​​ vol.34 手編みのアクセサリー作家・conifer

作り手が日々向き合う机の上には、こだわりの道具たちが所狭しと並んでいます。気になるクリエイターのみなさんにお声がけし、作業机や作業部屋を見せていただくことに。今回は、「小さなときめきを」をコンセプトに手編みのアクセサリーを手がける、coniferさんの机です。次にここから生まれるのは、どんな作品でしょうか。

conifer
「小さなときめきを」をコンセプトに手編みのアクセサリーを制作。
https://minne.com/@conifer2019

わたしに合ったサイズの作業机

いつから、この作業部屋を使われていますか?

conifer
この部屋は半年ほど前から使っています。以前は違う場所で作業をしていたのですが、夏にすごく暑くなる場所だったので机ごとこの場所に移動してきました。逆に冬はとても寒い部屋なので、またこの机ごと移動しようと思っています。
この作業机は祖父母の家で使っていたものを譲ってもらいました。大きすぎず移動しやすいのでわたしには合っているんです。

机の上にはパーツなどはなく、とてもきれいに整頓されていますね。

conifer
作業が途中でも1日の最後にすべての道具を元の場所にしまうようにしているんです。
針など小さな道具を失くさないための点検にもなりますし、次の日に新しい気持ちで作業も始められるので、一石二鳥です。
 
針や小さなパーツなどを多く使うアクセサリー作家さんならではですね。
そういった道具たちの整理整頓術などが他にもあれば教えてください。

conifer
ビーズはメーカーごとに分けして収納したり、パーツはよく使うものとそうでないものと分けて収納したりしています。

conifer
小さなものがたくさんあるので大変なのですが、細かく分けた方が探す時間が省けますし、結果的にごちゃごちゃにならずに済むんです。

思い出がつまったアイテムたち


 
パーツなどをまとめて置いているこちらのレトロな棚は…

conifer
実はこれ、母が子どもの頃から実家にあった電話台なんです。
作業部屋では、制作に欠かせない材料や道具などを収納する棚として使っています。
古いものですが結構丈夫で、重いものを入れても大丈夫なんです!高さや大きさもちょうど良くて、レトロな雰囲気も気に入ってます。
 
作業机にいつも置いている「スタメン」のようなアイテムはありますか?

conifer
今までつくったアイテムの残糸(余り糸)が入ったビンです。
「糸は捨てちゃダメ!」と学生時代の恩師に教えられて、今でも守っているんです。
何かつくれるほどの量はありませんが、お直しのときに使ったり、パーツをまとめるときに使ったりしています。
たまに疲れたときに眺めて、いろいろつくってきたなと初心に帰ったりもします。
 
思い出もたくさんつまったビンなんですね。

conifer
はい。あとノートやペンなどの文房具も欠かせません。
アイデアやデザインは思い付いたとき、すぐにメモができるようノートも作業机に置くようにしています。
大事なことは忘れないように、そのままメモをマスキングテープで目の前の壁に貼ることもあります。
 
制作のアイデアをすぐ文字として残すことが、素敵な作品に繋がっているんですね。

長く使いたい相棒たち


 
制作に使用する道具は、どのように選ばれていますか?

conifer
使いやすさ重視で選んでいます。そして気に入ったものは長く使いたいという気持ちがあるので、長持ちするかも重要なポイントです。
このかぎ針は学生時代からずっと使っています。

conifer
よく使う号数は塗装が剥げてしまっていますが、愛着があるのでこれからも使い続けたいです。
 
最後に、作品制作で大切にしていることをうかがいました。

conifer
手編みならではの温もりが伝わるものづくりを大切にしています。
例えば、小さなお花のモチーフやたくさんのビーズを編み込んだモチーフなどは、時間がかかり量産できませんが、機械的ではないところに手編みの温もりを感じていただけると思います。
手に取った方に、小さな手作業にときめいていただけたら嬉しいです。

ショップを見る
 
取材・文/中村瑛美里

今後もminneとものづくりとでは、みなさんの「作業机」を募集しております。「#わたしの作業机」(「#minneとものづくりと」をお忘れなく!)の投稿をお待ちしております。

「minneとものづくりと」の更新情報や募集情報はこちらをチェック
minneとものづくりと公式アカウント

  • Xでポストする
  • Facebookでシェアする