11月のおでかけ

Found MUJI展 いいものに巡り会う旅

これまでに30以上の国や地域を訪れ、日常の道具や手仕事、その地特有の技術を探してきたFound MUJI。「見出されたMUJI」と名付けられたこの活動は、現在も続けられています。道端のベンチ、軒先に干されたモップ、屋台で使っているアルミのレンゲ。それらどれもが、その土地で当たり前のように使われている道具たちばかり。同じようにわたしたちの日常も、たくさんのものがいつでもあるかのように存在しています。 それらのものは、はたしてどんなきっかけで いつから使い始めたのでしょうか。まずは身近なものから愛でてみる、そこからよいものを探す目を磨く、そのきっかけになるような展示です。

photography & us　#002

市橋織江氏は、写真集『TOWN』より厳選し、2枚で構成したプリントのセットを。瀧本幹也氏は、坂本龍一氏とルイ・ヴィトンが育んだ「ルイ・ヴィトンの森」を撮影した写真集『LOUIS VUITTON FOREST』から、森の四季を感じ取れる作品を。藤井保氏は『hinism』に掲載された、ハレアカラ山の力強さを写し出した作品と、渡邉良重氏（KIGI）とのコラボレーションプリントを。藤田一浩氏は、撮影に訪れた海外の街角で目にした風景作品を。
広告界を中心に活躍する4人の写真家の貴重な展示をお見逃しなく。

Sleepy Sheep felt exhibition 2021
air

フェルト作家・Sleepy Sheepさんによるフェルトどうぶつの展覧会です。 すべての作品は透明なパッケージに包まれ、それは、透明な仕切りに遮られた世界のメタファーでもあります。 作品そのものだけでなく、どうぶつたちが纏った「空氣」も、ぜひ会場で感じてみてください。

『森の天界図像　わがイコン 胞子紋　渡辺隆次きのこ画文集』刊行記念　渡辺隆次 胞子紋の世界

画家・渡辺隆次氏の胞子紋画とエッセイを収録した画文集『森の天界図像　わがイコン 胞子紋　渡辺隆次きのこ画文集』（大日本絵画、2021）の刊行を記念した展覧会です。フィリア美術館、作家所蔵の作品を合わせた32点の展示と、一部が販売されます。
最終日の11月21日（日）には、画文集へ寄稿された、きのこ文学研究家の飯沢耕太郎さんをゲストに、ギャラリートークを開催。詳しくはHPをチェックしてくださいね。

chappy “ BEYOND THE SCRATCH ”

ペインティング、シルクスクリーンプリント、コラージュ作品の制作を中心に活動している作家・Nanami Ishibe a.k.a. chappy氏による個展です。作品は、体の動きをストロークに反映させ線を描き、削り、消し、磨き、またその上から描くという行為を繰り返し仕上げられています。 本展のタイトル「ビヨンド・ザ・スクラッチ」は、宝くじのスクラッチを削る動作が、自身が制作する過程での動きと似ているところからつけられたもの。 “その動作の向こう側” には何があるのか、ぜひ会場で答え合わせをしてみてくださいね。

GOOD DESIGN Marunouchi #92
私の選んだ一品 [社会のピント]
2021年度グッドデザイン賞審査委員セレクション

今年も10月20日（水）に発表されたにグッドデザイン賞。本展では、二次審査会の会場で審査委員ひとりひとりに、デザインをひとつ選定してもらい、「楽しむ」「守る」「食べる」「支える」「知る」「移動する」という6項目にピントを合わせて分類。審査委員によるコメントとともに展示されます。さまざまな領域のデザインが、今の、そしてこれからの社会で担う役割について、ぜひ一緒に考えてみてくださいね。

mugny SOLO EXHIBITION 「季節と暮らし」

人気イラストレーター・mugny（まぐにー）氏の個展が開催されます。
「この日々が変わったらやりたいこと、今の日々に感じたきれいなものを描きました。（今年の初夏に宮崎県都城市立図書館で行った内容に新しい絵を少し加えた巡回展となります）」とmugny氏。
ユニークな世界感を会場でぜひ楽しんでくださいね。

上田佳奈「網の目」

シルクスクリーンの版に格子状の布「メッシュ」を用いて制作された作品たち。刷り上がったプリントは網で濾過された情報ということになります。人もまた外界からの刺激をふるいにかけ、アウトプットをしています。フィルターという目には見えない網の目がわたしたちにも組み込まれているのです。本展ではInstagramのロード中に現れるぼやけた画像をシルクスクリーンでプリントした作品をはじめ、インターネット上の情報やイメージを扱ったものが展示されます。