特集

やきものジュエリー作家・Nolismさんの「かばんの中身」見せてもらいました。

minneでご活躍中の作家のみなさんに、「かばんの中身を見せてください」とお願いしてみました。ものづくりをされる方のかばんの中には何が入っているんでしょう。今回は、Nolismさんのかばんの中身を見せていただきました。

語り手・Nolism
セラミックジュエリー作家。日常に寄り添い、ささやかな喜びを提供できるジュエリーを手がける。
https://minne.com/@nolism

かばんの中には・・・

子どもが小さいのでお出かけ場所によってかばんの中身にはかなり変化があるので、今回はお仕事での外出時の中身をご紹介します。

基本的に気に入ったものを長く使い続けたい方なので、もの選びの基準はかなりシビア。
素材や細部のつくり、デザインなどの面で「長く愛用できるかどうか」、逆に数年で買い替えるものは柄や色が楽しかったり、直感的に選ぶこともあります。

他のアイテムも修理してもらったりして5 年以上使っているものばかりです。
こだわりを感じるものを使いたいので、合同展示会や催事などでご一緒したブランドさんから買わせていただくことも多いです。気になるアイテムがあったとき、作家さん、ブランドさんから直接こだわりのポイントをうかがってしまうと購買意欲が倍増してしまいます。

黒のポシェットは最近購入したお気に入りのアイテムでスマホと鍵、ハンカチなど必要最低限のものを入れるのにぴったり。
本革とPVC 素材という組み合わせのおもしろさにも魅かれたのですが、適度なマチ付き・丁寧な縫製・マグネット式で開け閉めしやすい・長さ調節できてかさばらない細身のショルダーと機能面も大満足。
普段保育園の送り迎えやコンビニに行くときなどのちょっとしたお出かけにもヘビーユーズしています。

・スマホ
・名刺入れ
・スクエアのがまぐち
・キーケース
手織りがまぐちポーチ
・ティッシュケース
・ペンケース
・長財布
ポシェット
・エコバック
・アイデアノート
・スケジュール帳
ハンカチ


アイボリー×白にひと目惚れ

パッと見無地の白い帆布のかばんに見えるんですが、よく見ると白でヘリンボーン柄のプリントがされているところがお気に入り。帆布のアイボリーに白の模様なので、うっすら浮かぶぐらいの風合いですごくきれいで、ひと目惚れしたのを覚えています。

布素材のかばんにブローチをあわせるのが好きなので、自分の作品と気に入ったものをいくつか付けています。ハンドバッグにもショルダーにもなるところや、底面に金具が付いていて自立するところも嬉しいポイント。

Nolism(ノリズム)さんの「【陶器】ペンギンのブローチ(黒)

毎日選ぶのが楽しいハンカチ

上からポンチセさんのミモザ柄、makumoさんの納豆柄、沖縄のミンサー織、京都の染めメーカー聚落社さんのオリーブ。

気分を上げてくれるもの=ハンカチです。以前はそこまでこだわりはなかったのですが、年齢を重ねてかばんやポケットからさっときれいなハンカチが出てくる方って素敵!と思うようになり、ぐっとくる柄のものを集めています。
右にあるハンカチは2017年にインタビューをしていただいた際に、ライターのえってぃさんから結婚祝いでいただいたもの。記事の取材に来ていただいたとき、ちょうど入籍した直後くらいだったのですが、お気持ちもハンカチのセレクトも嬉しすぎて愛用しています。

お仕事時に欠かせないアイテムたち

お仕事のときはノートとスケジュール帳はマストです。
白のノートには打ち合わせの内容から店頭販売などの構想・記録、本などで得た知識のメモや作品のアイデアまでなんでも1つにまとめています。いろいろ使ってこの<ミドリ>の方眼タイプのMDノートがいちばん気に入って、これで2代目です。

スケジュール帳はプライベートのときも持っていることが多いのですが、ちょっと誰かに一言書こうかというときのためにお手紙セットを数枚しのばせています。
実は紙ものがもの凄く好きで、一筆箋とポチ袋はコレクションしているくらいなのでかなりこだわりのもの。
作品をお客さまに発送するときにも、季節に合わせた一筆箋でお手紙を添えています。

他にも、名刺入れや小物入れも欠かせません。
どんなときでもさっと名刺が取り出せて、デザインもスマートな名刺入れは福岡の「RunoLabo.」さんというブランドのもの。布と紙でできていて軽くて頑丈なのに高級感もあって気に入っています。
右上のスクエアのがまぐちは先代の名刺入れだったものですが、大好きな藍色と内側がゴージャスなゴールド!というデザインがお気に入り。ジュエリー用のポーチとして使っています。ジュエリーが陶器なので適度にクッション性があるのも◎。

下の手織りのがまぐちはigusanさんのもので、のどを痛めがちなので中には飴を入れています。ひとつひとつ丁寧に草木染めで染め上げた糸を、さらに丁寧に織り上げてポーチに仕立てていらっしゃいます。草木染めならではの落ち着いた風合いがあるので取り入れやすく気に入って使っています。作家さんのお人柄も作品のように柔らかくやさしい方で、本当にどこまでも丁寧な仕事をされるので、あまりたくさんつくれないんです…と申し訳なさげにおっしゃっていたのが印象に残っています。現在は販売されていないようで貴重な一品です。

igusanさんの「手織りがまぐちポーチ

今回かばんの中身を改めて見返してみて思ったことなんですが、ひとつひとつこだわりポイントや手に入れたときのエピソードまでしっかり語れるものばかりで、文章を書きながら、当時のことや作家さん・ブランドさんの顔が浮かんできて自然と頬が緩むような、嬉しい気持ちになったんです。
わたしのつくるやきものジュエリーたちも、付けるたびに手にしたときの嬉しい気持ちやそのときの出来事を思い起こしてくれるようなアイテムになれるといいなと思います。

「Nolism」さんのショップはこちら


次回の作家さんのかばんの中身もおたのしみに。
編集 / 中村瑛美里

【連載】バッグの中身
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