特集

新作おしえてvol.41「豆ふくろうさんの新作、とらの水引ぽち袋」

作家さんにSNSで「新作」を募集し、編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。今回ご紹介するのは、豆ふくろうさんの新作、「とらの水引ぽち袋」です。

作り手は、豆ふくろうさん

豆ふくろう
古来から贈り物に使われてきた水引を使った、雑貨やアクセサリーなどのオリジナル雑貨を制作。
https://minne.com/@mamefukurou

豆ふくろうが生まれるまで

水引を使った作品を制作している豆ふくろうさん。ブランド立ち上げについてうかがってみると、ご自身の結婚式までさかのぼるのだそう。

七五三や発表会などのハレの日にぴったり。繊細な花びらが水引で再現された「ひな菊のぱっちん留め

豆ふくろう
わたし自身が結婚式を挙げたことで、和小物に興味を持つようになったんです。その中でも特に心奪われたのが水引でした。自分でも水引を使って何かつくってみようと思い、息抜き程度に水引を触るようになったのですが、気づけば水引を触らない日はないほどになっていました。

豆ふくろう
思い返してみれば、子どものころから祝儀袋の水引を見ることが好きだったので、不思議なご縁があったのかもしれません。

まずは、観察することから

水引を自由自在に操り、和を感じるアイテムから水引とは思えないキュートなアイテムまで制作している豆ふくろうさん。制作においてのこだわりについてうかがってみました。

豆ふくろう
いちばん大切にしてることは、リアリティとキュートさのバランスの取れた作品づくりです。

メッセージカードやちょっとしたお菓子を贈るのに使いたい「トナカイの水引ぽち袋

豆ふくろう
わたしの作品は動物や植物をモチーフにすることが多いので、まずは実物の観察からスタートします。そして自分なりに考えた動植物の特徴を、水引という素材でどう表現するかを考えます。

しめ縄が小さなフレームに収まった「ミニしめ縄のアートフレーム

豆ふくろう
頭ではうまくいっても実際結んでみると何か違う…ということも多々あります。そういうときはひとりで悩まず、家族から意見をもらうようにしています。なかなか厳しい意見が多いですが(笑)。そして最後にかわいらしさをプラス。どことなく親しみを感じるような仕上がりを目指しています。

新作は、とらの水引ぽち袋

豆ふくろう
2019年の年末、ねずみ年用のぽち袋をつくったことがこのシリーズの誕生のきっかけです。当時はなんとなく「干支のぽち袋があれば使いやすいかな」と思い制作しました。ありがたいことに思った以上に反響があり、多くのお客さまの元へお届けすることができました。

豆ふくろう
翌年にはうし、そして今年はとらのぽち袋を作り、干支の水引ぽち袋がシリーズ化しました。今後も続け、十二支のぽち袋をそろえることが目標です。

豆ふくろう
とらの特徴を表現することが難しくてかなり試行錯誤しました。初めて試作品を家族に見せたところ、「とらにも見えるけど、ポメラニアンにも見える」と言われてしまって(笑)。来る日も来る日もとらの写真やイラストとにらめっこして、ようやく今のデザインになりました。

豆ふくろう
特にお気に入りのポイントは頬の白い毛並みと、鼻から口にかけてのデザインです。ぜひリアルなとらの写真や動物園のとらと見比べて楽しんでください!

最後に、記事を読んでくださった皆さんに向けてメッセージをいただきました。

赤い瞳が印象的な「雪うさぎの水引ぽち袋

豆ふくろう
「豆ふくろうの小さな工房」の水引作品に興味を持っていただき、誠にありがとうございます。ここまで多くの作品を生み出せるようになったのは皆さまの応援のおかげです。当ショップでは「欲しい!」「飾りたい!」と思っていただけるようなぽち袋・祝儀袋づくりを心がけています。幼い頃、祝儀袋を飾るカラフルでキラキラした水引に憧れた、あの気持ち。その気持ちを思い起こすきっかけになれば…今後もオリジナリティのある水引作品を結んでいきたいと思います。

・とらの水引ぽち袋(単品)
https://minne.com/items/29626353
・とらの水引ぽち袋(3枚組)
https://minne.com/items/29626471


連載「新作おしえて」はSNS連動企画です。minne作家のみなさんは、TwitterまたはInstagramにて「#新作おしえて」「#minneとものづくりと」の2つのタグをつけ、新作画像と作品URLをつけてぜひご投稿ください。

募集の詳細を見る

文 / 堀田恵里香

  • Xでポストする
  • Facebookでシェアする