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誕生石とは?その意味や由来
生まれ月ごとに種類が定められている「誕生石」。月と石が結び付けられるようになったのは18世紀頃で、ポーランドの宝石商が考案したといわれています。しかし、各月に割り当てられている誕生石はまちまちだったようです。その後、1912年にアメリカ合衆国のカンサスシティーで開催された「米国宝石組合大会」で統一されました。
日本で誕生石が制定されたのは、1958年。アメリカの誕生石をベースに、全国宝石卸商協同組合が誕生石を発表しましたが、今回約60年ぶりに見直されることになりました。
2021年12月20日に全国宝石卸商協同組合から新たに発表された誕生石をご紹介します。
誕生石が63年ぶりに追加されたのはなぜ?
全国宝石卸商共同組合によると、追加の理由を「国内においてさまざまな誕⽣⽯リストが混在しており、消費者が混乱するため、業界として誕⽣⽯を統⼀することを第⼀に考えました」と発表。また新型コロナウイルスの流行によりジュエリー業界が痛手を受けているとして、「誕⽣⽯改訂により、消費者の選択の幅が広がり、宝⽯への関⼼を⾼めていただきたいという願いも込めています」と説明しました。
誕生石に新しく追加された10石の石言葉
今回新しく追加が発表された石は全部で10種類。それぞれの石について、詳しくご紹介します。
2月の誕生石:「クリソベリル・キャッツ・アイ」
和名を「猫目石」というように、光を当てると石の中央に筋状の光が現れることから「キャッツアイ」とも呼ばれています。石言葉は「驚愕」。その美しさに驚愕することからつけられたといわれています。
3月の誕生石:「ブラッドストーン」と「アイオライト」
ブラッドストーン
濃い緑色に、赤や茶色の斑点模様が入っているのが特徴です。和名で「血石」「血玉石」と呼ぶように、この斑点模様が血を連想させることから、ブラッドストーン(血石)と呼ばれるようになりました。石言葉は「勇気」「救済」など。
アイオライト
菫青石(きんせいせき)という和名通り、青みがかったすみれ色が特長です。石言葉は「道を示す」「航海の安全」の他、ヨーロッパでは昔、結婚が決まった娘に両親がアイオライトを贈るという風習があったことから「貞操」「愛を貫く」という石言葉もあります。
4月の誕生石:「モルガナイト」
ニューヨークの銀行家であり、宝石愛好家のジョン・ピアポント・モルガン氏の名前に因んだもので、宝石学者のクンツ博士によって「モルガナイト」と命名されました。和名は「モルガン石」。「優美さ」「優しさ」「女性らしさ」「慈悲」「愛」などの石言葉があります。
6月の誕生石:「アレキサンドライト」
和名の「変彩金緑石」からもわかるように、光源によって色味が変わる「カラーチェンジ効果」が強いことで有名な宝石です。「秘めた想い」「高貴」などの石言葉があります。
7月の誕生石:「スフェーン」
結晶構造が扁平な三角錐であることから、ギリシャ語でくさびを意味する「スフェノス」から名付けられたといわれています。また、カルシウムとチタンを含有する宝石であることから、和名は「くさび石」「チタン石」と呼ばれています。石言葉は「永久不変」。
8月の誕生石:「スピネル」
和名の「尖晶石」からもわかるように、シャープなエッジの四角錐を上下に張り合わせたような、見事な正八面体結晶で産出される宝石です。石言葉は「成功」「情熱」「目標達成」など。
9月の誕生石:「クンツァイト」
やさしいピンク色が特徴的なクンツァイト。発見者であるクンツ博士の名前から、その名が付けられたといわれています。和名を「リチア輝石(りちあきせき)」といい、「無償の愛」「無限の愛」「純粋さ」「可憐」などの石言葉があります。
12月の誕生石:「タンザナイト」と「ジルコン」
タンザナイト
タンザニアの夕暮れ時の空を映し出したような青紫色が特徴。アフリカのメレラニ鉱山でしか採れない希少性の高い宝石です。和名は「灰簾石(かいれんせき」または「ゆう簾石(ゆうれんせき)」で、結晶が簾(すだれ)のようにも見えることから「簾」の漢字が入っているともいわれています。石言葉は「神秘」「冷静」「誇り高い」など。
ジルコン
ダイヤモンドに似た輝きを持ち、古くはダイヤモンドの代替品とされることが多かった宝石です。色によって異なる名前で呼ばれていたともいわれており、一部の色はヒヤシンスと呼ばれていたことから、和名で「風信子石 (ひやしんすせき)」と呼ばれています。石言葉は「やすらぎ」「成功」「生命力」など。
minneで見つかる「誕生石のアクセサリー」
新しく10石が追加され、ますます選ぶ楽しみが増えた誕生石。minneには他にも素敵な誕生石のアクセサリーがたくさんそろっています。ぜひチェックしてみてくださいね。