あの人の作業机​​ vol.38 アクセサリー作家・Esnes Nommoc

この部屋は7年ほど使用しています。アクセサリースタンドやスツールをつくる際に無垢杉板を使うのですが、傷などで作品には使えなかった板を組み合わせて、カウンターテーブルと壁を自作しました。

かっこいいブラックの工具箱のそばには、かわいいペールトーンのトースターを置いているように、“かっこいいもの”と”かわいいもの”をバランスよく取り入れるようにしています。

作業環境からかっこよさ×かわいさのバランスを心がけることで、性別年齢問わずご使用いただける作品ができるかなと思っています。

やっぱりメインの作業スペースです。完成品が並んでいくとテンションがあがりますし、夜はランタンをつけて新作を考えるときにもちょうどいいスペースなんです。思いついたらそこでそのまま試作もできてしまいます。

最近はキャンプギア（キャンプ道具）を飾るだけでなく、制作道具としても使っています。キャンプギアはデザインはもちろん機能性第一の製品が多いので、かなり使えるんですよ。

関連のない分野の本を同時に読むことで、他にはない作品がひらめいたりするので、さまざまな分野の本を集めています。例えば絵本を読みつつキャンプの本を開くと、ストーリー性のあるキャンプギアを思いついたり。オオカミの生態の本を読みながら建築の本を開いていると、オオカミモチーフの家具が頭に浮かんだりしますね。こういった異分野のクロスオーバーから作品を生み出すことが多いです。

アクセサリーからスツールのような家具までつくるので、工具の大きさは大小さまざまです。綺麗に整理するのが難しいので、子どもがおもちゃ箱にしまうようにツールボックスにまとめて入れています。

ちなみに昨年はキャンプをしながら制作もしていたのですが、ツールボックスごと工具や素材を持ち運べてとっても便利でした。

自然の中で行う制作はとても気持ちがよく、作業部屋から出て制作するのも楽しいなと思いました。

リューターやループプライヤーです。
作品をつくるうえで、真鍮、アクリル、木材などの異素材を組み合わせることが多いのですが、“削る"作業はどの素材でも行うのでリューターはいつも置いています。
ループプライヤーは真鍮線や板を丸めたり、普通にヤットコとしても使える万能アイテムなのでこれも欠かせません。

機能的＆永く使えそうな道具を選んでいます。
道具も作品と一緒で、つくった人は使う人のことを考えてつくられたと思うんです。だからちゃんと考えられた良い道具は使いやすいし、長持ちします。それに良い道具を使うことで、結果的に作品のクオリティも上がっていくんですよ◎

ハンドメイドは、いろんなところにサプライズを盛り込んで、それを楽しんでもらうのも魅力のひとつ。
新作やパッケージ、ノベルティまで、"こんなの見たことない"って思ってもらえるような内容を心がけています。

そして作品を選んでくれた方のことを想像するのが大切、というか好きです。
ご自身へのご褒美なら、最高に気分が上がるような作品に仕立てたい。
プレゼントとして選んでもらえたなら、それを相手に手渡す瞬間を想像しながらラッピングを考える。
微力ながら、これからも選んでくれた方の幸せのお手伝いができたらいいなと思います。