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酸っぱいキウイを食べやすく
鮮やかな色でわたしたちの食卓に彩りを添えてくれる果物「キウイ」。ビタミンなどの栄養素も豊富で、少し酸っぱい味わいが特徴です。日本で食べられているキウイのほとんどがニュージーランドから輸入され、3月ごろから旬のものがスーパーに並びます。そのまま果物として楽しむことが多いですが、ジャムに加工すれば酸味が苦手な方でも食べやすくなりますよ。今回はキウイを使った簡単に作れるジャムに挑戦します。
今回も作り方のコツをご紹介するので、ぜひみなさんも一緒に楽しみながらジャム作りに挑戦してみてください。
キウイジャム作りに必要な材料・道具
材料はキウイとグラニュー糖に、レモン汁のみ。グラニュー糖はキウイの50%の量を用意してください。グラニュー糖の他にきび糖を使うとまた違ったコクが出ます。
今回はキウイ5つ分の約500グラムを用意しました。小さめのビン3〜4つ分のジャムができあがります。
レモン汁はクエン酸の働きによって、ジャムの色味をより鮮やかに見せてくれます。キウイは色が抜けやすいので、ぜひ用意してみてください。レモンに含まれるペクチンによってとろみも増しますよ。
また、材料の他に鍋と木べら、ジャム瓶の道具も忘れずに。鍋は必ずステンレスやホウロウといった、酸に強い素材のものを使ってくださいね。
色鮮やかなキウイジャムの作り方
瓶の下準備をする
ジャムを作る際は、事前の準備としてあらかじめビンを煮沸消毒しておきましょう。
ジャムを保存する際にカビや菌が発生するのを防ぐことができます。
鍋にビンと蓋を入れて、しっかりと浸かるほどの水を入れたら沸騰させます。
5分経ったら鍋から取り出し、しっかりと乾かせば煮沸消毒は完了です。
沸騰してからビンを入れると、急激な温度変化でビンが割れるので気を付けてください。蓋は変形しやすいので少し早めに取り出しましょう。また、やけどには十分注意しましょう。
キウイの皮をむきカットする
それではジャムを作っていきます。
まずキウイのヘタの部分に丸く切り込みを入れたら、芯を引き抜きます。トゲのように固い芯は必ず取っておくようにしましょう。
次に皮をむき、5mm程の厚さに輪切りにしたあと、いちょう切りに小さくカットします。
カットしたキウイを鍋に移します。
材料を合わせる
鍋に入れたキウイにグラニュー糖とレモンを合わせます。さっとボウルを振るとグラニュー糖が全体にまんべんなく行き渡ります。
そのまま30分ほど待ち、浸透圧でキウイから水分が出るのを待ちましょう。
キウイを煮込む
キウイを鍋に移し、火をかけます。強火にし木べらを使い、かき混ぜながら煮ていきます。
10〜15分ぐらい煮詰めていくと灰汁が出てくるので、その都度こまめに取っておきます。
灰汁を取ったら中火にし、さらに10〜20分ほど煮詰めるとしっかりとしたとろみが出てきます。
お好みの固さになったら火を止めましょう。
冷めるとさらに固まってしまうので煮込む時間に少し注意が必要です。お好みの固さの少し手前で火を止めるといいでしょう。
煮込んだジャムをビンに移す
そのままジャムをビンに移します。火傷をしないように注意してください。
すぐに食べず長期保存する場合はビンの蓋をしっかり閉め、逆さにしましょう。
逆さまにすることで、カビを防げます。
しっかりと冷ましたらキウイジャムの完成です。
キウイジャムを上手に作るコツ
キウイは色が抜けやすいので、できるだけ短い時間で完成できるように、少し火を強めにして煮込んでいきます。煮込んでいる間はしっかりとヘラでかき混ぜ、焦げないようにしましょう。
レンジを使ったキウイジャムの作り方
今回は鍋を使って作りましたが、時間の無い方やもっと手軽に楽しみたい方はレンジで作ることもできます。
カットしたキウイに砂糖をまぶし、30分ほど置いて水分が出るのを待ちます。
レモン汁を合わせたらふんわりとラップをし、500Wのレンジで7分加熱します。ラップを外し灰汁を取り除きよくかき混ぜたらもう3分ほどレンジで加熱し、粗熱を取ったら完成です。
キウイジャムに合わせる自家製小麦を使った食パン
せっかくなのでminneでキウイジャムと相性抜群のパンを取り寄せてみました。
今回お取り寄せしたのは山の手マルシェ西宮さんの自家栽培小麦の食パン「一尺二寸」。
なんと小麦を自家栽培して作ったこだわりの食パン。袋から開けた瞬間に香る小麦が食欲をそそります。
早速キウイジャムとクリームチーズを合わせていただきました。
さくっとした耳にもちもちとした生地。小麦本来の味が口の中に広がり、特に耳がびっくりするほど香ばしくておいしいんです。少し酸味のあるジャムがしっかりと絡み合い、パンとの相性も抜群。毎日食べても飽きない、そんな魅力的な食パンでした。
手作りキウイジャムの日持ちはどれくらい?
今回ご紹介したキウイのジャムは未開封で約1ヶ月ほど保存することができます。開封したものや砂糖の分量を少なくした方は、2週間ほどを目安に食べ切るようにしてくださいね。
1年中、どこにでも並んでいるジャムだからこそ、自分で果物を選ぶところから始めるとより特別なものになります。
ジャムをじっくりと煮込むとキッチンに広がる甘い果物の香り。まさに手作りするからこそ味わえる至福の時間です。ぜひ試してみてください。
さて次の季節にはどんなジャムを作りましょう?
また季節が変わるころ、お会いしましょう。
minneでジャムをお取り寄せ
minneにはさまざまな素材を使ったジャムがたくさんそろっています。自分で作ったり、お取り寄せしてみたり。あなたのお気に入りを見つけてみてくださいね。
執筆・撮影/真田英幸