うふふまいこ
小さな幸せを生み出すうふふクリエイター。思わずうふふと微笑んでしまう作品を制作。
https://minne.com/@uhuhumaiko
https://minne.com/@uhuhumaiko
わたしの日常のテーマ
うふふまいこさんは「うふふと微笑んでしまう作品」をテーマに、さまざまなジャンルのものづくりをされています。作家活動をはじめたきっかけを教えてください。
学生時代に落書きから思いついたという作品「こたつガール。(こたつがある。)」。人のぬくもりで温めるこたつで、天板の中心に穴が開いていて、こたつをはくことができるのだそう。「電気がいらないので、どこでも誰でも温めにいけるんですよ」とうふふまいこさん。
うふふ
まいこ
まいこ
学生時代、自分が作った作品で友人たちが笑ってくれたときに、「わたし、生きてる!」と幸せをものすごく感じまして。卒業後は広告代理店に就職し、仕事もとても楽しかったのですが、やっぱり自分が作ったと言い切れる作品で、もっともっと人を笑顔にさせたいと思うようになったことがきっかけです。
こちらは、学生時代にステーキ屋さんの広告として制作したという「ジャンボお肉」。発泡スチロール、石膏粘土、アクリル、ニスを使用。「さまざまな場所へ持っていき、新しい広告の見え方を実験しました。中でも電車の網棚に置いて下から見ると、ジュージューと音がしてきそうでとってもおいしそうでした」とうふふまいこさん。
まさに、うふふまいこさんの作品は目に入った瞬間に、どんな人でも思わず笑みをこぼしてしまいそうです。ご自身の手がける作品の特徴、またインスピレーションの源を教えてください。
うふふ
まいこ
まいこ
作品の特徴は、思わず「うふふ」となってしまうアイデアが詰め込まれていることかなと思います。日常のテーマも「うふふ」なので、例えば、家族とけんかしても笑わせてすぐ仲直り。どうやったら家族や友人に喜んでもらえるのかを常に考えているので、そのことが作品を作るときのアイデアにも繋がっているのかもしれないですね。
「うふふ」を生み出すために
笑わせて仲直り!憧れます。そして「うふふ」はご自身の日常のテーマでもあったんですね。「うふふ」を生み出す上で、大切にしていることやこだわりはありますか。
うふふ
まいこ
まいこ
制作するときに大切にしていることは、作品を受け取った人がどんな反応をしてくれるか、誰かの笑顔を想像し、自分がワクワクしながら作ることです。
こだわりは自分が納得いくまで何度も試行錯誤し、いちばん素敵な形に完成させることですね。
こだわりは自分が納得いくまで何度も試行錯誤し、いちばん素敵な形に完成させることですね。
指輪のばんそうこうが入った「癒しの宝石箱」。指をけがしたときに巻けば、指輪をしている風のおしゃれな手元に。
作り手のワクワクが受け取る相手のうふふに繋がっていくんですね。これまでそんなうふふな作品を制作を続けてきた中で、嬉しかったことや衝撃を受けたことなど、印象的なできごとがあれば教えてください。
うふふ
まいこ
まいこ
お客さまからレビューやメッセージをいただいたときはすごく嬉しいです。直接感想が聞けるのは制作する上でとても励みになりますので。
それからminneのCMで作品を制作したことは、とても素敵な思い出になりました。
それからminneのCMで作品を制作したことは、とても素敵な思い出になりました。
minneのCMに登場した「うふふ、クロック」は、結婚祝いとしても大人気。ふたりの距離が近づいたり、離れたり。どんな時間も愛おしく感じそうです。
うふふ
まいこ
まいこ
雑誌やテレビ、ラジオ、ネットニュース、SNSなどでも作品を取り上げていただくことが意外とあるので驚いています。
とあるテレビ番組でも出演者たちをとりこにした「おくるみクレープ フルーツ増し増しセット」。minneでも再販を繰り返す人気作品です。
アイデアだけでなく、目を奪われるキャッチーさも凄まじいので、人に教えたくなる気持ちがすごくわかります。ちなみに、うふふまいこさんはカテゴリーもジャンルもさまざまに、いろんな道具や素材を使ってものづくりをされていますが、中でもこれは、というお気に入りの画材はありますか。
うふふ
まいこ
まいこ
色鉛筆は幼い頃からずっと愛用しています。仕事でアイデアを考えるときも気軽に描けるのでよく使用していますね。
すごい数ですね!使い込まれたものもあり、制作をともにしてきたのだなと感じます。
うふふ
まいこ
まいこ
仕事の息抜きに色鉛筆で落書きしたりしていると、そこからインスピレーションが生まれたりすることもあるんですよ。
思わぬところから生まれるものなんですね。貴重な落書きの1ページを見せていただき、ありがとうございます。
うふふまいこさんには、以前に「トンボ鉛筆とminneの特別企画」で2つの作品レシピを制作いただきました。ここからはその制作を振り返っての感想をおうかがいしていきます。
うふふまいこさんの作品レシピ
うふふまいこさん考案のレシピ『ABTできらめきを描く「宝石リングのメッセージカード」の作り方』より。
今回はトンボ鉛筆の画材を使って自由にレシピを作っていただく企画でしたが、参加してみていかがでしたか。
うふふ
まいこ
まいこ
商品化が難しそうなアイデアでも、レシピだから実現できることがたくさんあり、いろいろと発見がありました。表現の自由度も高く、思いっきり自分の想いをぶつけることができたのでとても楽しかったです。お声がけいただき、ありがとうございました。
今回使用された画材は、うふふまいこさんも初めて使用されるものだったんですよね。
うふふ
まいこ
まいこ
そうなんです。なので、まずは画材に慣れるため、試行錯誤をたくさんしました。それから、どうやったらみなさんに使いやすいと思ってもらえるか、楽しそうだなと思ってもらえるかなと考えながら企画を詰めていきました。
振り返って大変だったなと思うところはありましたか。
うふふ
まいこ
まいこ
完成用と制作途中用とで分けて描いていたのですが、手描きなので一度描いたらなかなか同じにすることができず、そこが手描きの魅力であり、難しさでもあると改めて実感しました。
うふふまいこさん考案のレシピ『ABTできらめきを描く「宝石リングのメッセージカード」の作り方』より。
うふふ
まいこ
まいこ
また、企画、制作、撮影、手タレ、(まだ寒い時期で、乾燥でシワシワ、ささくれだらけのボロボロの手だったのでなんとかごまかしました)全て一人で完成させなければならないプレッシャーもあり、なかなかハードな制作でした。
ハードな制作!素敵なレシピにおまとめいただき、ありがとうございました。ちなみに普段、レシピはどのように開発されているのでしょうか。
うふふ
まいこ
まいこ
今回、レシピを開発したのは実は初めてでした。
そうだったんですね。アイデアがユニークで、工程もとてもわかりやすく教えていただいたので、初めてとはおどろきです。今回のレシピはどのようなところから着想を得たのでしょうか。
うふふ
まいこ
まいこ
まずはトンボのウェブサイトなどで商品の種類や特徴などを調べます。自分の頭の中にアイデアの種みたいなものがたくさんあるんですが、トンボの商品に合いそうなアイデアの種を引っ張り出し、それらを膨らませていきました。
うふふまいこさん考案のレシピ『ABTとIROJITENで描く「物語のある時計」の作り方』より。
2つのレシピはどちらも楽しくて、完成品のインパクトもすごかったです。今回はABTと水筆をメインに活用いただきましたが、使用感はいかがでしたか。
うふふ
まいこ
まいこ
ABTはわたしにとって「ペンの絵の具」で、気軽に絵を描くことを楽しめる新しい発見でした。絵の具で絵を描くときって、描く前にいろいろと準備したり、後片付けが大変だったりしますが、ABTも水筆もペンタイプなので準備も後片付けもいらないですし、持ち運びに便利だから思い立ったらすぐに描けるところが魅力だと感じました。
うふふまいこさん考案のレシピ『ABTとIROJITENで描く「物語のある時計」の作り方』より。
うふふ
まいこ
まいこ
画用紙にサラサラ~と色を描いて水筆でぼかせば、あっという間に水彩風の絵になるのでとても楽しかったです。ABTはカラーが豊富で、発色もとても良いので、その点もとても魅力だと思います。
ABTはカラーバリエーションが豊富で、色選びや色作りを楽しめる画材ですよね。
うふふ
まいこ
まいこ
そう思います。ABTそのものの色や水筆でぼかした色、混色した色など描き方によっても色は変化します。これから初めて使ってみるという方にはぜひいろいろ試して好きな色を見つけていただきたいですね。
うふふまいこさんは、手描きの魅力はどんなところにあると思いますか。
うふふ
まいこ
まいこ
描く人の人柄がにじみでてくるところですかね。描き癖とかそのとき考えていることとか、その人のぬくもりみたいなものが伝わってきます。
今後ABTや水筆で作ってみたいもの、描いてみたいものはありますか。
うふふ
まいこ
まいこ
カラフルなテキスタイルデザインをしてみたいです。真っ赤なお花のテキスタイルとかもいいですね。ちょっと描きたくなっちゃったので描いてみました。
わあ、かわいい。これがテキスタイルになったら、と想像するととても楽しみです。最後に、作家としての今後の展望、夢があれば教えてください。
うふふ
まいこ
まいこ
現在はギフト向けの作品がメインですが、今後はアート作品も制作し、世界中の人をうふふにしたいです。
うふふまいこさんの作品レシピは、トンボ鉛筆メディア「FUN ART STUDIO」でご覧になれます。動画も公開していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
取材・文 / 西巻香織