目次
あずま袋(あづま袋)とは?
あずま袋とは風呂敷や手ぬぐいなど布を直線で縫うだけで完成する袋のことをいいます。
江戸時代に西洋のカバンを見た町民が風呂敷や手拭いを使い、真似して作ったことが始まりといわれています。「あずま」とは京都から見て江戸を指す「東(あずま)」からきており、東方を指す吾妻(あづま)と表記されることもあります。
あずま袋の魅力とは?
あずま袋は、その古風でかわいい形が人気です。また、薄く折りたためるため毎日のお買い物や旅行先の突然の荷物にさっと対応できること。布生地であるため、洗いやすく清潔さが保たれることも嬉しいポイントです。その特長から日常のお弁当包みやエコバッグなどとして活用されています。
作家ivyさんに教わる、あずま袋の作り方
minneで活躍されている作家・ivyさんに、基本の「あずま袋」の作り方を教えていただきました。
今回はお弁当入れにもぴったりな32cm角の正方形あずま袋と、エコバッグとしてもおすすめの使い勝手のよい長方形あずま袋の作り方を特別に教えていただきました。ぜひ参考にしてあずま袋を作ってみてくださいね。
https://minne.com/@ivyplain
あずま袋作りに必要な材料・道具
はじめに、初心者にもぴったりなシンプルなあずま袋の作り方をご紹介します。
【材料】
・お好きな布 (生地の裁断方向はタテヨコのどちらでもOKです)
※サイズは70.5cm×25.5cm
・ミシン糸
【道具】
・チャコペン
・裁ちばさみ
・マスキングテープ
・ペーパーウェイト
・ミシン
・ミシン針…11号
・マグネット定規
・糸切りばさみ
・アイロン
・まち針
・目打ち
・アイロン定規(20×10cm程度の厚紙で代用できます)
・手縫い針
お弁当入れにもなる【32cm角の正方形】あずま袋の作り方
【完成形】
仕上がりサイズは、お弁当袋として使いやすい、タテ32cm×ヨコ32cm、マチなしの1枚仕立てです。
【32cm角の正方形】あずま袋の材料
・お好きな布70.5cm×25.5cmを1枚(生地の裁断方向はタテヨコのどちらでもOKです)
・ミシン糸…シャッペスパン60番(普通地用の糸)
※生地のカットサイズは周囲1.5cmの縫代を含んでいます。
手順1、生地に印を付ける
切り替えの見え方を変更する場合は印の位置を隣に移動すればOKです。(次の手順のアイロンがけの位置も変更してください)
手順2、縫い代にアイロンをかける
アイロン定規が無くても、工作用の方眼紙や厚紙に線を引いて代用できます。
手順3、生地の両端に三つ折りステッチをかける
三つ折りの角は縫い代が重なり厚みが出るので、事前に入れた切り込みの位置を目安に、裁ちばさみで斜めに切り落とします。
こうすることで、生地にミシンの針が通りやすくなります。厚めの生地を使用する際は特におすすめです。
※ほつれ防止のためにミシンの縫い始めと縫い終わりは必ず3~4目ほど返し縫いをします。
手順4、袋状に縫い合わせる
AとAの縫い代を縫い合わせたところ。
手順5、縫い代にアイロンをかける
カットする場合は三角コーナーの先端から切り込みの位置の5mmほど手前にかけて、縫い代幅の半分を切り落とします。
手順6、仕上げのステッチをかける
※周囲の生地を巻き込まないように注意しましょう。
オリジナル正方形あずま袋が完成
アレンジ簡単。お気に入りのサイズ・生地で正方形あずま袋を作ろう
紹介したベーシックな形のあずま袋は、長辺と短辺の比率をそのままにすればお好きなサイズで作ることができます。
(長辺)=[生地の1辺の長さ(a)]×3+(縫代の長さ)×2
お気に入りのサイズ・生地で挑戦してみてくださいね。
お弁当包みとして最適なサイズの算出の仕方に関しては下記をご参考ください。
肩掛けできるリバーシブル【75×50cmの長方形】あずま袋の作り方
【完成形】
近年、折りたためるあずま袋はエコバッグとしても人気を集めています。そこでivyさんに、持ち手を長くしたあずま袋の作り方も教えていただきました。今回は仕上がりサイズがタテ75cm×ヨコ50cm、リバーシブル仕立てのあずま袋の作り方をご紹介します。
はじめに
持ち手を長くする場合、必要な布が長方形のAタイプと異なり製図方法がすこし複雑ですが、今回は写真を多く用いて分かりやすく解説します。
【75×50cmの長方形】あずま袋の材料
※周囲1cmの縫い代を付け忘れないでください。
手順1、袋状に縫い合わせる
※このとき生地端より1cm手前(でき上がり線)で縫い止めます。
手順2、2枚をひとつに縫い合わせる
※このとき生地の返し口を12cmほど縫い残しておきます。
V字の部分のステッチで縫い代をまたぐときは、★印の位置で返し縫いをして縫い終えて、縫い代を避けた状態で続きを縫っていきましょう。
手順3、返し口をまつる
肩掛けできるオリジナル長方形あずま袋が完成
他にもバッグの作り方をご紹介しています。あわせてこちらもご覧ください。
おしゃれなあずま袋のおすすめ10選
ここからはminneで見つかるおしゃれなあずま袋を、サイズやデザイン別にピックアップしてご紹介します。
お弁当包みにぴったりなミニサイズ
ダスティピンクが素敵なリネン生地
落ち着いたダスティピンクが魅力的なリネンのあずま袋。バッグインバッグやお弁当箱を包むのにちょうどいいサイズで日常を明るくしてくれます。
シックな北欧柄
北欧テイストあふれるお花柄のあずま袋は、落ち着いた色味がポイント。お弁当箱のサイズに合わせて、サイズを調整することができます。
サッと手軽にお出かけサイズ
ふんわりと丸いあずま袋
ウールのこげ茶と白の模様織が大人っぽい一方で、ふんわりと丸いフォルムがかわいらしいあずまトート。コーディネートを選ばず活躍してくれそうですね。
満月のような黄色の水玉模様
黄色い水玉柄と、シンプルなグレーの無地とのリバーシブルデザイン。洋服にも着物にも合うモダンなあずま袋です。
エコバッグとしても活躍するサイズ
カラフルなアフリカ風の柄プリント
両端が長めのリボンになっていて、好きな位置で結んで使えるあずま袋です。肩掛けはもちろん、ショルダーの長さで結んで斜めがけにしたり、メッセンジャーバッグのようにも使えます。
華やかな和柄のあずまトート
京都で作られている、雅な和柄のあずまトートです。制作工程で環境への配慮がなされているサスティナブルな作品です。
レジカゴサイズの大容量あずま袋
レジカゴにそのまま入れることができる便利なあずま袋。シンプルな色・形で毎日のお買い物の相棒として活躍してくれること間違いなしです。
気分やコーデによって変えられるリバーシブル
ブルーデニム調 × ダークグレーのストライプ柄
ブルーのデニム調生地とダークグレーのストライプ柄を気分で変えられる、リバーシブルあずま袋。どちらの柄もあらゆるコーデに合わせやすく、日常使いで重宝する一品です。
小花柄×淡いパープル無地
可憐な花柄とパープルの無地とを選べるあずま袋風のショルダーバッグ。マチ付きで持ちやすく一緒にお出かけするのが楽しくなりそうですね。
藍染×蛍光ピンク
落ち着いた藍染と元気をもらえるような蛍光ピンクの相反するイメージをあわせ持ったバッグ。コーディネートの差し色にもおすすめです。
古きよき「あずま袋」で和む
minneにはお弁当入れやエコバッグとしてなど、いろいろな用途で使えるあずま袋がたくさんそろっています。手作りで楽しむことはもちろん、さまざまなデザインのあずま袋をぜひチェックしてみてくださいね。
GMOペパボ株式会社 minne事業部所属。雑誌や書籍の編集、ライティングの経験を生かし、レシピやインタビューなど幅広いジャンルの記事を担当。陶芸、刺繍、料理など手仕事全般が好き。
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