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コウモリラン(ビカクシダ)とは?
個性的なフォルムとワイルドな見た目でインテリアとして人気の「コウモリラン」。葉が垂れ下がる姿がコウモリに似ていることに由来した名前です。コウモリランの葉のかたちが鹿の角にも似ていることから、別名「ビカクシダ」とも呼ばれます。鉢や苔玉に付着したコウモリランをワイヤーでハンギングした飾り方が人気です。他にも、板や流木に付けて壁掛けスタイルで飾って楽しむこともできますよ。
コウモリラン(ビカクシダ)の種類と特徴
コウモリランは、ウラボシ科ビカクシダ属に分類されます。樹木や岩などに着生する着生シダ植物で、熱帯・亜熱帯地域に分布しています。そのため、寒さに弱く、日光を好む植物です。ただし、直射日光には弱いので夏の強い日差しには注意が必要。また、コウモリランは葉のかたちや長さなど、品種によって見た目にさまざまな違いがあります。人気で流通量も多い「ビフルカツム」や「ネザーランド」は初心者にも育てやすい品種です。ちなみに、コウモリランは「ラン」という名前が付いていますが、花は咲きません。
コウモリラン(ビカクシダ)に適した栽培環境
コウモリランを元気に長く育てるために理解しておきたい、適した栽培環境についてご紹介します。
日当たり
コウモリランは日光を好む植物です。屋内の日当たりのよい場所に飾ってあげましょう。夏の直射日光は葉が傷む原因にもなるため、日陰やレースカーテンなどで光の量を調整してあげるのがおすすめです。置き場所
コウモリランは、室内・屋外どちらでも育てることができます。日当たりがよく、風通しのよい場所が最適。日差しの強い夏場は、日陰や室内がおすすめです。
温度
コウモリランは寒さに弱いため、温度が10度以上の場所で育てることが大切です。夏の直射日光だけでなく、気温にも注意し、冬場は窓からすこし遠ざけて暖かい室内に置いてあげると元気に育ってくれますよ。
水やり
コウモリランは高温多湿を好む植物です。春から夏にかけては、苔玉や用土が乾いてきたらたっぷり水をあげます。土やチップが乾いていない場合、水やりは不要です。水の与え過ぎは腐る原因にもなるので注意。板や流木で飾っている場合には、板ごとバケツの水に10分ほど浸けてあげるのがおすすめです。冬の場合は、あまり水やりをせず乾かし気味に育てるのがコツです。
用土
鉢植えする場合には、水はけのよい土(ピートモス8:パーライト1:小粒の軽石1の割合の配合土)が適しています。また、ハンギングや壁掛けで飾りたい場合には、保水力にすぐれた水苔を使って養着するのがおすすめです。
コウモリラン(ビカクシダ)の育て方
ここからは、コウモリランの育て方についてご紹介します。
鉢植え・植え替え
コウモリランの植え替えに適した季節は5月〜9月頃といわれています。2、3年に一度の植え替えが目安です。水苔を丸めてつくった苔玉を、土を取り除いた根で覆い、さらにその上から水苔で覆います。鉢の底に軽石や発泡スチロールなどを敷き、苗を植えます。鉢ごと水の中に沈めて水苔に水を吸わせてから、半日陰の場所で管理します。株分け
株分けとは、親株から子株の根や茎を分け、数を増やすことです。子株の葉が3枚以上あれば株分けのタイミング。鉢に植え替え、1ヶ月以上明るい日陰に置いて育てましょう。時期は植え替え同様、5〜9月が適しています。
板付け
板付けは、鉢ではなくヘゴ板などの木の板にコウモリランを着生させて育てていく方法です。株分け同様に分けた子株を板の上にのせ、水苔と麻紐で固定します。コウモリランを存在感たっぷりのインテリアとして楽しめるおしゃれな飾り方です。
コウモリラン(ビカクシダ)を育てる際に注意したい害虫
コウモリランを育てるうえで注意したい害虫についてもおさえておきましょう。
ハダニ
0.3〜0.8mmほどの小さな害虫です。植物や果樹などの葉に寄生して栄養を吸うことで(吸汁)、吸われた跡が白い小さな斑点になってしまいます。放置してしまうと葉が枯れる原因になるため気をつけましょう。
アブラムシ
1〜3mmほどの大きさで、スス病などのウイルス病を媒介する害虫です。吸汁によってコウモリランに病気が発症してしまう原因となるため、早めの駆除が大切。
カイガラムシ
3〜5mmほどの害虫で、表面が硬いものや、白くてふわふわした見た目のものもいます。樹木や葉を吸汁することで植物を衰弱させてしまい、枯れる原因に。
コウモリラン(ビカクシダ)のおすすめ作品8選
ここからは、minneで見つかるコウモリランの作品をご紹介します。飾り方のタイプ別にピックアップしてみました。
板付けタイプのコウモリラン(ビカクシダ)
コウモリランの特徴的な葉の姿を最大限楽しめる板付けタイプ。空間のアクセントにぴったりです。
シックな板付きデザイン
おしゃれなフォルムの板に着生させた板付タイプのコウモリランです。防湿効果や防虫効果が期待できる桐材を使用。洗練されたデザインと存在感あふれるコウモリランの組み合わせが◎。
インテリアに取り入れやすい
尖った葉先の形状が特徴的な「ビーチー」という品種のコウモリランです。木目が美しい板に最長約46cmの葉が優雅に伸びています。温かみのあるナチュラルな雰囲気でどんなお部屋にも馴染みますよ。
苔玉タイプのコウモリラン(ビカクシダ)
さまざまなアレンジで飾れる苔玉タイプのコウモリランをピックアップしてご紹介します。
吊りでも置きでも◎
直径約10cmのコロンとした苔玉タイプのコウモリランです。ハンギングでもお皿に置いて飾ってもかわいいフォルムが魅力。育て方の説明書が同封されているので初心者さんにもおすすめです。
光沢のある葉が魅力
切れ込みが深く光沢のある葉が特徴の「アルシコルネ」という品種のコウモリランの苔玉です。空間にさりげなくプラスするだけで、お部屋全体のワンポイントになってくれること間違いなし。
ハンギングできる鉢植えのコウモリラン(ビカクシダ)
鉢植えタイプを天井からハンギングするのもおすすめ。一気におしゃれな空間へとお部屋を様変わりさせてくれます。
たっぷりの葉でインパクト大
高さはフック込みで約45〜50cmと、飾りやすい4号鉢での仕立てです。たっぷり茂った葉が印象的で、ボタニカルな空間を演出してくれます。
届いてすぐハンギングを楽しめる
吊り下げ用のフックと鉢植えがセットになっており、届いてすぐに飾ることができます。水はけ、保水性、保肥性に優れた用土が使われているため、育てやすいコウモリランです。
流木×コウモリラン(ビカクシダ)の組み合わせも人気
ナチュラルな雰囲気を演出してくれる流木とコウモリランの組み合わせも人気です。おすすめの作品をご紹介します。
上級者さんにおすすめのリドレイ
コウモリランの中でも、すこし育て方が難しい「リドレイ」を使用した流木ハンギングです。鹿の角のようなかわいらしい葉と流木は相性抜群。風通しのいい場所に飾りましょう。
コルクボードの板付け
室内はもちろん、テラスなどにも映えそうなワイルドな見た目の板付けコウモリランです。チェーン付きなので、お好みの場所にすぐ飾ることができますよ。大きく育つにつれ、さらに立体感を楽しむことができます。
コウモリラン(ビカクシダ)で空間をおしゃれに演出
特徴的な葉のフォルムが美しく、さまざまな飾り方で楽しめるコウモリラン。お家をさらに心地よい空間にしてくれるコウモリランをぜひインテリアに取り入れてみてくださいね。