特集

あの人の作業机​​ 革作家・sakoj (サコイ)

作り手が日々向き合う机の上には、こだわりの道具たちが所狭しと並んでいます。気になるクリエイターのみなさんにお声がけし、作業机や作業部屋を見せていただくことに。今回は、質感とシンプルさと使いやすさを調和させたレザーアイテムを手がけるsakojさんの机です。次にここから生まれるのは、どんな作品でしょうか。

sakoj
「暮らしを詩的に。」をテーマに、質感とシンプルさと使いやすさを調和させたレザー作品を手がける。
https://minne.com/@sakoj

落ち着くカラーリングの作業場

いつから、この作業部屋を使われていますか?

sakoj
11ヶ月前に東京から熊本に移転し、こちらを使い始めました。
メインの作業場の壁や床、左側の棚、ミシン脇の糸棚、キャビネット、奥の作業机を全部DIYでつくりました。目が眩しがりなので壁はグレー、床はダークブラウンに塗り、光のトーンを落としています。

sakoj
革の保管室の裁断用机と資料室の本棚も自作しました。自分で使いやすいようにつくっているのでサイズや色味など全てが気に入っています。

壁の色との相性も良く、sakojさんが手がける作品の雰囲気ともマッチしていますね。

sakoj
環境が人や物をつくると思うので、片付けは苦手なのですがなるべくきれいに整えるようにしています。革を保管している部屋では、革が日焼けしないようブラインドは閉めて材料にもカバーをかけて管理しています。

部屋を分けることで効率をあげる

作業場のこだわりや工夫があれば教えてください。

sakoj
「考えたり組み立てたり撮影したりする部屋」「革の保管と裁断をする部屋」「資料棚と休憩の部屋」のように作業部屋を3つに部屋を分け、大きな作業机を用意することで気分が切り替わり、仕事が重なっても効率よく仕事ができるようになりました。
また、作業場所には好きな植物を飾り、作品を風景のように眺められるよう空間をとっています。

とても整理されていますが、こだわりの整理整頓術などはありますか?

sakoj
資材や材料などは段ボール箱から出し、材料毎に置き場所を決めてサイズの揃った収納箱に入れます。
梱包材や金具などよく使う資材は、透明の箱に入れて見える化し、減り具合を把握しやすくしています。

制作に使用する道具は普段どのように選ばれていますか?

sakoj
使ってみないとわからないので、いろいろ試して1番いいものを使ってます。

手に馴染んだ厳選された道具たちがここに残っているんですね。作業机にいつも置いているアイテムがあれば教えてください。

sakoj
小さい手帳とペンと定規は欠かせません。
作業中に気づいたことや、作業時間を記録したりするため、小さい手帳をよく使います。M5システム手帳を愛用していましたが、最近は三穴バインダーも使っています。定規はいつも使うのでいろんな場所にぶら下げています。

最後に、作品制作で大切にしていることをうかがいました。

sakoj
わたしが大切にしていることは、美しいバランス、きれいな材料を使うこと。世の中にありそうでないもの、創造性を喚起するものをつくりたいと思い、日々ものづくりと向き合っています。

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取材・文/中村瑛美里

今後もminneとものづくりとでは、みなさんの「作業机」を募集しております。「#わたしの作業机」(「#minneとものづくりと」をお忘れなく!)の投稿をお待ちしております。

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