作り手は、和傘 傘森 - KASAMORI-さん
和紙、竹、木などを使い、和傘を制作。金沢に構える実店舗では、本格ミニ傘体験や写真撮影なども行っている。
https://minne.com/@umbrella-m
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和傘 傘森 - KASAMORI-が生まれるまで
和傘の魅力に取り憑かれ、和傘の世界に入ったという和傘 傘森 - KASAMORI-さん。現在も和傘に携わりながら、誰もが気軽に和傘を楽しむことができる“ミニ傘”を開発したのだそう。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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わたしは2017年に和傘の世界に入りました。金沢から和傘の本場である岐阜へ行き、老舗の和傘屋さんで修行をさせていただきながら、和傘の仕事をしております。和傘は需要が減ったこともあり、職人さんがどんどん高齢化で亡くなられています。失われていく知識や技術を、間近で見てとても悲しい気持ちになりました。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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わたしには何ができるのか。和傘の魅力を伝えて、興味をもってもらえるきっかけづくりはできないだろうか。そう考えたときに生まれたのが、和傘 傘森の「ミニ傘」です。
和傘 傘森
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実際の和傘は価格がどうしても高くなってしまうので、できるだけ価格を抑え、
それでも実際の和傘と同じ構造で開閉ができて、目で見ても楽しんでいただけるように工夫しました。
それでも実際の和傘と同じ構造で開閉ができて、目で見ても楽しんでいただけるように工夫しました。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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さまざまな千代紙を使用し、内側にかがりという鮮やかな糸を施したミニ傘は、季節の変わり目に飾ったりギフトとしてご購入いただいたりと、お客さまから喜んでいただいております。
和傘 傘森 - KASAMORI-のショップページには、こんなかわいらしい千代紙でつくられた和傘も販売されています。
和傘 傘森
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実際の和傘よりも気兼ねなく触ったり飾ったりできるので、和傘に興味をもっていただけるよいきっかけになったと思っています。
制作のポイントは“テンポよく”
華やかな和紙と、色鮮やかな糸に思わずうっとりと見惚れてしまう和傘 傘森 - KASAMORI-さんの作品。制作においてのこだわりについてもうかがってみました。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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普段の制作では、できるだけテンポよくつくることを心がけています。
実際の和傘をつくる仕事が本業なので、ミニ傘も同じようにいくつもある工程の流れを意識して制作をしています。
実際の和傘をつくる仕事が本業なので、ミニ傘も同じようにいくつもある工程の流れを意識して制作をしています。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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まとまった本数作業する中で、毎回気づきがあります。例えば糊の濃度が濃かったな、冬場だとちょっと乾きが違うな、とか。和紙も竹も自然素材なので、その時々で様子が変わる、それを踏まえながらつくるのが難しくも楽しいと感じています。
新作は、回春のミニ傘
和傘 傘森
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「春らしい柄を」と思いまして、いろいろ和紙を見ていましたが、どことなく深い青ベースの桜の千代紙に惹かれました。
毎回和紙を見て、こういう傘にしようと決めているのですが、今回はこちらの和紙とのご縁があったようです。
毎回和紙を見て、こういう傘にしようと決めているのですが、今回はこちらの和紙とのご縁があったようです。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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今回はピンクや赤色などの桜ではなく、寒色の桜を選びました。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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北陸は雪が多い土地です。わたしは生まれも育ちも石川県金沢市なので、夜中にしんしんと降るボタ雪の影や、朝のはりつめた空気、背筋がのびる感じ、そういった記憶がよく残っています。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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庭の植物や木を見ると、葉は落ちているんだけど、力を内側に溜めているような…。
そんな印象をいつも受けます。パッと暖かくなった春ではなく、夜明け前の夜、のような、暖かくなる手前の春、のようなイメージで今回新作をつくりました。
そんな印象をいつも受けます。パッと暖かくなった春ではなく、夜明け前の夜、のような、暖かくなる手前の春、のようなイメージで今回新作をつくりました。
最後に、記事を読んでくださったみなさんに向けてメッセージをいただきました。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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和傘 傘森は今年、生まれ故郷の金沢で、和傘の実店舗をオープンすることができました。こうして機会をいただけましたminneさま、最後まで記事を読んでいただいたみなさま、ありがとうございます。
友人や家族、SNSを通してなど、本当にいろんな方に応援していただいて今に至ること、感謝しかありません。
友人や家族、SNSを通してなど、本当にいろんな方に応援していただいて今に至ること、感謝しかありません。
和傘 傘森
- KASAMORI-
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和傘に触れ合える機会を、きっかけを今後も模索しながら活動していきながら、和傘を通して、みなさまの日常を彩るお手伝いができましたら幸いです。
和傘職人がお届けする【回春のミニ傘】
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文 / 堀田恵里香