特集

minneの新しい作品のカタチ「デジタルコンテンツ」

刺繍図案やPC・スマホ用の壁紙、デジタルプランナーやムービーテンプレートなど、スキルやアイデアをカタチにして自由に世界に届けることができるデジタルコンテンツ。このたびminneでは、そんなデジタルコンテンツを販売、購入することが可能になりました。今回は、いち早くデジタルコンテンツの販売をスタートしたminneの作家さんに、販売を始めるきっかけや作品の魅力、今後の展望などをうかがいました。

minneで始まる「デジタルコンテンツ」

これまで手にとれる「もの」としてのハンドメイド作品を広く取り扱ってきたminne。
昨年には、アンティーク・ヴィンテージの作品販売を開始し、時間軸でもものづくりの可能性を拡げてきました。

そしてこのたび、「アナログ」と「デジタル」の垣根を超え、minneでは新たに「デジタルコンテンツ」の販売、購入が可能になりました。

時代の変化とともにますます可能性が拡がる「ハンドメイド」の世界。
ものづくりをもっと自由なアイデアで、自由なカタチで表現することができる世の中へ。

「デジタルコンテンツ」から、まだ見たことのないハンドメイドの作品が、今まさに新しく生まれています。

楽しみ方はいろいろ。デジタルコンテンツとは

デジタルコンテンツとは、デジタル形式で構成されているコンテンツのこと。主に動画や画像、文章(テキスト)、音楽などをデジタルデータにしてWEB上に公開したものや、サービスを通して消費者に提供されているものを指します。

そんな中、minneで既に登録されているデジタルコンテンツは多種多様。レッスン動画や作品レシピ、テンプレート素材など、自分のスキルやアイデアをコンテンツにしたさまざまな作品が販売されています。そして、それらの楽しみ方も購入者次第。例えば、アート作品の場合、パソコンの壁紙として使うのか、ポストカードとして印刷※するのかを購入者が選べるというのもデジタルコンテンツの魅力です。

※印刷不可の作品を除く

ダウンロード販売とは

minneで購入が可能になったダウンロード販売とは、デジタル作品や素材、作り方やノウハウを発信するレッスン動画など、ものづくりにまつわるデジタルコンテンツを登録する販売形式のことです。購入者は購入が完了した時点ですぐにコンテンツをダウンロードすることができます。

レッスン動画やレシピ、テンプレート素材など、得意なこと・スキルを形にする方法はさまざま。また一度つくったら何度でも販売でき、在庫管理や発送の手間もかからないので、提供できる作品の楽しみ方は無限大に広がります。

その他、ダウンロード販売の作品登録の流れや仕様などの詳細は、特設ページよりご確認ください。

「デジタルコンテンツ」特設ページはこちら

ここからは、いち早くデジタルコンテンツの販売をスタートしたminneの作家さん3名に、販売を始めるきっかけやデジタルコンテンツの魅力、販売先としてminneを選んだ理由などのリアルな声をうかがいました。

今回お話しをうかがった、minne作家さん

moha._.moha
動物や生き物モチーフの刺繍小物を制作しているいきもの刺繍家。レッスン動画の公開や著書の出版、刺繍教室の講師など、幅広く活動中。
https://minne.com/@moha-moha

ののじるし
主婦をしながらグラフィックデザイナーとしても活動し、どこか懐かしさを感じるデザインのデジタルプランナーや家計簿のデジタルコンテンツを制作。
https://minne.com/@nonojirushi

ATELIER PELUCHE(アトリエプルーシュ)
PowerPointでつくれるウェディングムービーのテンプレや、スマホだけでつくれるプロフィールブックのテンプレなど、ウェディングを素敵に、簡単に彩るための花嫁目線のテンプレートを制作。
https://minne.com/@lanaazu

刺繍図案をひとつのコンテンツに

moha._.mohaさんの【図案とワンポイントアドバイス】猫とウサギの仲良し刺繍

moha._.mohaさんの「【図案とワンポイントアドバイス】猫とウサギの仲良し刺繍」

動物をモチーフに、グラデーション刺繍糸をもちいた刺繍小物やキットを制作されている、いきもの刺繍家のmoha._.mohaさん。これまでキット販売にあたって、レシピの制作から材料の仕入れ、発送までの作業量の多さに負担を感じていたというmoha._.mohaさんに、作家としてデジタルコンテンツを販売する魅力や販売先としてminneを選んだ理由についてうかがいました。

moha._.
moha
普段販売している刺繍キットは、素材の準備や発送、在庫の管理などの作業が必要だったのですが、デジタルコンテンツの販売では、教材として、図案だけでも販売ができるということを知り、すぐに活用したい!と思いました。手元に材料がある方にとっては図案だけの需要もありますし、作家としては一度図案をつくってしまえば、何度でも販売できるので、コストや作業時間がかさむ心配もありません。個人的には、レッスンサイトで動画を有料公開していることもあったので、無料配信などではなく、ひとつのコンテンツとして価格をつけて販売できることがとても魅力に感じました。

レシピはA4用紙に印刷できるサイズ

moha._.
moha
デジタルコンテンツの販売は初めてのチャレンジとなるので、日頃使い慣れているサービスでスタートしたいと考え、minneでの販売を決めました。ダウンロードでの販売は、購入後の活用方法にすこし不安があったのですが、“minneなら大丈夫”というような安心感があったのも理由のひとつです。また、実際に販売を開始してみて、キット販売の作品ページ内で図案(デジタルコンテンツ)の作品ページの紹介ができることも使いやすく感じています。

猫とウサギの周りのお花は刺繍糸を変えることで作品を自由にアレンジ可能

moha._.
moha
自分自身、刺繍作品をつくる時間が好きで、できればずっと作家活動を続けていきたいと思っているのですが、どうしても収入が安定しない不安は常につきまといます。そんな中、キット販売や講師の活動で収入が一定安定するようになり、気持ちが楽になった反面、その準備に多くの時間が割かれ、刺繍制作ができずに作品が増えないというまた別の悩みが生まれました。デジタルコンテンツの販売では、品切れの心配や受注後の対応が不要なので、よりたくさんのお客様に制作をお楽しみいただけると期待しています。また、自分の大好きな刺繍時間をもっと増やすためにも、デジタルコンテンツの作品ページを整えていきたいと思っています。

「moha._.moha」さんの作品を見る

デジタルならではの機能的な家計簿

ののじるしさんの『デジタルレトロ家計簿』おまけステッカー付

ののじるしさんの「『デジタルレトロ家計簿』おまけステッカー付」

グラフィックデザイナーとしてPOP制作などの仕事をする傍ら、以前から興味のあったデジタルプランナーの制作を始めたというののじるしさんには、制作を始めるきっかけやデジタルコンテンツならではの作品制作のこだわりについてうかがいました。

【セット内容】表紙1P、年間収支管理表1P、年間イベント記録ページ 上半期・下半期合わせて2P、カレンダーページ12P、月間収支管理ページ12P、交際費記録ページ1P、ノートページ3P

ののじるし
数年前、手帳の活用方法をネットで調べているときに、デジタルプランナーの存在を初めて知りました。もともと文房具が大好きで、手帳をよく使用していたので、自分好みのものをつくってみよう!と思ったのが制作のきっかけです。それ以来、デジタル領域の奥の深さや魅力に気づき、世の中に出回っているデジタルプランナーもいくつか使う中で、ぜひ自分も、わたしなりのアイデアで皆さんがデジタルプランナーを楽しむきっかけづくりをしたいと思うようになり、今回、minneで販売を開始しました。

ののじるし
制作では『ときめく・ワクワク・デジタルならではのデザイン』の3点を意識しています。わたしが制作しているのは主にプランナーや家計簿なのですが、大前提として使いやすさがあってこそなので、本屋さんや文房具屋さんを見てまわって勉強したり、自分で手帳を数日間記入してみてからアイデアを固めたり、他にもSNS上でアンケートに回答いただくなど、試行錯誤しながら制作しています。アプリを使いこなすことや、サイズ設定、保存形式で変わる色の見え方など、デジタルならではの難しさはありますが、デジタルだからこそ起きる不具合に対応するためにも、継続して知識をつけていきたいと思います。

ののじるし
『デジタルレトロ家計簿』は“続けやすさ”を意識してつくった作品になります。 記録する項目は最低限に減らしながらも、機能性あるハイパーリンクを設置して、痒いところに手が届くようなデザインにしました。背景デザインは飽きのこない月替わり仕様、 おまけで数種類のデジタルステッカーをご用意しているので、簡単に統一感を出しつつデコレーションを楽しむことができます。今後も新デザインやライフログ、トラベルノート、ダイエットノートなど作品を増やしていく予定ですが、初めてデジタル商品を使ってくださる方に不便を感じさせないようなご案内にも、更に力を入れていきたいと思っています。

「ののじるし」さんの作品を見る

だれかの“できない”を作品に

ATELIER PELUCHE(アトリエプルーシュ)さんの【PC用】プロフィールムービー「マリアージュ」テンプレート  結婚式 / 自作 / 素材 / 作り方 / パワーポイント

ATELIER PELUCHE(アトリエプルーシュ)さんの「【PC用】プロフィールムービー「マリアージュ」テンプレート  結婚式 / 自作 / 素材 / 作り方 / パワーポイント」

最後に、仲の良い友人の結婚式のプロフィールムービーを制作したことがきっかけで、デジタルコンテンツの制作を始めたというATELIER PELUCHE(アトリエプルーシュ)さんに、作品アイデアの着想や制作段階での苦労、デジタルコンテンツを制作する上で大切にしていることなどをうかがいました。

テンプレートのイメージ

ATELIER
PELUCHE(アトリエプルーシュ)
ATELIER PELUCHE(アトリエプルーシュ)として販売をスタートするきっかけとなるウェディングムービーのテンプレートは、自身の経験が基になっています。友人の結婚式でウェディングムービーを制作することになったのですが、わたし自身もともとデザインをするのは好きだったものの、動画編集ソフトは難しく、使いこなせなくて。そのときに思い付いたのが、PowerPointでムービーを制作することでした。

ATELIER PELUCHE(アトリエプルーシュ)さんの【PC用】プロフィールムービー「シック」テンプレート  結婚式 / 自作 / 素材 / 作り方 / パワーポイント

ATELIER PELUCHE(アトリエプルーシュ)さんの「【PC用】プロフィールムービー「シック」テンプレート  結婚式 / 自作 / 素材 / 作り方 / パワーポイント」

ATELIER
PELUCHE(アトリエプルーシュ)
PowerPointで制作したデザイン案を友人に見せたところ、友人から「パワポなら私でも使えるかも!自分で写真を入れてみたいから、テンプレートデータを貰えるかな?」と言われ、同じような悩みを抱えた花嫁が他にもいるのかもと思い、販売を開始しました。ウェディングムービーのテンプレートは前例がなかったため、0からデザインを起こすのには苦戦したのですが、そこを考え抜いたことで、また別の作品「iPhoneだけでつくれるムービーテンプレート」が生まれるきっかけにもなりました。

ATELIER
PELUCHE(アトリエプルーシュ)
デジタルコンテンツは、形のあるものより、お客様が購入する際に不安の大きい作品だと思います。丁寧なサポートをすることで、いつでも花嫁に寄り添ったショップであり続けたいと考えています。また、これまではナチュラルテイストのデザインをメインに制作してきましたが、今後はそれ以外の雰囲気の作品も幅広く制作していく予定です。結婚式アイテムのDIYは“ATELIER PELUCHE(アトリエプルーシュ)”と、皆さまに思い浮かべていただけるようなショップにしていけたらと思います。

「ATELIER PELUCHE」さんの作品を見る

「好き」をもっと手軽に、身近に。

今回は、3名の作家さんにminneでデジタルコンテンツを販売するきっかけや販売後の感想などをうかがいました。

デジタルコンテンツは、あなたのスキルやアイデアをより自由なカタチで世界に届けることができる新しい可能性です。今回ご紹介した作品は無数にあるデジタルコンテンツのほんの一例。ものづくりの幅は広がり、「好き」から生まれた作品は増え続けています。

minneのデジタルコンテンツで「好き」をもっと手軽に、身近に。
これから始まる新たなものづくりにチャレンジしてみませんか?

文/川西 幸太

「デジタルコンテンツ」特設ページはこちら

デジタルコンテンツの作品を見る

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