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結婚式の席次表とは?
結婚式の席次表とは、結婚式の披露宴会場でゲストが座る位置やゲストの名前を記した表のこと。見取り図を用いたデザインが一般的で、結婚式の受付でゲストに配り、座る位置を確認してもらうことが主な役割です。他にも、新郎新婦やゲスト同士のことを知ってもらえるように待ち時間の読みものとしての役割もあります。そのため、最近では席次の他に新郎新婦ふたりのプロフィールや写真を載せて内容を充実させた席次表も人気です。
結婚式の席次の基本ルール
席次は新郎新婦が座る高砂(たかさご)席に向かって、左が新郎のゲスト、右が新婦のゲストとなるように配置しましょう。高砂席に近いテーブルが上座、高砂席から最も遠いテーブルが下座となります。配置は、上座から主賓、職場の上司、恩師、職場・学生時代の先輩、友人・同僚、職場・学生時代の後輩、親族、兄弟姉妹、両親の順。また、テーブルの中にも上座と下座があり、新郎新婦に近い席から順に上座→下座となります。親族は下座に配置し、夫婦は隣の席にするのが一般的です。ただし、基本ルールを守りながらも、同じ属性や親しい人同士を同じテーブルにし、ゲストが孤立せず気持ちよく過ごせるよう配慮して席次を決めることが重要です。
円卓(丸テーブル)の席次
一般的な円卓の場合、1~8の順で上座→下座となります。職場の上司であれば上座から役職順に、友人同士であれば親しい人同士が隣り合うよう配置しましょう。
長卓(長テーブル)の席次
高砂席に近いテーブルが上座、離れているテーブルが下座。テーブルの中でも、新郎新婦に近い1~8の順に上座→下座となります。
結婚式の席次表の肩書き・敬称
ここからは、席次表の肩書きや敬称について解説します。ゲストには「様」の敬称を付け、新郎新婦との関係に合わせて肩書きを記すといった基本的なルールをおさえていきましょう。最近では、肩書きなしの席次表をつくるケースも増えてきていますが、最も大切なことは、肩書き・敬称を両家で統一することです。
仕事関係者・目上の方の肩書き
仕事関係や目上の方には、会社名・部署名・役職名を記載するのが一般的。ゲストが既に転職・退職している場合は、「元」+肩書きで記載します。職場が役所や病院などの場合は、「会社」ではなく「職場」と記載しましょう。また、「後輩」という表現は使わず「同僚」と記すのもポイントです。
先輩:新郎(新婦)会社先輩 ※会社名・部署名でも可
同僚:新郎(新婦)会社同僚
後輩:新郎(新婦)会社同僚
学生時代の恩師:新郎(新婦)恩師/新郎(新婦)大学(高校・中学)恩師
目上の方の子ども:〇〇様御子息、〇〇様御令嬢、〇〇様お子様
友人の肩書き
友人には、「新郎幼馴染」「新婦友人」といったように「新郎」「新婦」の後に関係を記載します。「大学友人」「高校友人」といった、どの年代の友人かを記載すると丁寧です。ふたり共通の友人は「新郎新婦友人」と記載することも可能。年代まで記すかどうかは両家で統一することが大切です。
中学校時代からの友人:新郎(新婦)中学友人
高校・高専・専門学校時代からの友人:新郎(新婦)高校(高専・専門学校)友人
大学・短大・大学院時代からの友人新郎(新婦)大学(短大・大学院)友人
親族の肩書き
親族の場合、「新郎父」「新婦母」のように、「新郎」「新婦」の後にゲストとの間柄を記載します。「従兄」「従妹」など、新郎新婦より年齢が上か下かで表記の変わる肩書きもあるので注意しましょう。遠縁の親族の場合は「親戚」と大きく括って記載しても構いません。
兄弟姉妹:新郎(新婦)兄、新郎(新婦)弟、新郎(新婦)姉、新郎(新婦)妹
兄の配偶者:新郎(新婦)義姉
姉の配偶者:新郎(新婦)義兄
弟の配偶者:新郎(新婦)義妹
妹の配偶者:新郎(新婦)義弟
兄弟姉妹の子ども:新郎(新婦)甥、新郎(新婦)姪
<祖父母:新郎(新婦)祖父、新郎(新婦)祖母
両親の兄・姉とその配偶者:新郎(新婦)伯父、新郎(新婦)伯母
両親の弟・妹とその配偶者:新郎(新婦)叔父、新郎(新婦)叔母
年上のいとことその配偶者:新郎(新婦)従兄、新郎(新婦)従姉
年下のいとことその配偶者:新郎(新婦)従弟、新郎(新婦)従妹
いとこの子ども:新郎(新婦)従甥、新郎(新婦)従姪
その他の親族:新郎(新婦)親戚、新郎(新婦)親族
席次表の敬称
基本的に、ゲストには「様」の敬称を付けます。小学生以下の子どもには「くん」や「ちゃん」を付け、中学生以上には「様」を付けるのが一般的です。ただし、両親や未婚の兄弟姉妹、両親と同居している祖父母に「様」は付けません。敬称の有無についての線引きは地域や式場によって考え方が異なることがあるのでプランナーに相談してみるとよいでしょう。
結婚式の席次表を用意する方法
ここからは、結婚式の席次表を用意する方法とそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。代表的な結婚式の席次表を用意する方法は、以下の通りです。
・専門業者にオーダー
・一部手作り
・すべて手作り
席次表をオーダーする場合、デザイン面や肩書きのマナーにおいてもすべてプロに任せられるメリットがあります。一方で、手作りに比べてコストが高くなりやすく、デザインの融通が利かないことも。手作りする場合は、オリジナリティあふれる席次表をつくることができますが、慣れていないと準備に時間がかかったり、クオリティが低くなったりしてしまうデメリットもあります。
結婚式の席次表準備のスケジュール
結婚式の席次表の準備はいつ頃から始めておくとよいのか悩みますよね。一般的な結婚式の席次表準備のスケジュールは、以下の通りです。(実際のスケジュールは結婚式場によって異なるので、会場に問い合わせてみてくださいね)
結婚式の2ヶ月前:デザインの決定
結婚式の1ヶ月前:席次の決定
結婚式の2~1週間前:校正・印刷
席次表をオーダーするか、自分たちで手作りするかは結婚式の3ヶ月前までに決めておきましょう。席次表は席札やメニュー表などの紙物アイテムとデザインをそろえることも多いので、結婚式の2ヶ月前には紙物アイテム全体のデザインを決めておけると安心です。1ヶ月前になると、招待状の返信がそろい、結婚式のゲストが決まるため席次を決めていきます。その後も急遽ゲストの都合がつかなくなる可能性があるため、変更に備えて席次表の印刷はできるだけ待つことをおすすめします。
結婚式の席次表のアイデア
待ち時間の読みものとしての役割もある結婚式の席次表。新郎新婦のプロフィールを載せたり、リボンでアレンジしたり、他にはない席次表づくりのためのアイデアをまとめました。
ふたりのプロフィールを載せる
席次表に新郎新婦のプロフィールを掲載すると、ふたりのことをよく知ってもらうことができます。ふたりの出会いのきっかけや共通の趣味など、きっとゲストも楽しく読んでくれるはず。どんな家庭にしたいか、結婚生活で大切にしたいことなど、ふたりの未来について書くのもおすすめですよ。
ふたりの幼少期の写真を載せる
ゲストは基本的に新郎新婦のどちらかしか知らないものです。そんなとき、ふたりの幼少期の写真を載せるとさらに深く相手について知ることができます。新郎新婦のご家族にとっても感慨深い席次表になることでしょう。
ふたりの思い出の写真を載せる
ふたりの思い出の写真を載せるのもおすすめです。共通の趣味を楽しむ様子や旅行の写真を選ぶと、限られた枚数からでもふたりらしさを知ることができます。他にも、前撮りの写真を載せることで結婚式全体の紙物アイテムに統一感を出すこともできますよ。
くるくる巻いてリボンや紐で留める
席次表を開く瞬間のドキドキ感を演出したいなら、席次表をくるくる巻くアイデアも。リボンや紐で華やかに飾ったり、シーリングスタンプでクラシックな雰囲気にしたりと自由にアレンジすることができますよ。クラフト紙を使用しておしゃれに仕上げるのが人気です。
おしゃれな結婚式の席次表5選
minneで販売されているおしゃれな結婚式の席次表をご紹介します。購入したものに、自分流のアレンジを加えてみるのもおすすめですよ。
布地の風合いが上品なペーパー
コットンライフという紙を使用し、その名の通りコットン生地のような質感が高級感をアップさせてくれる席次表です。席次だけでなく、挨拶文やメニュー表、プロフィールも1枚にまとめることができます。
カジュアルでおしゃれなイラスト入り
センスあるふたりにぴったりな似顔絵シルエット入りの席次表。カジュアルなフォントやモノトーンの色使いで、気張らず和やかな雰囲気の式を演出できます。オプションで写真を使用したデザインにも変更可能。
写真が主役のデザイン
お気に入りの写真を主役にしたふたつ折りの席次表をオーダーできます。席次表の裏面(表紙)は挨拶文やメニュー表、プロフィールなど希望にあわせて6つのデザインから選択可能。
くすみカラーのプロフィールブック
6種のくすみカラーからお好きなメインカラーを選べるプロフィールブック。全8ページで、席次表の他にもふたりの好きなものを紹介するページや、ラブストーリーページなどお好みのページをオーダーできます。
少人数の結婚式にも
最小10部からオーダーでき、少人数の結婚式でも準備しやすい席次表です。どんなテーブルコーディネートにもなじみやすいブラウン、ホワイト、グレーから用紙を選べ、シンプルなテキスト中心のデザインも魅力。
結婚式の席次表に関するよくある質問
結婚式の席次表について、よくある質問をまとめました。不安や疑問を解消して、楽しく席次表準備に取りかかってくださいね。
ひとりで出席してくれるゲストの席はどこに配置する?
ひとりで出席してくれるゲストは、知り合いがおらず心細さを感じやすいものです。孤立してしまわないよう、同じひとり参加のゲストや年齢が近いゲスト、話し上手なゲストと同じテーブルに配置すると、テーブル内の会話に入り込みやすくなるでしょう。また、同じテーブルのゲストにひとり参加のゲストがいる旨を事前に共有しておくと、周りのゲストも声をかけやすくなりますよ。
新郎新婦のゲストの人数に差がある場合はどうする?
新郎新婦のゲストを均等に配置できない場合、ゲストが混合するテーブルをつくっても問題ありません。その場合は、友人など年齢の近いゲスト同士を集めて配置するとよいでしょう。新しい人脈づくりや交流の場にもなるため、双方のゲストの会話がはずむよう、ゲストの紹介カードや会話のきっかけになるようなアイテムを用意するのもおすすめです。
肩書きが長い場合、社名や役職名を省略してもいい?
肩書きが長い場合には、省略しても構いません。ただし、「株式会社」「有限会社」を省略することは可能ですが、(株)、(有)といった表記は失礼になるのでNG。省略する場合には、事前に本人や上司に相談しておくのがマナーです。特に、目上のゲストには配慮しましょう。もし複数の会社や部署を兼務している場合は、その中で最上級の肩書きを記載します。
少人数の結婚式に席次表は必要?
ゲストが10人以下となる家族婚などの少人数の結婚式では席次表は準備しなくてもよいといわれています。ただ、席次表には結婚式の待ち時間に楽しめる読みものの役割もあり、記念として席次表をつくる新郎新婦も多くいます。ゲストが10人以上になる場合は、座席に迷ってしまうこともあるため席次表をしっかりと準備した方が安心です。
基本的なマナーを守って、ふたりらしさが詰まった席次表を
事前準備だけでなく、誤字脱字など最終チェックも大切な席次表。ふたりの個性を活かした席次表をつくるためにも、余裕をもった準備が大切です。アレンジやおしゃれなデザインフォーマットなど、ぜひminneで探してみてくださいね。
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