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【新作おしえて】ベビー・キッズのお洋服作家・ペンギンのおしりさんの「a fairy tale𓊝バイオリン弾きとボタニカルドラゴン。」

SNSで編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。今回はベビー・キッズのお洋服作家・ペンギンのおしりさんの「a fairy tale𓊝バイオリン弾きとボタニカルドラゴン。」です。

作り手は、ペンギンのおしりさん
「纏うと物語がはじまる——。」をコンセプトに、主に男の子向けキッズ・ベビーの洋服を制作。45cm〜130cmと幅広いサイズ展開が特徴です。
https://minne.com/@penguinbum

ペンギンのおしりが生まれるまで

ご自身のお子さまが予定日よりも早く生まれたことで洋服選びに苦労したというペンギンのおしりさん。そんな経験から、同じ境遇のママの助けになればとベビーフォーマルブランドを立ち上げたのだそう。

作家活動をスタートして初めて制作された作品。45cmから90cmサイズまで幅広くサイズ展開している人気アイテムです。
「小さめ赤ちゃんのお出かけ着 普段にも、フォーマルにも。45-60cm」「My little prince ♔ クラシカルロンパース 80cm・90cm」

ペンギンのおしり
予定日よりも早く、推定体重よりもかなり小さく生まれた第一子。そのとき、身長45cmの、身体の細い男の子がすぐに着られるお洋服がなかなか見つからず苦労しました。新生児のうちには、お七夜、お宮参り、お食い初め、生まれ月によっては初節句…新しい命を迎える温かな行事がたくさんあります。

トナカイをイメージしたボンネット帽子とロンパースのセット。
「聖夜を駆ける鈴の主。白トナカイのセットアップ〜コーデュロイ仕立て〜」

ペンギンのおしり
身体が小さくても、サイズぴったりの可愛いお洋服でお祝いしたい。しかし当時は、満足のいくお洋服に出会うことは残念ながらできませんでした。

年始のご挨拶や100日のお祝い・こどもの日などにぴったりな和装。
「ハレの日に贈る、プリミーベビーのための袴ロンパース」

ペンギンのおしり
第二子は、新生児のうちから好みのお洋服を着せてあげることができました。そのとき、上の子の小さい時期のことを思い出してすこし寂しい気持ちになりました。そこで、わたしと同じような境遇のママの助けになればと、小さいサイズのベビーフォーマルをつくり始めました。

ジャケットとサスペンダー付きサロペットのセットアップです。
「a fairy tale𓊝おとぎの森のセットアップ from liberty fabric」

ペンギンのおしり
次第に作品の世界観に共感してくださる方から、他のサイズのリクエストも増え始め、サイズ違いやご兄弟でおそろいで着られるような作品を制作する機会が増えていきました。現在は、45cmサイズから130cmサイズまでの、男の子のお衣装を中心に制作をしております。

物語の世界に浸れそうなデザインを

家族の笑顔が生まれる様子が想像できるペンギンのおしりさんの作品。制作においてのこだわりについてもうかがってみました。

森に住むうさぎをイメージさせる“うさ耳フード”がキュート。
「素材を纏う夏の生成り。星降る森に棲む、子うさぎのブラウス」

ペンギンのおしり
制作においてのこだわりは主題を大切にすること。その主題に「デザイン」「素材」「具体的な着用のシーンがイメージできること」という3要素がそろったときに、わたしの世界観を表現することができると感じています。

英国の雰囲気を感じるクラシカルなロンパース。半袖・長袖を選ぶことができます。
「【名入れ】3 color 優しい色を着る、ボタニカルロンパース」

ペンギンのおしり
デザインに関しては、“纏うと物語がはじまる——。”というコンセプトに沿ったデザインを大切にしています。ペンギンのおしりの作品の説明文には、いつも物語の冒頭を綴っています。わたしがこれまでに訪れた場所や思い出から浮かんでくるお話や、子どもたちと過ごす日々の中で、ふとしたきっかけから頭に思い描かれる物語の情景がテーマとなり、作品づくりの原動力となっています。

童話に登場する、森の赤ずきんをイメージしたコスチューム。
「童話の森のオオカミと赤ずきん。アンティークな赤ずきんケープとパンツセット」

ペンギンのおしり
素材に関しては、特別な日を華やかに演出する良質な素材選びを心がけています。二週間に一度はいろいろな素材屋さんに足を運び、素材の選定や仕入れをしています。そこでの素材との出会いから、作品が生まれることもあります。

ペンギンのおしりさんのアトリエ。「調湿された適度な明るさの照明の下で、落ち着いて作業できる環境を整えています」

ペンギンのおしり
わたしが考える“子ども服にとっての良質な素材”は、お手入れがしやすいこと、子どもが元気に動き回っても型崩れしにくいこと、普段のコーディネートにも自然に取り入れられる肌触りであることです。

ペンギンのおしり
それ以外にも、プロユースの道具をしっかり使って美しく仕上げることにもこだわっています。業務用の機械を用いた検針も行い、実際にお洋服を纏うお子さまやお家の方に、安心も届けることを心がけています。

夜空に棲む秋の星座たちを描いたコート。動きに合わせて揺れるシルエットがかわいらしい。
「秋の夜空の刺繍コート」

ペンギンのおしり
またペンギンのおしりは、物語の世界に浸れそうなデザインの作品づくりをしていますが、それでいて現実での具体的な着用シーンも忘れずに想定した構成や機能性も重視しています。ハレの日にご着用いただくことの多いスーツは、華やかな印象を与えながら、もし汚れてしまってもケアしやすい素材の採用や、移動時の妨げとならないようパーツを着脱可能にする工夫をしています。

SNSで話題となりWebメディアにも掲載された作品。ベビー・キッズが気軽に雰囲気を楽しめるよう、着用しやすく、動きやすいデザインを目指して制作されています。
「竹林を駆ける、童の水干」

ペンギンのおしり
SNSで話題となった人気作品「童の水干」シリーズのような和風セットアップは、慣れない和装を一日中着用しても嫌にならない軽さや柔らかさと、元気に遊び回っても崩れにくい、もたつかない丈の長さになるよう検討を重ね、今の形にたどり着きました。見た目だけではなく、お子さま自身が日々を快適に過ごせるお洋服を作成しています。

ペンギンのおしり
また、作品はほぼすべて受注制作をしており、ご注文くださったお客さまには、毎回お手紙を書いています。ご注文時に「今回はこのようなシーンで着用する予定です」とひとこと添えてくださる方も多く、お子さまを大切にお祝いしようとするお家の方のお気持ちをうかがい知るたびに、わたしが作家になる前に感じていた「この子にぴったりのお洋服を着せたい」という気持ちを思い出して制作に向き合っています。そんな想いから、わたしだからこそできる細やかなオーダーメイドも承っております。

普段着として活用できるナチュラルな色合い。組み合わせ次第でさまざまな着方が楽しめます。
「童の水干、あの夏へ…for boys」

ペンギンのおしり
これらの要素を、制作のこだわりとして活動しております。ちなみに、作品説明に綴った物語の続きは、わたしの中だけにしまってあります。理由は、作品を洋服を纏うお子さまが自分で自由に広げたら、もっと面白いと思うからです。“纏うと物語がはじまる——。” 作品たちには、そんな願いも込めています。

新作は「a fairy tale𓊝バイオリン弾きとボタニカルドラゴン。」

ペンギンのおしり
ドラゴンは架空の生き物ですので、言葉から想像するイメージは人それぞれだと思います。色も姿も大きささえも、その人の自由。わたしはベビー・キッズのお洋服作家ですので、わたしの物語に登場するドラゴンは、卵から生まれたての何にも染まらない純粋な赤ちゃんドラゴンです。

ペンギンのおしり
小さいながらしっぽは長くて、美しい翼が生えていて…ベビーならではの儚い、守りたいような雰囲気を思い描きました。翼の綺麗な黄金色は繊細な水彩の花柄で表現しよう。この竜の子はきっと、森を護る心の優しい子だから、ボタニカルドラゴンと名付けよう。そこに人の子が登場したら、どんな心の交流があるのかな。その物語の冒頭は——と想像が膨らみ、「a fairy tale𓊝バイオリン弾きとボタニカルドラゴン。」シリーズが誕生しました。

ペンギンのおしり
このお話には、植物にゆかりのある優しい竜の子と、その竜が棲む森へバイオリンを弾きに通う、小さな男の子が登場します。

バイオリン弾きが奏でる音楽に誘われて、
きょうも竜の子は遊びにやってきます。
懐かしく優しい旋律に合わせるように舞うと、
その翼は美しい黄金色に輝き出すのです——。

試作を重ねてたどり着いた形

ペンギンのおしり
さまざまな種類の柔らかなコットンを集めて、ふんわりまるいシルエットを表現しました。新作をつくるときはいつも、ベーシックな形状を元にフリーハンドでパターンを描き、仮仕立てをして少しずつ直していきます。トルソーやモデルちゃんたちに何度も着てもらい、思い通りの形になるまで試作を重ねていきました。

ペンギンのおしり
生地の色は、毎回素材屋さんで手触りや軽さ、光の当たり方に拠る変化も確かめながら選んでいます。今回は翼の花柄と馴染む、落ち着いたグリーン調のものと、神聖なイメージのオフホワイトを採用しました。

ペンギンのおしり
また、作品の翼の部分はできるだけ大きく華やかに見せたかったので、お子さまが着用して元気に動き回っても形状とシルエットを保てる最適なサイズと生地感を捉えるまでに意外と時間がかかりました。

ペンギンのおしり
仕上がったロンパースは、コンセプトはもちろん、わたしが大切にしている「おとながお手入れしやすく、ぼくが元気に動いても崩れにくい、普段のコーディネートにも自然に取り入れられる素材」と「具体的な着用シーンも忘れずに想定した構成や機能性」を備えた自信作になりました。


最後に、記事を読んでくださったみなさんに向けてメッセージをいただきました。

ペンギンのおしり
「纏うと物語がはじまる——。」
ペンギンのおしりのお洋服を纏って、お子さまと一緒に物語の世界へ足を踏み入れてみませんか。日々の風景がもっと豊かに色づいて見えたなら、すでにあなたも、物語の登場人物のひとりになっているはずです。

a fairy tale𓊝バイオリン弾きとボタニカルドラゴン。

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文 / 堀田恵里香

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