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入学式・卒業式にコサージュは必要?
コサージュにはお祝いの気持ちを表現する意味があるので、ハレの日にはぜひ取り入れたいアイテムです。入学式や卒業式などのハレの日にコサージュを付けるのは、式典に花を添え華やかさをプラスするだけではなく、お祝いの場で喜ばしい気持ちを伝えるためといわれています。黒や紺など暗くなりがちな服装に、季節感を添えたり、コーディネートのワンポイントとして個性をプラスしたりすることができます。とはいえ、必ずしもコサージュを付ける必要はなく、マナー違反にもなりません。大きな飾りが苦手な方は、代わりにブローチやスカーフを付けてみるのもおすすめですよ。
コサージュの種類
デザインが豊富なコサージュですが、大きく分けると3つの種類に分類されます。それぞれの特徴をご紹介するので、コサージュ選びの参考にしてみてくださいね。
生花のコサージュ
3種類の中でも最も特別感のあるコサージュは、生花でつくられたコサージュです。本物の花ならではのみずみずしさや香りを楽しむことができます。同じ花でもひとつひとつ形が異なるので、他の人とかぶらない点も魅力。生花店や通販で、好きな花をオーダーすることも可能です。一方、傷みやすく日持ちしない点には注意が必要。
プリザーブドフラワー・ドライフラワーのコサージュ
生花を加工したプリザーブドフラワーとドライフラワーのコサージュは、生花のもつ特別感はそのままに正しく保管すれば長持ちする点が魅力。特にプリザーブドフラワーは、生花と見間違えてしまうほどの美しさです。ただし、プリザーブドフラワーもドライフラワーもとても繊細なつくりなので、取り扱いには注意が必要。加工できる花の種類が限られているため、お気に入りの花が見つからない可能性もあります。
造花のコサージュ
普段、アクセサリー売り場で目にするコサージュのほとんどは、造花でつくられたコサージュです。造花とは、人工的につくられた花のことで、まるで生花のような高品質な造花は「アートフラワー」「シルクフラワー」と呼ばれてきました。これらの呼び方を統一するために現在では「アーティフィシャルフラワー」という名称で表記されることが増えています。種類が豊富で、型崩れしにくく丈夫なので取り扱いやすい点が人気。素材によってはカジュアルな印象になってしまい、入学式・卒業式には向かないものもあるので注意しましょう。
入学式・卒業式のコサージュの選び方
入学式・卒業式で身につけるコサージュ選びのポイントをご紹介します。お祝いの場にふさわしいコサージュ選びの参考にしてみてくださいね。
色で選ぶ
入学式におすすめのコサージュの色は、淡いピンク、淡いイエロー、オフホワイト、水色、オレンジなどの明るい色。入学式はベージュやパステルカラー、淡いグレーなどのスーツを着るのが一般的なので、装いに馴染む明るいコサージュで、春らしいコーディネートを演出しましょう。一方、卒業式におすすめのコサージュの色は、淡いベージュ、淡いピンク、オフホワイト、アイボリー、淡いグレー、ネイビーなど。卒業式はネイビーやグレー、黒といった落ち着いた色のスーツを着るのが一般的なので、暗くなり過ぎないような明るめで上品なカラーが映えます。厳かな式にふさわしい上品なコーディネートを演出しましょう。入学式・卒業式ともに、目立ちすぎるビビッドカラーはNG。暗い印象になるので、黒や濃いグレーも避けましょう。
素材で選ぶ
入学式・卒業式のようなフォーマルな場で付けるときは、オーガンジーやレース、シフォン、シルクといったエレガントで高級感のある素材がおすすめです。フェルトやコットン(綿)、リネン(麻)はカジュアルな印象になってしまうので避けるようにしましょう。輝きが強いラメやメタリック、スパンコールを使った生地は華やかではありますが、昼間の式典には不向きとされています。上品さや高級感を意識してコサージュの素材をチェックしてみてくださいね。
デザインで選ぶ
コサージュは、一輪タイプ、二輪タイプ、ブーケタイプなどデザインが豊富です。手持ちのスーツにマッチするものや好みのデザインを見つけてみましょう。中でも、パールが使われているコサージュはフォーマルな雰囲気にぴったり。上品なデザインであれば、カラーストーンが使われたデザインも◎。ラメやスパンコールが多く使われているものは華美な印象になりやすいため入学式・卒業式には不向きとされています。さりげなく華やかさを添える程度にあしらわれているものを選びましょう。
コサージュの付け方
コサージュは、付ける位置や向きで印象が変わるもの。正しい付け方についてご紹介します。グラグラする際の対処法についても解説しています。
付ける位置
コサージュを付ける位置はとても重要です。正しい位置に付けるとより魅力的な姿になりますよ。まず、コサージュは自分から見て左側に付けるのが一般的です。しかし、厳密なルールはないので右側に付けてもルール違反にはなりません。おすすめの付ける位置は、胸より高い位置の鎖骨のくぼみあたり。襟のある服装の場合、襟に付けても構いません。顔まわりを華やかに演出できる位置がおすすめです。
付ける向き
コサージュを左右どちらに付けるか、上下どちらの向きに付けるかに厳粛なルールはありません。茎のあるデザインのコサージュは、以前は茎が上・花が下に向くように付けるとされていましたが、最近は花が上向きのデザインも多く、どちらの向きで付けてもOK。花が一番きれいに見えるような向きや、デザインにあわせた向きでおしゃれに身につけてみてくださいね。
コサージュがグラグラするときのポイント
コサージュを付ける際、洋服の生地に穴を開けることについ躊躇してしまいますよね。しかし、穴が目立たないようにとピンで少ししか生地をすくわないと、コサージュが安定せず、グラついたり前方に傾いたりしてしまう原因になってしまいます。できる限りピンの幅いっぱいに生地をすくうことが、きれいに付けるポイントです。洋服の生地が薄く、コサージュが安定しない場合は、洋服の裏に厚めの生地で当て布をするとグラつきにくくなりますよ。
入学式・卒業式におすすめのおしゃれなコサージュ22選
ここからは、minneで見つけた入学式・卒業式にぴったりなコサージュをピックアップしてご紹介します。
ベージュ系
ゴールドのかすみ草がアクセント
フリルのように花びらが重なった上品でエレガントなローズが印象的。コットンパールとゴールドのかすみ草でより華やかに。裏はピンとクリップの2wayなので洋服のデザインにあわせて付けやすい点も◎
ハレの日にぴったりな桜デザイン
満開の桜がぎゅっと詰まったほどよいボリューム感が魅力的。モーヴピンクのベリーが差し色となり春の温かさも演出します。和のイメージのある桜がシルバーのレースによって洋装にも馴染むデザインに。
あわせやすいクリームベージュカラー
明るいスーツにも暗めのスーツにもあわせやすいクリームベージュのダリア。ひとつ持っていると重宝するデザインです。まるでダリアがアクセサリーをまとっているかのような大粒パールの装飾も華やかですね。
ピンク系
手染めのヘアクリップ付きコサージュ
ひとつひとつ丁寧に手染めされたさまざまな色合いのピンクがかわいらしいデザインです。裏面には大きめのクリップが付いており、コサージュとしてもヘアアクセサリーとしても使えます。
桜がぎゅっと詰まったデザイン
アーティフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーでつくられたコサージュ。春のハレの日にぴったりな桜のモチーフは顔まわりを華やかに演出してくれます。小ぶりなコサージュを探している方にもおすすめです。
ころんと可憐なプチ・ローズ
手のひらサイズのコサージュで、小柄な方や子どもにも使いやすいデザインです。プチ・ローズを主役に、紫陽花やシロツメクサがあしらわれたナチュラルガーデンのような組み合わせが魅力的。
オフホワイト・アイボリー系
ダークカラーに映えるポンポンマム
さまざまなシーンで使いやすい、ポンポンマムのコサージュです。ダークカラーのスーツにも映えるオフホワイト。華美すぎず、まるく愛らしいボリューム感のあるフォルムが装いに華やかさをプラスしてくれます。
パーティードレスにもおすすめ
プリザーブドフラワーの白い紫陽花に、白・ゴールドのかすみ草を組み合わせたデザイン。入学式・卒業式にはもちろん、パーティードレスのアクセサリーとしてもぴったり。
温かみのあるかすみ草のブーケ
かすみ草をブーケにしたてた可憐なコサージュです。アクセントになっているチュールの透け感コットンリボンなどの素材が温かみのある雰囲気を演出してくれます。
イエロー系
長めのリボンが特別感をプラス
かすみ草やミモザを組み合わせた春の訪れを感じさせるコサージュ。揺れる長めのリボンがお祝いの雰囲気にぴったりです。保存にも便利なクリアケース付きで長く愛用できます。
親子で付けられるミモザのコサージュ
春の野原のような温かみのあるコサージュは、ペアセットで親子のリンクコーデを楽しめます。素材はアーティフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーなので、長持ちする点も◎
黄色のオーガンジーで春らしく
黄色の花材や素材でまとまった、春の陽気を感じられるデザイン。ミニバラ2輪と紫陽花をベースに、ふわりとボリュームを出してくれるオーガンジーがおしゃれですね。
ブルー系
ちらっと見えるドット柄のリボンが魅力
ブルー×ホワイトの小花たちの下からちらりと見える、ゴールドのドットが描かれたリボンが目を惹きます。個性のある、他の人と被らないコサージュをお探しの方にもぴったりですよ。
ソラフラワーの独特の質感を楽しんで
主役のソラフラワー(木の皮などでつくられた造花)の個性的な質感が目を惹くデザイン。深い青でまとめたプリザーブドフラワーも華やかで、ダークカラーのスーツにおすすめです。
ブルーに映える6粒のパール
ダークカラーのスーツにあわせやすい、神秘的なブルーが魅力的なコサージュ。シックなタフタ生地のリボンが特別感をプラスしてくれます。中央のパールも上品なアクセントに。
パープル系
アンティーク調の可憐なパープル
上品な2輪のメリンダローズがころんとかわいいボリューム感。下に伸びるベリーのデザインで胸元をすっきり見せてくれます。アンティーク風のパープルの色合いがおしゃれ。
親子のリンクコーデにも
親子で身につけられるペアのコサージュ。パープルの落ち着いた色合いとパールの組み合わせで厳かな式にもぴったりなデザインです。子ども用にはオーガンジーリボンを添えてかわいらしさもアップ。
目を惹くブルーモーヴのラナンキュラス
やさしい印象を演出してくれるラベンダー色のダリアがエレガント。中央のブルーモーヴのラナンキュラスが締め色にもなり、シックで大人らしい雰囲気に。子ども用のミニコサージュ付きです。
シルバー系
オートクチュールのバラが主役
手刺繍でつくられたオートクチュール刺繍×ビーズ刺繍のコサージュです。布製ならではの品があり、年齢や服装問わず身につけられるデザインなので、ひとつ持っておくとさまざまなシーンで活躍しそう。
小ぶりな水引コサージュ
大き目のコサージュが苦手な方におすすめのシルバーの水引を使ったバラのコサージュです。水引の光沢で華やかさが演出され、パールも上品なアクセントに。和装にも馴染むデザインで、ヘアアクセサリーにもなります。
ネイビー系
コーデが引き締まるネイビーのダリア
ネイビーのダリアは装いをシックにまとめたい方にぴったり。差し色となっているホワイトやオレンジが大人っぽくなり過ぎないアクセントになっています。ショールやストールに付けるのもおすすめ。
連なるパールが印象的
花が朝露をまとっているようにも見える、連なったパールの曲線が華やかなデザイン。暗くなり過ぎないネイビー系のコサージュをお探しの方におすすめです。明るめ・暗めどちらの服の色にも相性◎
入学式・卒業式のコサージュに関するよくある質問
最後に、入学式・卒業式のコサージュに関するよくある質問にお答えします。ぜひコサージュ選びの参考にしてみてくださいね。
入学式や卒業式のコサージュの色は?
ベージュやパステルカラーなど明るいスーツを着ることが多い入学式では、淡いピンク、淡いイエロー、オフホワイト、水色などの華やかで明るい色のコサージュがおすすめ。黒やグレーなどのスーツを着ることの多い卒業式では、淡いベージュ、淡いグレー、ネイビーといった上品なカラーがおすすめです。NGなカラーなど詳細はこちらの章で詳しく解説しているのでご覧ください。
入学式と卒業式のコサージュは同じでもよい?
淡い色のコサージュであれば、入学式・卒業式どちらで身につけてもOKです。オフホワイトやパステルカラーのものなど、明るめのスーツ、暗めのスーツどちらにも馴染むコサージュはひとつ持っておくと重宝します。上品で軽やかなレースやシフォンを使用したデザインもどちらの式にも使いやすいコサージュです。
入学式や卒業式にコサージュなしでもよい?
入学式や卒業式では必ずしもコサージュを付ける必要はなく、マナー違反にもなりません。一方で、コサージュの果たす役割は服装を華やかな雰囲気に演出することだけでなく、お祝いの喜びを伝える表現方法のひとつとされています。装いに季節感をプラスすることもできるので、ぜひ取り入れてほしいアイテムです。
お祝いの気持ちが伝わる、華やかなコサージュを
服装を華やかにしてくれるだけでなく、お祝いの気持ちを表現することもできるコサージュ。minneには、他にもたくさんの素敵なコサージュがそろっています。お気に入りをぜひ見つけてみてくださいね。
コサージュの他、ネックレスやピアス・イヤリング、ブローチなど、入学式のアクセサリー選びには知っておきたいマナーがあります。こちらで詳しく紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。