イメージアーカイブ・ラボ®とは?
アートは、わたし達の想像力を刺激し、さまざまなインスピレーションを与えてくれます。そんなアートをもっと身近に、もっと自由に、安心して活用できるのが、DNP大日本印刷グループが提供する「イメージアーカイブ・ラボ」。
イメージアーカイブ・ラボは多様なアート画像の提供を通じて、クリエイターの創作活動を応援するサービスです。世界的名画や国内の美術館が所蔵する文化財、グラフィックなどの画像のライセンスを購入することができ、これを素材としたハンドメイド作品の二次創作が可能となります。
国立西洋美術館展覧会とのコラボ企画
今回は、国立西洋美術館で2024年3月12日(火)〜5月12日(日)に開催される展覧会「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」とのコラボレーション企画参加作品を募集し、特設ページにて作品を紹介いたします。
なお本企画への参加には「イメージアーカイブ・ラボ」にて、対象グラフィックの「画像ライセンス(利用許諾)証明書」の購入が必要となります。
詳細ページに記載の応募要項を必ずご確認ください。みなさんのご参加をお待ちしています。
企画の詳細はこちら
かけがえのない瞬間を彩るお洋服たち
性別や年齢に縛られず自由な価値観を楽しんでもらえる子ども用のお洋服を手がけているSHOLETTEさん。
過去に実施したイメージアーカイブ・ラボの企画にもご参加いただいており、minneのショップではアートとヒストリーからインスパイアされたコレクションラインも展開されています。
今回はそんなSHOLETTEさんが、イメージアーカイブ・ラボで扱っている国立西洋美術館所蔵作品の画像をつかってつくられた作品を、制作の過程と合わせてご紹介します。
選んだ絵画はゴッホの「ばら」
そうして今回は、アトリエコートをイメージした子ども用のスプリングコートをつくることにしました。
厳密にはゴッホの時代はアトリエコートは主流じゃないのですが、ゴッホが羽織ってくれたら嬉しいなという気持ちもこめています。
イメージアーカイブ・ラボを初めて利用したときの印象はどうでしたか?
最初に購入するときは販売期間金額など確認することも多いのですが一度やってしまえば簡単にできるようになると思います。
ライセンス購入は、イメージアーカイブ・ラボ公式サイトのアート一覧から購入したいアートをカートに入れ購入するだけ。各ライセンスには販売上限金額があるので、minneで販売をする際は上限金額を超えないように価格設定と在庫数を管理することが大切です。
また、アート画像をもとに制作した作品の販売可能期間は、画像ライセンス購入から1年間。販売期間にも気をつけましょう。
また、個人の作家だと制作販売にあたり法的な問題を細かく理解するのがなかなか難しいと思うのですが、イメージアーカイブ・ラボを利用すれば安心して絵画を使用できるので、制作に集中することができました。
こうして生まれた「ばらのスプリングコート」
こちらがSHOLETTEさんとゴッホの「ばら」によって生まれた、スプリングコート。
「子どもたちにこれを着て美術館にいってほしいな」というSHOLETTEさんの思いがこめられ、フォーマル感がありつつ、子どもたちが動きやすくカジュアルな仕上がりにつくられています。
コートのテーラードの襟元は小さめ。こちらはゴッホの自画像で身につけられている服を参考にしたもの。ゴッホが生きた時代の空気を感じられます。取り外しが可能なつけ襟も気分によって付け替えてお楽しみいただけます。
もともと絵画鑑賞が好きなので、絵画をテーマにつくるのがSHOLETTEのアイデンティティの1つになりつつあります。もっといろんな絵画を広く深く知って、作品をつくっていきたいと思っています。
最後に、minneの作家・ブランドのみなさんに向けて、メッセージをいただきました。
絵画をそのまま使うだけでなく、ディテールを受け継いでつくったり、インスピレーションを受けた作品を制作するのも楽しいはず。
みなさんもぜひイメージアーカイブ・ラボを使って新たなものづくりを楽しんでみてくださいね。
開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は9:30~20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、5月7日(火)(ただし、3月25日(月)、4月29日(月・祝) 、4月30日(火)、5月6日(月・休)は開館)
公式サイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.html
企画・ディレクション・取材・文 / 中村瑛美里 撮影 / 真田英幸