紹介してくれる人:やのけん
minneのディレクター。趣味は建築めぐり、ドライブ、ワインを飲むこと。
ぼくにとっての理想の財布
・rechteckさんの素朴な表情が魅力「クラッシックながまぐち財布・M」グレー
実は財布に求める条件がちょっぴり厳し目。お札やカード、小銭などの収納場所が明確に決められていること・家の鍵を入れられること・パンツの前ポケットにも入る大きさであること・カードが5枚程度入ること・レザー素材であること・かわいらしいデザインであること。
これらすべての条件を満たしてくれたのが、今回ご紹介するrechteckさんのがまぐち財布でした。
レザーの色味にひと目惚れしましたが、よく見たら風合いも独特。作品の説明文には「丸く円を描いたようなスクラッチ加工がヴィンテージな風合いの、イタリア・トスカーナに伝わる伝統的なバゲッタ製法で仕上げられた革を選びました」と書かれていました。
rechteckさん
長く使っても良くなるものがいいなと思い、エイジングが素晴らしいベジタブルタンニン鞣しのイタリアンレザーをチョイスしました。スクラッチ加工が施されているので最初はすこしざらっとした手触りですが、使い込むほどに美しい艶をおび、色に深みが出てビンテージ感が増していきます。革の厚みを薄くすることで軽さも実現しました。中に物を入れて使うことでフォルムもより丸くなり、マチが馴染んで薄くなります。ついナデナデしてしまう愛着あるがまぐちに育ってくれる革です。
シンプルだけど個性的
そして何といってもこの形。レザーと真鍮のみでつくられたシンプルなデザインなのに、この丸みを帯びたシルエットでとてもかわいらしく仕上げられています。
rechteckさん
がまぐちといえばレトロでぽってりかわいらしい印象ですが、シンプル故に個性を出すのも難しくこのフォルムに辿り着くまで何度も試作を重ねました。シルエットに急な丸みを持たせ重心を上に持ってくることでクールさをプラス。持ちやすいサイズ感、パチンと響く玉(げんこ)を弾く音。使う度にちょっと嬉しくなるところが愛らしいなと思います。こだわりのポイントは、取り出し可能なコインポケットをつけて使いやすく工夫したこと。これで小銭へのアクセスが抜群に良くなりました。
がま口タイプの財布を使うのは初めてだったのですが、本当に使い勝手がよく気に入っています。開閉するときの程よい硬さや閉めたときの軽快な音などもたまりません。
最初はグレーだったのですが、使っているうちに少し茶色よりに変わってきました。こんな色の変化も楽しくて、これから時間をともに過ごしていくのが楽しみです!
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