いろもようとは
「日本の伝統色」を採用した絶妙なカラーバリエーションが魅力的なシヤチハタのスタンプパッド「いろもよう」。手のひらサイズで使いやすく、クッキリ色鮮やかで繊細な模様もしっかり表現できます。今回は、作品の台紙やラッピングへの活用アイデアをご紹介します。
ご協力いただいたのは、minneの人気作家・hiishさん
絵日記のように温かみのある日常の風景を表現したブローチやアクセサリー作品を制作されている作家・hiish(イッシュ)さんに、「いろもよう」とminneで販売されているハンコを使って台紙とラッピングを制作いただきました。
重ね押しにもぴったりなハンコたち
hiishさんが選んだハンコはこちら。草花や鳥など自然をモチーフにした図柄が豊富です。他にも、アクセントに使いやすい図柄やメッセージなど、インキの色によっても印象が変わるシンプルなハンコたちがそろっています。これらを使って、どんな台紙やラッピングが完成したのでしょうか。
台紙から作品の世界観をつくりこむ
「綿毛のブローチ」「ひなげしのブローチ」の台紙に選んだ色はベージュ。そこに、砂色(すないろ)、朽葉色(くちばいろ)、栗色(くりいろ)の同系色の「いろもよう」を使って総柄模様が表現されています。3種のちいさな花柄ハンコが花畑のようにブローチの背景として馴染み、落ち着いた雰囲気の大人かわいいデザインが完成しました。
センスに不安があっても、同系色のインキを使ってランダムにスタンプを押すだけでこんなにおしゃれな総柄デザインに。次々にハンコを押していくうえで、「いろもよう」の乾きや使い心地についておうかがいしてみました。
作品のストーリーを意識した色選び
お次は、四角で表現されたマルチカラーな柄とつやっとした立体感がかわいい「スクエア」シリーズのアクセサリーにぴったりなラッピングをつくっていただきました。こちらは今回ハンコでデザインしたアイテムの中でもhiishさんにとって一番お気に入りなのだそう。発色のいい色を組み合わせても、色が喧嘩せず統一感が出るのも「いろもよう」の特長です。
普段の作品に目を惹くシンプルな台紙も素敵ですが、いろもようを使うことで作品のコンセプトや世界観を引き立てる華やかな台紙が完成しました。
使ったハンコは1種類ですが、インキの色や重ね方が違うだけでがらりと印象が変わりますね。hiishさんは特に、さきほどの3色を使ったパキッとした色の組み合わせと、藤色(ふじいろ)、水色(みずいろ)、鴇色(ときいろ)の薄い色味の組み合わせがお気に入りとのこと。インキの色選びのポイントを教えていただきました。
季節感も表現できるオリジナルラッピング
こちらは梅雨のシーズンにもぴったりな紫陽花モチーフのハンコを使ったラッピングです。淡い色合いの藤色(ふじいろ)、水色(みずいろ)、鴇色(ときいろ)を使用し、やさしいデザインに。すこし憂鬱な雨の季節のお出かけも楽しみに変わるようなブローチたちの世界観が見事に表現されています。同じインキの色でも、押す用紙の色によって異なる発色になるのも楽しめるポイント。
普段の台紙やラッピングはオフセット印刷を利用しているというhiishさん。今回、ハンコと「いろもよう」を使った台紙・ラッピングづくりを体験いただき、印刷との差やメリットについてうかがいました。
「すべてが作品」
もうすぐ母の日ということで制作いただいたのは、お母さんへのギフトにもぴったりな台紙・ラッピングデザインです。銀鼠色(ぎんねずいろ)、鴇色(ときいろ)、牡丹色(ぼたんいろ)を中心に使用。カーネーションをはじめとするお花モチーフのハンコを使い、花弁と茎の色を上手に色分けすることでより豊かな表現に。温かみのある鳥のブローチが花畑を軽やかに飛んでいくような台紙はまるで絵本のような仕上がりです。
最後に、台紙・ラッピングづくりを体験いただいた感想と、作品と統一感のあるラッピングづくりのポイントを教えていただきました。
ハンコを使ったオリジナルラッピングに挑戦してみよう
大切な人への贈り物やお手紙のラッピングも心を込めてハンドメイドしてみませんか?色が豊富で、複数の色を使っても統一感のでる「いろもよう」は初心者でも扱いやすいスタンプパッドです。重ね押ししたり、総柄にしてみたり、hiishさんのテクニックや配色を参考に挑戦してみてくださいね。
・スタンプパッド 標準小売価格 ¥715(税抜 ¥650)
・専用インキ (容量:8ml) 標準小売価格 ¥330(税抜 ¥300)
・盤面サイズ:63×40mm
文 / 澤田芽乃華 撮影 / 真田英幸
企画・ディレクション / 中村瑛美里