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【新作おしえて】ドライフラワーのケーキ屋さん・hana_no_waltzさんの「もふもふテディベアのクリスマスリース」

SNSで編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。ドライフラワーのケーキ屋さん・hana_no_waltzさんの「もふもふテディベアのクリスマスリース」です。

作り手は、hana_no_waltzさん
ドライフラワーを使って、ケーキのようなデザインのリースを制作。
https://minne.com/@hanan0waltz

hana_no_waltzが生まれるまで

hana_no_waltz
学生のころに誘われて入った花道部。そこで初めて花を扱う経験をしました。最初は全く興味がありませんでしたが、芍薬という花が開く美しさに感動し、いろいろな花に触れてみたいと思うようになったんです。と同時に、空間を意識して生ける面白さや難しさにのめり込み、自ら花を買って生けるようになりました。

りんごのような花器を使ったアレンジメント。贈り物にもぴったりです。
「秋色りんごの丸ごとケーキ」

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社会人になってからもお花を習い続けていましたが、結婚、出産を経てライフスタイルが変わり、お水を変えたりする日々の作業が億劫になってしまい、お花に触れる機会が極端に減っていってしまいました。

フワフワの猫耳に、チリンチリンと鳴るかわいいベルが付いた、ハロウィン仕様のリース。
「黒ネコのベリーなハロウィンタルトリース」

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そんなときにインスタグラムで見つけた色鮮やかなドライフラワー。生花だったころの姿が残るその姿に強いインパクトを受け、ドライフラワーについていろいろ調べてみることに。その中で、ドライフラワーは比較的お手入れが楽だということを知りました。もしかしたら、家事育児の忙しい中でもドライフラワーなら気軽に飾ることができるんじゃないかと思い、さっそくドライフラワーの専門店に買いに行きました。

チョコレートに見立てた木の実や、ベリーのようなセンニチコウが散りばめられたおいしそうなリース。
「チョコとベリーのタルトリース」

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実際に見てみても、やはりその姿は美しく、お花を生けるのをやめた後も生花が忘れられなかったわたしにとって、もともと生花であった花に触れられることが何よりも嬉しかった記憶があります。そこからドライフラワーを使った作品づくりをスタートしました。

お正月、ひな祭り、桜の季節を通して楽しめる桜フレームのインテリア。
「桜のスイーツアソート」

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その後、お花屋さんが主催するリースコンテストに応募し、わたしのリースが保育園で飾ってもらえる機会がありました。自分の作品を飾っていただけることがとても嬉しかったこと、そして、わたしと同じように、花は好きだけれど、日々の手入れに悩む方の力になれるかもしれない…と思い、minneでドライフラワー作品の販売を始めました。

ケーキのようにおいしそうで、リースとしても美しく

ドライフラワーとリース、ケーキを掛け合わせた唯一無二の世界観を持つhana_no_waltzさんの作品。制作のこだわりについてうかがってみました。

壁にかけて飾っても、ケーキのように置いて飾ってもかわいらしい。
「チョコとベリーのタルトリース」

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もともとはドライフラワーのリースなどをつくっていましたが、リースをケーキに見立てた“リースのケーキ屋さん”を始めたのは2023年の冬でした。コンセプトは「食べられない癒しのスイーツ」。ケーキのようにおいしそうで、リースとして美しく見えるように、常に質感や色の統一感を心がけています。
また、本物のケーキとかけ離れすぎないように、ケーキのレシピ本を見てイメージを膨らませることもあります。材料やデコレーションの仕方を調べたり、あえてフェイクフルーツを使わずに、実や花で表現しています。

シナモンの香りがほんのり漂う、クリスマスリース。「シナモンのクリスマスタルトリース」

hana_no_waltz
お花は、ドライフラワーを仕入れるだけでなく、自ら生花をドライフラワーにしたり、種から育てたりしています。うまく育たなかったり、ドライにする際に失敗することもあります。しかし、完成したドライフラワーだけを見ては分からなかった特徴に気がついたり、より大切に花を扱う意識に繋がっています。

新作は、もふもふテディベアのクリスマスリース

hana_no_waltz
クリスマスに向けてどんな作品をつくろうかと考えているときに、今年のクリスマスのトレンドのひとつにテディベアがあることを知り、新作のテーマに決めました。冬によく出回る、コットンフラワーを使うことができればかわいく仕上がるかも!と、制作をしてみることにしました。

hana_no_waltz
まずは、ケーキのイメージを膨らませました。わたし自身、ケーキ屋さんでアルバイトをしていた経験はあるものの、お菓子づくりは得意ではありせんでした。しかし、甘い物を食べることと、本を読むことは好きなので、そこから得た知識を活かし、どんなケーキのリースならお客さまに喜んでいだけるのかを考えました。

hana_no_waltz
また、考えているだけではまとまらないので、実際にケーキの絵を描き、ペンで色を付け、それに合うお花を探しました。茶色のコットンフラワーを耳や土台部分に使っているので、マロン味のケーキをイメージ。ケーキの中味も具体的に決めて、イメージを固めていきます。

hana_no_waltz
ケーキの周りにはコルクを使い、やわらかい色合いのケーキにしました。周りにビスキュイというスポンジ生地を並べ、横から見ても楽しめるケーキのリースにしています。
また、今回のクリスマスリースはお子さまがいるご家庭のクリスマスをイメージし、赤や緑を使ったりかわいらしいクッキーを配置し、ポップなイメージで制作しました。

hana_no_waltz
金色のリボンを付けたクッキーは、お花をアレンジするときに使われる吸水スポンジを使用しています。力加減が難しく、力を入れすぎると潰れてしまうこともありました。より丁寧な作品づくりを心がけました。
また、ディベアにはあえて目は付けず、ふわふわの輪郭のみで仕上げています。お客さま1人1人が自分の好きなテディベアを想像して、愛でてもらえるように意識しました。

hana_no_waltz
ラッピングは、リースの箱を開ける際のワクワクを感じていただきたく、ケーキの箱を使ってお送りしています。食品対応しているケーキの箱を使っているので、より一層、本物のケーキが届いたような感覚を味わっていただけます。

最後に、記事を読んでくださったみなさんに向けてメッセージをいただきました。

hana_no_waltz
ドライフラワーは、いつか色褪せてしまう、儚いお花です。しかし、ドライフラワーは生花よりもほんの少し寿命を延ばし、皆さまを喜ばせてくれるお花でもあります。ドライフラワーって良いな、素敵だなと感じて手に取っていただき、お花のある生活に少しでも貢献できたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

もふもふテディベアのクリスマスリース
https://minne.com/items/41062451

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文 / 堀田恵里香

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