作り手は、hana-hanaさん
「花との記憶を身につける」をコンセプトに、お花とレジンを組み合わせた一緒に過ごして育てるアクセサリーを制作。
https://minne.com/@a-smile-life
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hana-hanaが生まれるまで
hana-hana
幼い頃から、わたしは花とともに生きてきました。実家がお花関係の仕事をしていたこともあり、身近にはいつもたくさんのお花がありました。お正月には家族で門松をつくって販売したり、祖母とパンジーやビオラを育てたり、温室で観葉植物を大切に育てたりした記憶が鮮明に残っています。
特に印象的なのは温室です。真冬でも暖房をなるべくつけずに過ごす祖父母でしたが、植物のためには暖房をつけて、大事に育てていました。自分たちよりも植物を優先する祖父母の姿がとても強く心に残っています。
特に印象的なのは温室です。真冬でも暖房をなるべくつけずに過ごす祖父母でしたが、植物のためには暖房をつけて、大事に育てていました。自分たちよりも植物を優先する祖父母の姿がとても強く心に残っています。
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また、祖母はものづくりが大の得意で、「アンパンマン」のベストを編んでくれたり、広告を折り紙にして鶴をつくったりと、魔法のように何かをつくり上げてしまう祖母はわたしの憧れでした。そんな環境のおかげで、自然と「ものづくり」と「花」を好きになったのだと思います。
hana-hana
作家になったきっかけは、子どもを妊娠し、教員を辞めたことでした。「自分の人生の舵は自分で取るんだ」という心の声に耳を傾けたときに出た答えが、「お花のアクセサリーをつくること」だったんです。今思うと、本来の「好き」に正直になった結果、自然と導かれたのだと感じています。花もものづくりも大好きなわたしにしかできない手仕事。それが今の活動に繋がっています。
思い出とともに、愛おしく感じていただける作品を
やさしくも、静かな生命力を感じるhana-hanaさんの作品。制作のこだわりをうかがってみました。
hana-hana
生花のようなアクセサリーを届けることを大切にしています。なぜなら、今そこに咲いていたかのようなアクセサリーこそが、『「育てるアクセサリー」“花との記憶を身につける” 』というコンセプトを表現するために欠かせないからです。
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そのために、コーティング技術の向上や加工方法の開発には、時間もお金もかけています。コーティングは花を360°しっかり覆うようにしており、これはhana-hanaオリジナルの技法です。花の質を保つために、この工程は必須です。今年はさらに、特許技術を用いた新たな加工法も身につけることができました。
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このコンセプトが生まれたのは、あるときふと「なぜわたしは花が好きなのか?」と考えたことがきっかけです。そのときに気づいたのが、「花には記憶のカケラがある」ということでした。
例えば、わたしがひまわりを好きな理由には、幼い頃に着たひまわりのドレス、教員時代に教え子たちと一緒に種から育てて開花させたこと、そして夫からもらった婚約指輪がひまわりのデザインだったことが挙げられます。ひまわりを見ると、それらすべての思い出が一瞬で蘇るんです。
例えば、わたしがひまわりを好きな理由には、幼い頃に着たひまわりのドレス、教員時代に教え子たちと一緒に種から育てて開花させたこと、そして夫からもらった婚約指輪がひまわりのデザインだったことが挙げられます。ひまわりを見ると、それらすべての思い出が一瞬で蘇るんです。
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これまでなんとなく「好き」だと感じていたことを言葉にできたとき、その花を身につけることがさらに愛おしく感じられるようになりました。お客さまにも、こう感じてほしいのです。もしかしたら少し分かりにくいコンセプトかもしれませんが、「たった1人にでも届いてくれればそれでいい」そう思いながら、これからも作家として作品をつくり続け、発信していきます。
新作は「薔薇の宝石」「あの日の夜空」シリーズ
hana-hana
今回、新作として、「薔薇の宝石」シリーズを3点、「あの日の夜空」シリーズを6点制作しました。
「あの日の夜空」シリーズは、「三日月と薔薇」「満月と薔薇(ピンクムーン)」の2つの作品で展開しています。このシリーズは、「誰のものでもない月をあなただけの月として手にしてもらうこと」をテーマにしています。
「あの日の夜空」シリーズは、「三日月と薔薇」「満月と薔薇(ピンクムーン)」の2つの作品で展開しています。このシリーズは、「誰のものでもない月をあなただけの月として手にしてもらうこと」をテーマにしています。
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作品を覗き込むと、そこには変わることのない月の姿があります。
目まぐるしく過ぎる現代社会の中で、わたしたちは日々忙しさに追われています。そんなときに夜空に浮かぶ月を見つめて一息つき、今日1日を振り返るなんてことはないでしょうか。
目まぐるしく過ぎる現代社会の中で、わたしたちは日々忙しさに追われています。そんなときに夜空に浮かぶ月を見つめて一息つき、今日1日を振り返るなんてことはないでしょうか。
「あの日の夜空」シリーズの「満月と薔薇(ピンクムーン)」。こちらは、”ピンクムーンと薔薇” pink。
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月には包容力があり、ときに「この月に体を預けたい、頼りたい」と感じることもあります。だけど月に会えるのは夜だけ。どれだけ手を伸ばしても届かないし、このまま夜が続いて欲しいと思っても太陽が顔を出して朝がきてしまうのです。いつでも見上げられる夜空や月が、もっと身近に、もっと手元にあったら…そう考えました。「わたしだけの月」が耳元を柔らかな光で照らしてくれたら、ちょっとした悩み事を内緒で相談できるような、心の支えになってくれるかもしれません。
hana-hana
月の表現に関しては、奥行きを出すためにレジンを球体の中で10層以上重ねて制作しています。一層でも失敗すると全て使えなくなってしまうため、かなりの試行錯誤がありました。しかし、その甲斐あって、完成した作品は夜空のような深みのある奥行きを表現することができました。
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そのほか気分やシーンに合わせて、長さやデザインをアレンジできる仕様にこだわりました。三日月シリーズは、ロング・ミディアム・ショートの3パターン以上でお使いいただけます。
hana-hana
満月シリーズのピアスは、パーツを取り外すことでアレンジが可能です。
hana-hana
続いてご紹介するのは「薔薇の宝石」シリーズです。hana-hanaとしては初めて花と天然石を組み合わせた作品です。
hana-hana
hana-hanaが掲げているコンセプト、『「育てるアクセサリー」“花との記憶を身につける” 』に改めて立ち返って考えてみたとき、そのコンセプトをさらに引き立てるアイテムとしてたどり着いたのが天然石でした。花も天然石も自然が生み出した美しい存在。この2つを組み合わせることはとても自然で、皆さまにも喜んでいただけるのではないかと思ったんです。
hana-hana
花と石にはそれぞれ「言葉」があるということも大きなポイントでした。花には「花言葉」、石には「石言葉」があり、そこに込められた意味やストーリーがアクセサリーをより特別なものにしてくれると感じました。それらを組み合わせることで、その意味を身につけたり、大切な人に贈ったりすることができると考え、新しい作品づくりがスタートしました。
hana-hana
こちらはのピアスは、「香りの宝石 Rose」と名付けました。「ありのままのあなたは宝石のようだ」というメッセージを込めて制作したものです。
現代社会を生きるわたしたちは、自分を押し殺して社会や会社のために頑張る姿と、自分の気持ちに素直になり自分らしく生きる姿…2つの顔を持ち合わせているなと感じています。
現代社会を生きるわたしたちは、自分を押し殺して社会や会社のために頑張る姿と、自分の気持ちに素直になり自分らしく生きる姿…2つの顔を持ち合わせているなと感じています。
hana-hana
SNSでは特に、キラキラした表面だけを見て「自分だけが醜い」と感じてしまうこともありますよね。でも最近では、素の自分を表現する人が少しずつ増え、「わたしだけじゃない」と等身大の自分を受け入れようとする流れが生まれています。だからこそ「鎧なんて被らなくてもいい。あなたはあなたらしく、ありのままで輝いてほしい」。人は誰しもがそこにいるだけで愛おしい存在なのです。そんな思いを込めて、赤薔薇のトップと天然石のパーツを組み合わせたアクセサリーをつくりました。
hana-hana
そして、今回新作と合わせて販売する薔薇のアロマオイルは、なんと薔薇50輪からわずか1滴しか採れない貴重な精油を使っています。
「hana-hanaをイメージした薔薇の精油を使ってアロマオイルを調香してもらえませんか?」――そう調香師さんに何気なくお願いしたのがきっかけでした。商品化は考えていなかったのですが、期待を大きく超える素晴らしい香りで、一瞬で虜になりました。これまで香水をつける習慣がなかったわたしが、今では毎日使っています。まるでバラ園の香りをぎゅっと濃縮したような、何千輪もの薔薇の中を優雅にお散歩しているかのような気分にさせてくれるんです。
この精油は、ブルガリアで収穫した薔薇からつくられています。貴重なため高級ではありますが、皆さんにもぜひお試しいただきたい香りです。この作品と香りが、日々頑張るあなたに「ありのままの美しさ」を届け、心の支えとなれば嬉しいです
「hana-hanaをイメージした薔薇の精油を使ってアロマオイルを調香してもらえませんか?」――そう調香師さんに何気なくお願いしたのがきっかけでした。商品化は考えていなかったのですが、期待を大きく超える素晴らしい香りで、一瞬で虜になりました。これまで香水をつける習慣がなかったわたしが、今では毎日使っています。まるでバラ園の香りをぎゅっと濃縮したような、何千輪もの薔薇の中を優雅にお散歩しているかのような気分にさせてくれるんです。
この精油は、ブルガリアで収穫した薔薇からつくられています。貴重なため高級ではありますが、皆さんにもぜひお試しいただきたい香りです。この作品と香りが、日々頑張るあなたに「ありのままの美しさ」を届け、心の支えとなれば嬉しいです
hana-hana
こだわった点は、使用したパーツや素材です。天然石を取り入れるにあたって、実際にインドに足を運びました。hana-hanaにとって天然石を取り入れることは新たな挑戦だったので、自分の目で確かめ、納得できるものを信頼できる人から仕入れたかったのです。そのおかげで、より一層、自信を持っておすすめできる作品になりました。
hana-hana
薔薇は、ドライフラワーの専門加工職人に依頼し、ひとつひとつ丁寧につくってもらっています。形も色も非常に上質で、心からおすすめできる仕上がりです。
さらに、香りを入れられるガラスの小瓶についても、ガラス職人に制作してもらっています。今回は初めて、色付きガラスに挑戦しました。単色ではなく、グラデーションを施してもらった点も大きなポイントです。
さらに、香りを入れられるガラスの小瓶についても、ガラス職人に制作してもらっています。今回は初めて、色付きガラスに挑戦しました。単色ではなく、グラデーションを施してもらった点も大きなポイントです。
最後に、記事を読んでくださったみなさんに向けてメッセージをいただきました。
hana-hana
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
わたしの作品は、ただのアクセサリーではなく「花と記憶を紡ぐ」小さな物語 だと考えています。忙しい日々の中で、ふと耳元や胸元に咲く花に目を向けた瞬間、心がふわっと軽くなったり、優しい気持ちになれたり。大切な記憶がそっと蘇り、愛おしく感じられる…そんなひとときをお届けできたら嬉しいです。
わたしの作品は、ただのアクセサリーではなく「花と記憶を紡ぐ」小さな物語 だと考えています。忙しい日々の中で、ふと耳元や胸元に咲く花に目を向けた瞬間、心がふわっと軽くなったり、優しい気持ちになれたり。大切な記憶がそっと蘇り、愛おしく感じられる…そんなひとときをお届けできたら嬉しいです。
hana-hana
花には人それぞれの思い出や感情が宿り、それはまるで心の中に咲く、一輪の花のようだと感じています。わたし自身も幼い頃から花と共に生き、花を通じてたくさんの記憶や想いを紡いできました。だからこそ、わたしの作品が皆さまにとって 「大切な記憶」と共に育つアクセサリーになればと願っています。
気分やシーンに合わせてデザインを楽しんだり、大切な人への贈り物に選んでいただいたり、作品を手に取ったその瞬間から、あなたの新しい物語が始まると信じています。
気分やシーンに合わせてデザインを楽しんだり、大切な人への贈り物に選んでいただいたり、作品を手に取ったその瞬間から、あなたの新しい物語が始まると信じています。
hana-hana
これからも花とものづくりに真摯に向き合い、心ときめくアクセサリーをお届けしてまいります。Instagramにも新作の情報や、作品が生まれるまでのストーリーをアップしていますのでぜひご覧ください。
hana-hana があなたの日常にそっと寄り添い、素敵な花を咲かせられますように。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
―あなたの毎日が、花のように優しく、美しく彩られますように―
hana-hana があなたの日常にそっと寄り添い、素敵な花を咲かせられますように。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
―あなたの毎日が、花のように優しく、美しく彩られますように―
・hana-hanaさんの新作はこちらから
https://minne.com/@a-smile-life
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minneは現在93万件以上を超える作家・ブランドによる1775万点以上の作品(※1)が、販売・展示されている、国内最大(※2)のハンドメイドマーケットです。
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文 / 堀田恵里香