Sasaya.が生まれるまで
Sasaya.
小さな頃からずっとパティシエになりたいと思っていて、高校卒業後は製菓専門学校へ進学、洋菓子店に就職をしました。入社してからは、とにかく修行の日々。朝から晩まで仕事をし、いろいろな技術や知識を身につけました。お菓子屋さんの仕事は一見華やかに見えるけれど、同じ作業をずっと繰り返したり、重いものや熱いものを扱ったり、繁忙期は特に大変で、バタバタと毎日必死に仕事をしていました。
果物のみずみずしさまで伝わってくる、ホールタルトシリーズ。
Sasaya.
そんな日々を過ごす中で、夢中になったのが洋菓子のコンテストです。わたしは、“マジパン細工”という、アーモンドや砂糖を主に原料とした餡のようなマジパンという材料で人形や細かなパーツをつくっていく部門に挑戦をしました。
Sasaya.
最初はなかなか結果が出ませんでしたが、会場で他の方の作品を見たり話を聞いたりして勉強し、たくさん練習をしたことで少しずつ結果がでるようになりました。土台の上に自分だけの世界をつくり上げていく、この作業がなによりも楽しくて、仕事で大変な中でも、マジパンと向き合う時間がとても大切で大好きでした。
Sasaya.
時が流れ、結婚・出産を機に洋菓子店を退職。子育ての合間にSNSを見ていたら「ミニチュアスイーツ」を樹脂粘土で制作して、それをアクセサリーにしている方のアカウントを見つけました。わたしの中でマジパンとミニチュアスイーツが重なり、すぐに「つくってみたい！」という衝動にかられ、思い切って始めてみることに。自分が大好きだったものを、また別の素材を使って表現できる場所を見つけられたことがとても嬉しく、どんどんのめり込んでいきました。
まさに“大人かわいい”を表現した、シックな色味のミニチュアスイーツ。
「カラメルりんごパフェ×リンゴのシブーストタルト」
「カラメルりんごパフェ×リンゴのシブーストタルト」
Sasaya.
そして、つくり始めて数ヶ月が経ったころ、手元には季節に合わせて旬の素材や細かなパーツを散りばめてつくったお気に入りの作品たちで溢れていました。この作品たちをたくさんの方に身につけていただいて、“日常でお菓子を身につける”というわくわくをお届けしたいと思い販売をスタートしました。
パティシエの経験を活かした作品
さくっ、ふわっ、シャリシャリ…など、食感や質感が伝わってくるようなSasaya.さんの作品。制作のこだわりもうかがってみました。
Sasaya.
見た目のかわいさはもちろんですが、「美味しそう」に見えるような作品づくりを心がけています。実際に食べることはできませんが、パティシエとして働いていた経験を活かし、食材の質感や色味をさまざまな技法で表現しています。
真っ赤ないちごの色味が、アクセント。「受注生産 苺パフェ×苺のミルフィーユ」
Sasaya.
また大人が身につけるアクセサリーとして、かわいさの中に上品さや繊細さを感じてもらえるように、細部までこだわっているほか、色味も派手になりすぎないようバランスを考えて組み立てることを心がけています。
金木犀とはちみつ金柑パフェ、スコーンと紅茶…まるでお茶会のような、季節を楽しむアクセサリー。
「金木犀のお茶会スイーツ」
「金木犀のお茶会スイーツ」
Sasaya.
そして昨年から新たな試みもスタートさせました。ミニチュアスイーツに、花を組み合わせた作品です。お花とスイーツは相性も良く、季節感や旬の果物の組み合わせでよりほかとはかぶらないオリジナリティがプラスされた作品が生み出せるので、お客さまからもとても好評いただいています。
Sasaya.
一時現場と離れていましたが、今はお菓子屋さんで、製造補助としてケーキや焼き菓子の仕上げや仕込みをさせてもらっています。そこでの経験から、新作が生まれたりすることもあります。
新作は「ショコラベリーパフェとマンディアン&ボンボンショコラ」
Sasaya.
こちらはバレンタインシーズンに合わせて制作をしました。昨年もバレンタイン作品を制作したのですが、今回はチョコ×ベリーという相性抜群の組み合わせで、新作のパフェとマンディアンというチョコレートにナッツやドライフルーツをトッピングしたお菓子、そして、直径1cm未満の小さなボンボンショコラたちを一緒にアクセサリーに仕立てました。
Sasaya.
マカロンは絶対に使いたいなと思っていたのですが、単体のパーツとしてではなくパフェにのせて華やかな印象になるようにしました。
Sasaya.
チョコレートのガナッシュクリームと甘酸っぱいベリー系のフルーツをマカロンでサンド。グラスの中にはルビーチョコレート&ミルクアイスを入れ、その下にはチョコとカシスのムース、生クリーム、ベリーコンポート、クランブルなど濃厚で甘酸っぱい上品なパフェをイメージしました。
Sasaya.
ベリー系のフルーツは赤みがあるのでどうしてもかわいさが全面に出てしまいがちですが、大人の方でもつけやすいようにバランスを考えて、色味や各パーツの大きさ、デザインを細かく考えました。
Sasaya.
チョコレートの色味は、パーツごとに異なる茶色になるように調整。フルーツやクリームに使う粘土などそれぞれの質感に合わせて数種類の粘土を使用して小さな食材たちを制作しています。
最後に、記事を読んでくださったみなさんに向けてメッセージをいただきました。
Sasaya.
作品や制作に対する思いをこのような形でご紹介いただく機会をいただき、感謝しています。お声がけいただいたminne様、そしていつもSasaya.を応援していただいているお客さま方や周りの方々のおかげで日々制作に取り組めています。これからも技術の向上に努めるのはもちろん、“大人がワクワクしてときめく”小さなスイーツを制作していきたいと思っております。
Sasaya.
Instagramと合わせて、Sasaya.のスイーツたちを写真で見たり実際にお手に取っていただいたり、小さくて甘い幸せをこれからもお届けできたらなと思います。
Sasaya.
新作はこちらのアクセサリー以外にもバレンタインシリーズとしてほかにもいくつかチョコレートモチーフのスイーツたちをたくさんご用意する予定です。バレンタインスイーツ販売会は、1月19日(日)21:00〜受注生産という形でオーダーを受け付けますので、ぜひご検討ください。
・ショコラベリーパフェとマンディアン&ボンボンショコラ
https://minne.com/items/42015301
https://minne.com/items/42015301
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(※1)2024年11月末時点
(※2)ハンドメイド作品の販売を主軸とする国内ハンドメイドマーケット運営会社2社の作家・ブランド数とアプリダウンロード数に関するIR資料公表数値及びサイト公表数値を比較。2024年10月10日時点、GMOペパボ調べ。
(※2)ハンドメイド作品の販売を主軸とする国内ハンドメイドマーケット運営会社2社の作家・ブランド数とアプリダウンロード数に関するIR資料公表数値及びサイト公表数値を比較。2024年10月10日時点、GMOペパボ調べ。
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文 / 堀田恵里香
