ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

アート画像の提供を通じて創作活動を支援する「イメージアーカイブ・ラボ」。これまでにminneとのコラボレーションを通じて、多くの名画や歴史的名作、フラワーグラフィックとのコラボ作品が誕生してきました。そんな「イメージアーカイブ・ラボ」は、スタートしてから1年を迎えました。これを記念して「minne ART MUSEUM 特別企画 イメージアーカイブ・ラボコレクション」と題して作品を募集。その結果、300点以上の作品が集まりました!ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
ここからは、コンテストの結果発表とあわせて、栄えある受賞作品をご紹介します。時代を超えて生まれ変わった素晴らしいアートとのコラボ作品の数々をご覧ください。
コンテスト各賞発表
グランプリ
'DANCE' セットアップ


元になったアート「ピエール=オーギュスト・ルノワール / ≪ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会≫」
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SHOLETTEさん
沢山の人が踊る。光も色彩も踊る。そんな絵画を纏って踊りだしたくなるように、このお洋服も 'DANCE' と名付けています。木漏れ日の明るさを感じる透け感のある生地、ダンスのリズムを思わせる変則的なフリル。襟元の青のタイは、絵の中の人物たちがつけていたものを取り入れています。彼女たちは身分が高くなくても自由に服をつくり、ルノワールはその姿に美しさを見出しました。このエピソードが大好きで、彼女たちの自由な創造力に思いを馳せながら自由なかたちづくりを意識しました。スカートの変わったシルエットも、ハンドメイドを通して当時と繋がる想いを込めています。
ルノワールは「生きる歓び」を描き、子どもの絵も多く残しました。お子様たちには解説など気にせず自由な感性で楽しんでいただきたいです。いつか大きくなり、昔着たお洋服の絵はどんな絵なんだろう?と興味を持ってもらえたら、何にも代え難い喜びです。
審査コメント
モンマルトルの庶民の舞踏会の情景が、そのまま飛び出してきたかのような躍動感あふれるフリルのセットアップ。透け感のある生地には、まるで木漏れ日の光が差し込むような繊細な表現が施されています。細部にまでこだわり抜かれた仕立ての美しさには、思わずため息がこぼれるほど。ルノワールもまさか自身の絵画が150年の年月を経て、ここまで生まれ変わるとは思いもよらなかったのではないでしょうか。
時代背景を丁寧に調べ、作品への理解を深めながらも、ご自身の作風を見事に融合させるSHOLETTEさんの創作プロセスに心を打たれ、審査員一同納得のグランプリ受賞となりました。
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準グランプリ
ルノワールの桃ポーチ


元になったアート「ピエール=オーギュスト・ルノワール / ≪桃≫」
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South Pineさん
日常の中でアートに触れ、美術館で感じる落ち着きや優雅な気持ちを少しでも味わえたら。そんな思いを込めて制作しました。ルノワールの作品は、鮮やかな色使いとやわらかな雰囲気が魅力で、「生きる喜び」や「日常の幸福」を感じさせてくれます。その世界観は、「作品を通して楽しい気分になってほしい」というSouth Pineのコンセプトにもぴったり。特に「桃」は、ふんわりとしたタッチと優しい色合いが印象的で、眺めているだけで心がほぐれるような温かさがあります。私はフルーツモチーフの作品も手がけていたため、「これはぜひつくりたい!」とこの絵画を選びました。
どの桃をデザインするか、葉の表現をどうするかは悩みましたが、最終的に葉はタッセルで表現し、絵画の色合いを参考に2色の糸を組み合わせました。手元と少し離れて見るのとで印象が変わるのも、このポーチの面白さ。絵画の一部を持ち歩く感覚を楽しんでいただけたら嬉しいです。
審査コメント
ルノワールが描いた《桃》の絵から、まるでそのまま飛び出してきたかのようなポーチ。審査員一同が思わず「かわいい!」と声をあげました。2色使いのタッセルで桃の葉を表現したり、ファスナーの色を絵の色調に合わせるなど、細部に至るまで絵画への愛が感じられます。裏地には桃の絵全体が配置されており、手のひらサイズながらアートを存分に楽しめる点も大きな魅力です。やわらかな手触りも、モチーフにぴったりの印象を与えており、完成度の高さを評価しました。
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準グランプリ
ポットマット【 モネ「睡蓮」と 白鳥 】


元になったアート「クロード・モネ / ≪睡蓮≫」
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CAKES & ALEさん
モネの絵画と自身の作風をどう融合させ、イラストを効果的に使うかが課題でした。今回はモネの絵画が主役となるため、私のイラストは絵画に溶け込むように配置し、以前目にした池に浮かぶ白鳥の姿を思い出しました。これまでも白鳥モチーフを制作していたため、ブランドらしさも表現できると感じました。絵のタッチや色彩は個性を活かしつつ、モネが暗部に黒を使わなかったことに倣い、白鳥部分には藍色の池に調和するブルーを使用しています。
ミシンでできた裏面の白鳥のシルエットにも着色を施し、表と裏、どちらも楽しめるデザインに仕上げました。ポットマットとしてはもちろん、壁に掛けて絵画のようにも楽しんでいただけたら嬉しいです。
審査コメント
咲き誇る《睡蓮》の花の合間を縫うように、気高く泳ぐCAKES & ALEさんオリジナルの「白鳥」。まるで最初から睡蓮の池に存在していたかのような、不思議な調和を感じさせます。
モネの思想に倣い、手作業で描かれた白鳥には黒を使わず、《睡蓮》の藍がかった池の色に寄り添うブルーを選ぶなど、細部にまで行き届いたこだわりが見事です。加えて、キッチンやダイニングに自然に溶け込む温かみのある雰囲気も印象的で、日常にそっと癒しを添えてくれるような存在感を放っています。作品への深い理解と、生活空間への馴染みやすさを両立させたその手腕に、審査員一同心をつかまれました。
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アクセサリー部門
ミロのヴィーナスサブレ(陶土ブローチ)

元になったアート「ミロのヴィーナス」
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審査コメント
有名彫刻《ミロのヴィーナス》をモチーフにしたサブレのように見えるこの作品、実は陶土でつくられたブローチ。ころんとしたフォルムと、こんがりと焼きあがったヴィーナスの優しげな表情が、見る人にほっこりとした気持ちを与えてくれます。バッグやお洋服にアクセントとしてつけることで、装いにユーモアをプラスできる点も非常に魅力的です。minne ART MUSEUMならではの発想と、遊び心に満ちたアイデアが評価されました。
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アクセサリー部門
ゴッホ 星降る夜のキャンディピアス

元になったアート「フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ / ≪星降る夜、アルル≫」
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審査コメント
宝石のかけらを「星降る夜」の星として再現したこの作品は、まるでアルルの美しい夜空を映し出しているかのような幻想的な仕上がり。透明感があり、アルルの夜空に輝く星々を閉じ込めたかのような美しさが、見る人を圧倒する素晴らしい完成度です。また、作品の美しさだけでなく、その世界観を伝える表現力にも驚かされました。ひとつとして同じものはなく、自分だけの「星降る夜」を手に取ることができる楽しさも嬉しいポイントです。
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アクセサリー部門
サモトラケのニケ 貝継ぎアートのブローチ

元になったアート「サモトラケのニケ」
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審査コメント
Carinpaniさんの貝継ぎアートは、素材の特徴を最大限に活かしながら、割れた貝を金色の線で継ぐ独自の技法が印象的です。今回ご応募いただいた鮑(あわび)貝のブローチは、鮑貝ならではの美しい色合いと、金の輝きが絶妙に調和し、まるで《サモトラケのニケ》が纏うオーラを思わせる仕上がりでした。繊細で丁寧な貝継ぎの技術と、きらびやかな存在感が際立つ作品に、審査員一同、思わず見入ってしまいました。
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バッグ・財布・小物部門
Arcimboldo x 𝒜𝓂𝓊𝓁𝑒𝓉𝓉𝑒 ~choucho~ ミニポーチ

元になったアート「ジュゼッペ・アルチンボルド / ≪春≫」
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審査コメント
アルチンボルドの《春》から飛び出してきたような、蝶々のかたちをしたミニポーチ。裏面には絵画の顔部分がプリントされたバージョンもあり、インパクト抜群です。2つを並べると、まるで羽を広げた蝶々のようで、今にも飛んでいきそうですね。
色とりどりの花や葉っぱが丁寧に配置されていて、アルチンボルドが描く鮮やかな色彩や自然の豊かさが見事に表現されています。遊び心と美しさを兼ね備えた、印象に残る作品でした。
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バッグ・財布・小物部門
ジヴェルニーの積み藁 アクセサリー感覚で持つミニバッグ

元になったアート「クロード・モネ / ≪ジヴェルニーの積み藁、夏の終わり≫」
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審査コメント
もふもふの素材で藁を表現した、愛らしいミニバッグ。モネが描く積み藁のたたずまいやフォルムには以前から魅力を感じていましたが、peemechicsさんが立体的なミニバッグに仕立てることで、その可愛らしさがさらに引き立っています。紐を絞ると積み藁のかたちになるという遊び心あふれるアイデアも素敵で、見て、触って、使って楽しい作品です。
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バッグ・財布・小物部門
アートハンカチ・スカーフ/ アンティークキッチン

元になったアート「ポール・セザンヌ / ≪林檎とオレンジ≫」
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審査コメント
果物のかたちに切り抜かれた作家オリジナルの白いイラストレーションと、セザンヌの《林檎とオレンジ》が持つアンティークな印象や鮮やかな色彩が見事に融合し、独自の世界観に心を奪われました。
魚の足跡さんが大切にしている「額の中に入った一枚の絵を贈るような気持ち」が、作品全体にしっかりと表れています。セザンヌや名画との対話を通じて、この物語がどのようにつくり上げられたのかを想像させる、印象深い作品です。
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ファッション部門
ビスチェ / 民衆を導く自由の女神【ドラクロワ】

元になったアート「ウジェーヌ・ドラクロワ / ≪民衆を導く自由の女神≫」
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審査コメント
ドラクロワの《民衆を導く自由の女神》を編み込みのようにコラージュしたテキスタイルがとてもおしゃれなビスチェです。女神が手にするフラッグの赤をアクセントに、空の青や人々の生き生きとした表情、黒と白のコントラストをうまく取り入れ仕立てられたLittlenavyさんのセンスの高さに、審査員一同、思わず驚きました。
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ファッション部門
ドラクロワ 「筆を持って描く猫」働くブラウス。

元になったアート「ウジェーヌ・ドラクロワ / ≪アルバム : 筆を持って描く猫 1831年付≫」
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審査コメント
実は審査員の間でもリアルバイ率が高かったアイテムです。ドラクロワの猫が、こんなにおしゃれなテキスタイルデザインに生まれ変わるとは!《筆を持って描く猫》のスケッチから猫のモチーフをうまくピックアップし、リズミカルに生地にプリントされています。また、袖口のグレーのリブニット部分は、アクセントになっているだけでなく、「働くブラウス」として、家での作業がはかどる機能性も兼ね備えており、その完成度の高さに感心しました。
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ファッション部門
Renoir × My little prince ♔ クラシカルセットアップ

元になったアート「ピエール=オーギュスト・ルノワール / ≪木かげ≫」
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審査コメント
子ども用のフォーマルセットアップにあしらわれたルノワールの《木かげ》が華やかさをプラスし、目を引きます。ボタンやウエスト部分にも印象的に《木かげ》が使われており、細部にまでこだわりが感じられます。見れば見るほど、魅力が深まる作品です。お子さんの特別なハレの日の装いにぴったりな一着だと思いました。
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ライフスタイル部門
《春の花セレクション》枯れないかぎ編みのお花 6本セット

元になったグラフィック「日比谷花壇フラワーグラフィックシリーズ Spring Blossom Delight-sweet 02」
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審査コメント
日比谷花壇のフラワーグラフィックからそのまま飛び出してきたかのようなお花たち。刺繍糸を編んでつくられているとのことで、その繊細な技術と完成度の高さに驚かされました。枯れないお花は、お家のインテリアとしてはもちろん、フラワーグラフィックを使ったパッケージもとても可愛らしく、プレゼントとして贈れば喜ばれること間違いなしの作品です。
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ライフスタイル部門
ジヴェルニーでの舟遊びの壁掛け刺繍

元になったアート「クロード・モネ / ≪ジヴェルニーでの舟遊び≫」
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審査コメント
刺繍によってアートの世界観を最大限に表現した作品です。特に注目すべきは、水面に映る三人の娘と舟の再現。刺繍糸や刺し方を変える工夫が凝らされ、細部まで丁寧に表現されています。モネやジヴェルニーに対する想いが、創作にしっかりと反映されており、アートとハンドメイドのコラボレーションの魅力を感じさせる作品です。
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文房具部門
あなただけのモネのレターセット

元になったアート「クロード・モネ / ≪睡蓮(第1室、朝)≫」
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審査コメント
クラフト紙にトレーシングペーパーを重ねることで、モネが描いた静かで優しい朝の水面の雰囲気が見事に表現されています。さらに、睡蓮の花のフレークシールを自分で貼ることで絵が完成するというアイディアも素晴らしく、シールをどこに貼ろうか考える楽しさもあります。手紙の送り主の想いがより一層伝わる、温かみのあるレターセットだと感じました。
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文房具部門
「源氏物語図屏風(右隻)」のブックカバー

元になった文化財「狩野養信 / ≪源氏物語図屏風(右隻)≫」
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審査コメント
日本最古の長編小説とも言われる「源氏物語」。その屏風絵をブックカバーにして本を読むことができる、まさに時代を超えたコラボレーションです。屏風絵に合わせたブックカバーの見返しや裏地も美しく、さらにカバーの片側が栞として使えるという細やかな工夫も、本好きにはたまらない魅力的な作品に仕上がっていると思いました。
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イメージアーカイブ・ラボ特別賞

イメージアーカイブ・ラボ特別賞受賞作品は、イメージアーカイブ・ラボ公式noteにてご紹介中です。こちらもあわせてぜひチェックしてみてくださいね。
受賞作品を見る
個性あふれるコラボ作品が勢ぞろい

わずかに受賞に届かなかった、ノミネート作品を特集ページにて一挙にご紹介中です。誰もが知る絵画や歴史的文化財、フラワーグラフィックが、姿を変え新たな魅力を纏って生まれ変わりました。それぞれの作風で自由に表現された作品の数々をどうぞじっくりご覧ください。
特集ページを見る
東京・銀座のメゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM)でポップアップを開催

本企画にご応募いただいた作品の中からMMMのバイヤーが厳選した作品を東京・銀座のメゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM)地下1階で販売します。通常はminne限定で販売される作品を、実際に手に取ってご覧いただける貴重な機会です。ぜひ足をお運びください。
会期:2025年3月4日(火)~5月17日(土) 11:00~13:00、14:00~19:00
会場:メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM) 地下1階ライブラリ / 東京都中央区銀座7-7-4 DNP銀座アネックス)
休館日:月曜、日曜、祝日、3月31日(月)
※1F~3Fは月曜日も開館(営業時間11:00~19:00)
入館料:無料
主催:大日本印刷株式会社(DNP)
HP:
https://www.mmm-ginza.org/top.htmlあなたも時代を超えたコラボ作品を生み出してみませんか?

アートは、私たちの想像力を刺激し、さまざまなインスピレーションを与えてくれます。そんなアートをもっと身近に、もっと自由に、安心して活用できるのが、DNP大日本印刷グループが提供する「イメージアーカイブ・ラボ」。
イメージアーカイブ・ラボは多様なアート画像の提供を通じて、クリエイターの創作活動を応援するサービスです。世界的名画や国内の美術館が所蔵する文化財、グラフィックなどの画像のライセンスを購入することができ、これを素材としたハンドメイド作品の二次創作が可能となります。
イメージアーカイブ・ラボ公式サイトはこちら