レポート

minneが変えるモノづくりの未来〜デジタルを活用してハンドメイドのある暮らしを楽しもう〜

Apple 表参道で開催した「minneが変えるモノづくりの未来〜デジタルを活用してハンドメイドのある暮らしを楽しもう〜」。俳優の片桐仁さんや、作家「Fish Born Chips」さんのお話をたっぷりと楽しんでいただける1時間となりました。

Apple 表参道で開催した「minneが変えるモノづくりの未来〜デジタルを活用してハンドメイドのある暮らしを楽しもう〜」。俳優の片桐仁さんや、作家「Fish Born Chips」さんのお話をたっぷりと楽しんでいただける1時間となりました。

Apple 表参道での初イベント

3月1日にApple 表参道で開催された「minneが変えるモノづくりの未来〜デジタルを活用してハンドメイドのある暮らしを楽しもう〜」。ゲストにはアーティストとしても活躍する俳優の片桐仁さん、ご夫婦で作家活動をされているFish Born Chipsさんを、さらにモデレーターとしてweb編集者として活躍する塩谷舞さんをお迎えし、モノづくりをはじめたきっかけや、モノづくりに込める想い、さらにはiPhoneやiPodを活用した作家活動秘話など、「ここでしか聞くことのできない」エピソードの数々を、minneの企画者である阿部とともにお話しいただきました。今回はその一部をご紹介。

会場は超満員。「minneを知っていますか?」の問いには、ありがたいことにとてもたくさんの方に手を挙げていただきました。

塩谷 お二人はメガネがかぶりぎみですけど…(笑)

片桐 目が悪いんですよ!おしゃれなメガネしてる人とは違うんでね!

阿部 違いますね(笑)  
 
とても和やかな雰囲気でイベントはスタートしました。

本当は「iPhone」が嫌いだった?

イベントは片桐さんのモノづくりについてのお話からスタートしました。 片桐さんといえば、粘土を使ったユニークな作品の数々が有名です。製作は1999年に雑誌の連載企画でスタートしたそう。

片桐 最初につくったのは、自分の頭をモチーフにした「俺ハンテープ」というセロハンテープ台です。そのあと、動物のサイをモチーフにしたiPhoneケース「サイフォン」というのをつくりました(笑)新しいiPhoneが発表されるたびに作品をつくっています。

塩谷 どうして粘土を盛ろうと思い立ったんですか?

片桐 Appleが持つ、「格好つけた感じ」がすごく嫌いで。

一同

片桐 なんか、どんどんコンパクトにスマートになっていく、というのが我慢ならなくて(笑)ipodとかiphoneって「すごいもの」だけど、あまりにもスマートに日常に溶け込み過ぎていて、みなさんはそのすごさをちゃんと感じられているのかな…と疑問に思うんです。家でデスクトップのパソコンを触っていた時代からそんなに経っていないのに、当たり前のようにパソコンと同じような機能が備わっていて、無料で連絡が取れたり、Twitterで世界に発信したりできるわけです。そんな代物の「入れもの(ケース)が、これでいいのか?」って、ずっと思っていたんです。

その意外な動機から、Appleの歴史とともに作家の道を歩んで来た片桐さん。Appleに対する思いも、片桐さんならではの視点が活かされた、とても興味深いものでした。

普段間近で見ることのできない実際の作品たちにお客様も阿部も興味津々。

「minneのハンドメイド大賞」がターニングポイントに

ご夫婦で作品を制作されている「Fish Born Chips」さんは、minneでも数多くの作品を販売してくださっています。

「ムダなモノ」をコンセプトにした革作品たちは、どれも個性豊か。ムダな部分やアソビこそが 、生活や気持ちを豊かにしてくれることを教えてくれます。

Yoshiteru 僕は美大出身でもともとは金属をいじっていました。鉄とか銅で指輪をつくったりしていたんです。

片桐 へぇー!

Yoshiteru でも指輪は、つくる人がそもそも多いんです。革なら色のバリエーションも多いし、自分らしい面白いものがつくれそうだなと思ったんです。初めはキーホルダーとかをつくっていましたね。

「デザイン・フェスタ」への出展を機に販売をスタート。そこからネットショップやminneへと活動を広げられたそう。

その後2013年に初めて開催された、「minneのハンドメイド大賞」でFish Born Chipsさんは大賞を受賞されます。

Yuka やっぱりお客さんの注目度は一気にあがったのがわかりましたね。まだアルバイトさんを雇っていない時期だったので、毎日の注文に製作が追いつかなくなってしまったこともありました。

「ハンドメイド大賞」の受賞をきっかけに、本格的にハンドメイド活動に専念するようになったFish Born Chipsさん。その後、有名映画とのコラボレーション作品の製作を手がけるなど、ご活躍の幅は広がるばかり。minneでの活動が、新たな出会い・お仕事へとつながったのでした。

「見てもらえる」ということ

普段の「minne」の活用についても伺ってみました。

Yoshiteru 「minne」に”パッ”と作品を公開するだけで、何万人もの人が見てくれます。それをお金を払わずにできるってことがすごいことですよね。

片桐 そうですね。「見てもらえる」ということは、すごいことなんです。

Yoshiteru 「お気に入り」に登録してもらえることも、僕たち作家としてはすごく大切なこと。たとえば同じブローチでも、大きさや形によって「お気に入り」がつく数やスピードが全然違うんです。どの作品が人気を得るのか自分たちでは分からないこともあるので、「お気に入り機能」はそのバロメーターとして、すごく意味があるものなんですよ。

片桐 素晴らしい。

阿部 素晴らしいですね……いやぁ素晴らしい。誰がつくったんだろう?

片桐 誰がつくったんだろう!!

Yoshiteru 誰がつくったんですかね!(笑)

作家であるみなさんのお声に、思わず嬉しくなってしまう阿部とスタッフ一同でした。

こうしてApple 表参道でのトークイベントは無事終了。片桐さんやFish Born Chipsさんのおかげでとても楽しいイベントとなりました。
普段なかなか聞くことのできない制作側のお話は、聞けば聞くほど「つくること」への魅力を大きく感じさせてくれますね。

次回は、minneのハンドメイドマーケットで

4月28日・29日に行われる「minneのハンドメイドマーケット」では二度目となる片桐さんとFish Born Chipsさんのトークイベントを開催予定。「つくるって、面白い!」をテーマに、作品づくりについてさらに深く語っていただきます。今回ご来場いただけなかった方も、ぜひminneと片桐さんのトークを聞きにいらしてくださいね。

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minneのハンドメイドマーケット

昨年初めて開催した「minneのハンドメイドマーケット」は、約20万人の方にご来場いただきました。2回目となる今回は、作品販売に加えワークショップやスタンプラリーなどたくさんのイベントをご用意しています。minneの世界を体感できる素敵な一日をお過ごしください。

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