今年も作品募集を開始した「minneハンドメイド大賞」。作家さまの発掘・支援を目的としたコンテストとして、2015年より多くの作家さまにご参加いただいております。今回は、1回目のハンドメイド大賞にて協賛企業賞スワロフスキー社クリエイト・ユア・スタイル賞を受賞されたクレイフラワー作家のHanahさんに、お話を伺いました。
プロフィール
Hanah(ハナ)さん
作品は、出品後すぐに売り切れになってしまうほどminneでも大人気のクレイフラワー作家さん。書籍の出版や百貨店での販売など、その活動は多岐に渡ります。
「和菓子」と「お花」からインスピレーション
2015年のハンドメイド大賞にてスワロフスキー社の企業賞を受賞したのは、Hanahさんの「白いお花のフォトフレーム」でした。
ー クレイフラワーの制作をはじめられたきっかけをおしえてください。
Hanahさん 実家がお花屋さんで、小さいころからリボンやラッピング素材に囲まれ、毎日のように妹と店先で工作をして遊んでいました。「つくること」にずっと夢中でしたね。お茶の専門学校を卒業して和菓子屋さんに就職したのですが、そこではまさにお花をモチーフにした和菓子を制作している職場だったんです。これは粘土でも応用が効くんじゃないかと、つくり方を教えてもらいました。
たしかに、細部にまでこだわり抜かれた繊細さとなめらかな質感は、まるで和菓子のよう。
Hanahさんの作品写真には、生花が添えられています。
ー やはり「お花」がお好きなんですね。
Hanahさん いつも、作品の雰囲気に合わせた生花を添えて写真を撮るようにしているんです。お花に囲まれて育ったので、「お花」へのこだわりは、とても強いかもしれませんね。作品自体も、なにか自分の手でつくるなら、お花に関するものにしたいと思っていました。
作品を通して、ひとの人生に寄り添う
ー 作品をたくさんの方に届けられるうえで、いちばんのよろこびはどんなことですか?
Hanahさん 「minne」で販売をはじめて4年になるんですが、アクセサリーを購入してくださっていたお客様が結婚されて、ウエディングのアクセサリーもご注文くださって、そのあと、お子さまが誕生された時にお子さま用のアクセサリーをご注文くださる・・・という方が、実は何人もいらっしゃって。
ー それはすごいですね!
Hanahさん 作品を通して、その方の人生に寄り添っているような感覚は、とても不思議でうれしい気持ちになりますね。
Hanahさん 「手間暇を惜しまないこと」には、こだわっていきたいと思っています。いいものをつくるためには、材料をケチらない。時間と手間といい素材を使って、他の誰にも表現できないようなHanahの世界感を表せる作品をつくり続けていきたいと思っています。
2015年のハンドメイド大賞に挑戦して
Hanahさん 当時は、まだイベントにも出展したことがなく、minneで販売を行っているだけだったので、本当に「挑戦」という感覚でした。
ー ハンドメイド大賞にて企業賞を受賞後、なにか変化したことはありますか?
Hanahさん たくさんありますが、いちばんは自分の作品に自信を持てるようになりました。制作活動で上手くいかなくて自信をなくしそうなときに、いただいた賞状を見ると『大丈夫だよ!』と言われているような気持ちになるんです。
ー Hanahさんの活動が出版社の目に止まり、2016年の2月には作品のレシピをまとめた書籍が販売されました。書籍の販売にあたって悩んだことはありましたか?
Hanahさん まずは、書籍を出すこと自体にすごく悩みましたね。作品のレシピを出したくない気持ちがあり、担当者さんにもすごく渋っていたんです。最終的に担当者さんが自宅まで「絶対大丈夫なので、本出しましょう。自分の出せる範囲でのレシピでいいので。」と言いに来てくださって。そこに熱意を感じて、お受けしようと思いました。
Hanahさんの著書「樹脂粘土で作るHanahのお花アクセサリー」は、発売1ヶ月半で重版出来になるほど大人気となりました。
Hanahさん 「minneのハンドメイドマーケット」で、私の本がきっかけでハンドメイドをはじめました、と言ってくださる作家さんにお会いしたんですよ。先日は、神戸で行われた作家交流会でもそういう方にお会いしましたね。私の本が、誰かのなにかのきっかけになれていることが本当にうれしくて。改めて「本を出してよかったんだな」と思いますし、今後は、「ものづくりの楽しさ」を多くのひとに伝えていけるような作家になりたいと思っています。
minneのアトリエ世田谷で開催した、Hanahさんのワークショップも大好評でした。
ー 最後にハンドメイド大賞に応募するか悩んでいるかたへメッセージをお願いします!
Hanahさん 普段は、多くの方に求めてもらえるものを意識して制作活動をされている作家さんが多いと思うのですが、ハンドメイド大賞は、「つくりたいもの」「表現したいもの」を自由に思い切って制作できる最高の機会だと思います。たくさんの人に見てもらえるチャンスですし、自分自身が表現したい世界を『作品』というカタチに落とし込めば、また新しい世界が広がっていく感覚があると思います。私自身が、応募をきっかけにそんな体験をしたので、たくさんの方に感じていただければと思います。
Hanahさん、どうもありがとうございました!
『minneハンドメイド大賞2017』エントリー作品作品募集中!
作家さまの発掘・支援を目的とした「minneハンドメイド大賞2017」。3回目の開催となる今回は、ファッション・ライフデザイン・ベビーキッズ・ギフトの4部門にて、日本全国よりハンドメイド作品を募集します。みなさまからのたくさんのご応募お待ちしています。
「Hanahさんの作品展&ワークショップ」in minneのアトリエ 神戸
minneで人気の作品も展示されるHanahさんの作品展をminneのアトリエ 神戸で開催いたします。これまであたためていた「ウェディングアイテムづくり」のワークショップも同時開催。作品展にあわせ、minneのギャラリーにも「ウェディングアイテム」が登場するかも…!おたのしみに。