ブライダル関係のお仕事もされていたフローリスト・luxe-floristさんに、minneで販売されている花材を使って、ウェディングにぴったりなスワッグブーケと花冠をつくっていただきました。今回はその様子とともにレシピをご紹介します。
プロフィール
【フラワー作家】luxe-floristさん
季節の花々を使った、ブーケやリースを手がけるフラワー作家さん。淡い色合いと女性らしい世界観が人気。
鮮やかで美しいスワッグブーケと花冠
今回は、落ち着いた色合いながら力強く華やかなスワッグブーケと、女性らしくやわらかな色彩の花冠のレシピをご紹介いただきました。
スワッグブーケに使用する道具はこちら
- ワイヤー
- ワイヤーカットハサミ
- フローラルテープ
- リボン2種類(色はお好みで)
- 強力テープ
スワッグブーケに使用する花材はこちら
横浜ディスプレイミュージアムさんの花材を合計8種類と、ユーカリの葉とサリグナムのプリザーブドフラワーを使って、シックで落ち着いたカラーのスワッグ型ブーケをつくっていただきます。(使用した花材は記事の最後でご紹介しています)
<1> 大ぶりな紫陽花をカット
まずは大きな紫陽花を3つにカットしていきます。1つは茎を長く残したもの。もう2つは茎をすこし残してカットしておきます。
花材の茎の部分にはワイヤーが入ってるものがほとんどなので、すこし力が必要です。ワイヤー用のハサミをご利用ください。
茎を短めにカットした紫陽花には、ワイヤーを2本重ねて通し、5cmほど通ったらUの字に折り返します。
茎に通したワイヤーと紫陽花の茎を、フローラルテープを使って巻きつけ、まとめます。
<2>スワッグの形をつくります
まずはブーケの土台ともなるスワッグの形をつくります。茎の長いグリーンを、スパイラルで組み、アウトラインが卵型になるように整えていきます。テーブルなどで置きながら組んでいくと簡単にできます。
<3>メインとなるジニアを挿しこみます
ブーケの主役ともなる大ぶりのジニアを3つ用意し、三角形を描くようにバランスよく3本さしていきます。
全てお花が真正面を向きすぎていると、ブーケを持ったときに表情に偏りが出てしまうので注意しましょう。
ジニアを挿し終わったら、バランスを整えながら他の花材たちを挿していきます。
大ぶりな紫陽花は脇役になるよう、お花の下に隠したり、紫陽花の中にお花を挿したりして存在感を調整しましょう。
ボリュームのあるお花などは、正面から見て手前側に挿し、茎の部分がなるべく見えないように配置すると綺麗に仕上がります。
お花の色味に偏りが無いかチェックしながら、隙間を小花で埋めていきます。
花材の他に用意したプリザーブドフラワーのユーカリの葉とリモニウムは、アクセントとして隙間にあしらっていきます。
花材を全て挿し終わったら、縦に構えてバランスを調整していきます。このとき、手で押さえている茎の部分よりも下に葉がある時はすべて取り除きます。
<4>茎をテープでまとめます
全ての花材を挿し終え、バランスを整えたらスパイラルに組んでいた茎を、強力テープで崩れないようにまとめます。
<5>茎を同じ長さにカットします
茎をまとめたら、バラバラの長さの茎を同じ長さになるようにカットします。
茎の長さがそろいました!
<6>仕上げにリボンを結びます
今回はシックなお花達に似合うよう、ゴールドの光沢が美しい二つの太さのリボン(2m)を用意しました。ふたつのリボンを重ねて、ブーケの根元の部分でリボン結べば完成です。
この時、2種類のリボンの端は揃えず、段をつけると動きがでて素敵に仕上がります。
リボンの端をカットしたら…
完成です!
落ち着いた色合いながら、存在感のある華やかなスワッグブーケが完成しました。白やアイボリーのドレスにぴったりです。
花冠に使用する花材はこちら
パステルカラーが愛らしい15種類の花材とかすみ草のプリザーブドフラワーを使って、花冠をつくります。
花冠に使用する道具はこちら
- ワイヤー
- ワイヤーカットハサミ
- フローラルテープ
- リボン
<1> 花材をカットします
まずは花冠に使う花材たちを、全て茎がすこし残るように、花の上から5cm程度の長さにカットしていきます。
<2> ワイヤーを2本つなげます
次に、ワイヤー2本をフローラルテープを使って組み合わせます。
10cmずつワイヤーを重ねて、全長60センチになるようにワイヤーをつなげましょう。
ワイヤーの重なった部分をフローラルテープでしっかり固定します。フローラルテープは伸ばすと粘着面が出てくるので、しっかりと引っ張りながら巻きつけていきます。
<3> ワイヤーの端に輪っかをつくります
50cmの花冠をつくるために、ワイヤーの両端5cm部分で折り曲げ、最後にリボンを通すための輪っかを作ります。折り曲げたワイヤーの先はくるくると絡ませ、フローラルテープでしっかりと隠すように巻きつけます。
<4> 花材をワイヤーにつけていきます
ワイヤーの両端に輪をつくり、50センチのワイヤーが用意できたら、花材をワイヤーに接着していきます。
接着するには、フローラルテープを使い花材の芯とワイヤーをしっかり押さえ、フローラルテープを伸ばして巻きつけていきます。
花冠の後ろ側となるワイヤーの端部分は、小ぶりなお花を使います。お花の色合いも偏りがないようにバランスを考えながら巻きつけていきます。花材の色が同じリズムになると単調なイメージに仕上がってしまうので要注意!
花材は隙間なく密着させて埋めていくのがおすすめ。最後にワイヤーを曲げる際、隙間が生まれてしまうのを防ぐためです。
ワイヤーの1/3あたりに差し掛かったら、大ぶりな花材たちも混ぜ込んでいきます。ワイヤーの中心(冠の正面に来る部分)はお花のボリュームが大きくなるように仕上げていきます。
小さな隙間が空いてしまった時は、かすみ草などの小ぶりで細い花材を使い、隙間を埋めていきます。
ワイヤーの2/3まで花材を接着できたら、最初のように小ぶりなお花をあしらい、左右のボリュームが対象になるように仕上げていきます。
<5> 最後のお花をつけていきます
花材をつけ終え、輪っかに近い最後のお花を巻きつけていきます。花材の芯が輪っかの中に突入してこない長さにカットして仕上げましょう。
<6> 冠の形にワイヤーを曲げます
次に、花冠の形にするために、花材を取り付けたワイヤーを円に曲げていきます。
ある程度ワイヤーを曲げると、花材が様々な方向を向いてしまうので、冠の内側に花の顔が向かないように調整していきます。
<7> 最後に冠をリボンで閉じます
用意したリボンを、最初に作ったワイヤーの輪に通し、リボン結びをすれば完成です。
完成しました!
淡いカラーが女性らしい花冠が完成しました。軽やかな印象なので、どんなヘアスタイルのも馴染んでくれそうです。
まっすぐまとめるのではなくスパイラルで組んでいくと、花材の抜き差しもしやすく、手を離してもばらばらに崩れることはありません。